第2回 犬山認知行動研究会議(ICBM-2)開催案内

第2回 犬山認知行動研究会議(ICBM-2)を開催します.

日時:2019年1月5日(土),6日(日)
会場:日本モンキーセンター(愛知県犬山市)
参加費無料,予約不要
主催:犬山認知行動研究会議実行委員会

Webサイト:https://sites.google.com/view/icbm-2/

犬山認知行動研究会議(ICBM;犬会)は,ヒトを中心とする動物の認知や行動にかかわる研究者が集う,情報・意見交換の場です.
2015年度まで開催されていた犬山比較社会認知シンポジウム(ICS2)を出発点とし,昨年度から現在のスタイルに模様替えしました.
第2回となる今回は,社会心理学を含む26件の研究発表が予定されています.大変刺激的な場となること請け合いです.新しい年を刺激的な議論で始めませんか.

問い合わせ先
友永雅己(京都大学霊長類研究所) tomonaga.masaki.4m@kyoto-u.ac.jp
三浦麻子(関西学院大学文学部・大阪大学大学院基礎工学研究科) asarin@kwansei.ac.jp

KG-RCSP合同ゼミ(旧 小川・三浦合同ゼミ)2018冬

2016年から半期に1度,3回にわたり開催してきた小川・三浦合同ゼミを,今回からKG-RCSP合同ゼミとして規模を拡大して開催することになりました.異なる学部の複数のゼミが集い,メンバーの研究発表と外部ゲストの講演を交えた,「多様性と類似性の相乗効果」(Miura & Hida, 2004)の場となることを狙っています.聴講参加はどなたでも歓迎します.

日時:2018年3月8日(木)13時~18時(予定)

場所:関西学院大学西宮上ケ原キャンパスF号館104教室


第1部 13:00-15:00 ゼミメンバーによる研究発表

志水裕美(社会学部社会心理学専攻分野・清水ゼミ・次年度大学院前期課程進学予定)

社会的経済地位と怒り表出のメカニズム

本研究は怒り表出のメカニズムを明らかにすることを目的とした。特に社会的経済地位に注目し、心理的特権意識の媒介効果を調べた。従属変数に4つの怒り表出方法(感情的攻撃、嫌味、表情・口調、いつもどおり)を設定した。電車などで怒りを表出する公的条件と友人や家族に対して怒りを表出する私的条件に分けて分析を行った。結果、両条件において社会的経済地位が高いと心理特権が媒介して感情的攻撃と嫌味表出をする傾向があることが明らかになった。さらに公的条件において心理特権と怒りの程度に負の相関があったことから、心理特権が怒り表出の正当性評価を高めている可能性が考えられる。

北川茉里奈(社会学部社会心理学専攻分野・稲増ゼミ・次年度大学院前期課程進学予定)

「メディアの中の他者の意見 -なぜ報道番組においてコメンテーター・エグゼンプラーが重宝されるのか-」

人々はメディアから直接態度に働きかけを受けるわけではなく、対人的影響に因る部分が大きいとされてきた。それでは、メディアに出演しながら自身の意見を述べるコメンテーターや、報道番組に挿入される街の声(エグゼンプラー)はどのように捉えられているのか。Web調査の結果、芸能人コメンテーターは身近な他者と同様に捉えられており、また政治知識の少ない人は芸能人・専門家を問わずコメンテーターに対して好意的であった。さらに実験を行ったところ、人々が生活の中で情報を得られない間接経験争点において、コメンテーターやエグゼンプラーが意見形成に影響を及ぼすという可能性は示唆されたが、結果は統計的に有意ではなかった。メディアの影響か他者の影響かということが安易に二分できないこの時代において、両者の効果を再検討する必要があるといえる。

清水千景(文学部総合心理科学科・小川ゼミ・次年度大学院前期課程進学予定)

「色および情動による時間知覚への影響」

本研究では、時間知覚に対する色の効果が情動によって変化するかを明らかにすることを目的とした。実験1では、男性のみが赤色刺激の呈示時間を青色刺激よりも長く評価することを示した先行研究(Shibasaki & Masataka, 2014)の再検討を行った。その結果、先行研究とは逆に、青色刺激に対して赤色刺激よりも呈示時間を長く判断することが示された。この研究間の矛盾が刺激に対する情動反応によるものではないかと考え、音楽による情動操作を行い時間知覚に対する色の影響を検討する実験2を実施した。その結果、時間判断への色及び情動の影響は認められなかったが、特定の呈示時間でのみポジティブ曲条件では赤色刺激、ネガティブ曲条件では青色刺激に対する反応時間に影響が認められた。この結果は、色および情動が時間判断に関わる何らかの処理に影響を与える可能性を示唆している。


Intermission 30分

鳥山理恵さん(東京大学大学院医学系研究科)

「心理の学生さんたちをチアアップするお話」

2012年秋、文化心理屋さんを目指していたはずの「私」が思いがけずT大医学部精神科での思春期児童のメンタルヘルス大規模調査に関わることになった経験を元に、「医師にあらずんば人にあらず」を地で行くお医者さんたちに囲まれる日々の葛藤の中、他分野の研究者の人たちとの共同作業を通じて気づいた「実験心理屋さんの強み」についてお話できればと思います。
また、現在第3期調査まで進行中のコホート調査の概要についてもご紹介させて頂きます。3000人の思春期のお子さん達に2年おきに調査に参加してもらう上での苦労や裏話など、気軽なノリのトークにできればと思います。
(このトークは一部フィクションであり実在する人物・団体等とは関係ないかも知れません)。


第2部 15:20~17:20+α

高橋康介さん(中京大学心理学部) 40分

「顔・パレイドリア・文化」

ヒトにとって顔は見慣れた刺激である。大部分のヒトは顔を認識するという行為においてエキスパートである。極めて微細な顔情報の変化を読み取り、顔の背後にある個の有り様を認識する。一方、パレイドリア現象では明らかに顔ではないモノやパターンが、どれだけ頭では否定しようとしても、否応なしに顔に見えてしまう。ただそう見えるだけでなく、その背後に個など存在しないにも関わらず、見えてしまった顔が、個と対峙する者として我々を規定し、行動に影響する。パレイドリア現象とは何なのか。いくつかの実験研究、文化比較研究の紹介を通して、「過剰に意味を創り出す認知」という観点から顔とパレイドリアについて考察(及び妄想)したい。

島田将喜さん(帝京科学大学アニマルサイエンス学科) 40分

「遊び・規則性・規則」

餌付けされた嵐山のニホンザル(Macaca fuscata)のコドモの「枝引きずり遊び」は、「1つの物だけをターゲットにし、物を持つ方が逃げ手の役割になる」という相互行為の規則性を繰り返し含む(Shimada 2006; 島田印刷中)。発表者はこの規則性は、コドモたちが以下の少なくとも2つのアプリオリではありえない「規則に従う」ことの結果である、と主張する:①遊んでいるまさにその時間・空間においては他でもなく今伴われている物体だけをターゲットとする、②物体の所有者が逃げ手の役割を担う。これらの規則はその性質から、ヒュームのコンヴェンションの概念に相当すると考えられる。嵐山のように餌付けによる「ゆとり」のある生息環境は、コドモたちが社会的遊びの相互行為の中で、コンヴェンションを生成することを可能にする。

高橋・島田ご両人たちのコラボレーション

島田将喜・高橋康介・大石高典・錢琨
「フィールドワーカーから見た心理学実験と実験心理学者から見たフィールドワーク」

我々は、文化人類学と実験心理学のコラボレーションにより、さまざまな地域・文化における顔や身体表現の通文化性と文化依存性を観察、調査、実験を通して探求することを目指している。この中で、方法論や学問的背景がもたらす異分野間のコラボレーションの副産物や問題点が徐々に見えてきた。例えば実験心理学者がフィールドに入ったときの振る舞いを文化人類学者の視点で観察すること、「調査」「実験」がどこまで外部と切り離されたものと捉えるかという認識の違い、などである。本発表では、フィールドワーカーと実験心理学者が同行して調査地(タンザニア)で行った研究の実体験、実験そのものの成果や失敗を踏まえ、今後のコラボレーションへの提言を行う。

2017年度卒業論文発表会(2018/1/18)

日時:2018年1月18日(木)11:10-16:40(予定)
場所:文学部本館7号教室

→発表会資料(要約PDF)

11:10-11:20 準備+はじめのあいさつ

11:20-11:35 川辺奈実 うなずきと左右の首振りが製品印象にもたらす影響-ニュートラル印象刺激を用いて-
11:35-11:50 新本由加里 表情の普遍性の再検討-gasping画像を用いた表情判断実験-
11:50-12:05 鎌田広平 外集団脅威と内集団相互依存性が内集団ひいきに与える影響

12:05-12:20 吉永杏樹 謝罪が加害者、被害者の感情にもたらす影響―パーソナリティーとの関連を考慮して―
12:20-12:35 高瀬翔子 服従への抵抗に関する実験的研究―自尊感情で権威に抗えるか―

(昼休み)

13:30-13:45 重田佳奈江 お菓子のシェア行動が初対面時のコミュニケーション及びその後の関係形成に与える影響
13:45-14:00 西山珠礼 喫煙動機と喫煙満足度の関係―たばこ依存や他者による影響の検討―
14:00-14:15 森口瑞生 大学生の子ども観と性格特性および生育環境との関連
14:15-14:30 登山珠江 病的賭博傾向と刺激欲求 日常的賭博従事者と一般社会人の比較検討

(休憩)

14:45-15:00 上尾紘暉 自我脅威状況における補償的自己高揚と攻撃的態度
15:00-15:15 佐々木映美 就活メイクは好印象を与えるのか
15:15-15:30 米田好里 「シェアハピ」は人と人を繋げるのか―菓子が初対面の二者の印象形成に与える影響―
15:30-15:45 金内さよ 報復や報恩は連鎖するか: Web実験を用いた検討

15:45-16:00 講評

※ご関心をお持ちくださる方はどなたでもお越しください.途中入退出も自由です.
※関西学院大学心理科学研究室以外の方は三浦までご一報ください(研究室関係者は事前連絡不要です).

2018年度ゼミ分属

2018年4月に3年生になる皆さんを対象とするゼミ分属が始まりました.三浦ゼミに関する情報はこちらを参照してください.また,分属期間中に下記の通り「ゼミ説明会」と「ゼミ公開」を実施します.

ゼミ説明会(F地下ホール)

10月5日(木)昼休み

10月9日(月)5限

ゼミ公開(F402)

木曜1限~チャペルアワー(3年ゼミ),2限(4年ゼミ)

事前連絡不要・途中入退室自由

2017年度卒論中間発表会

卒論中間発表会を下記の日程で開催します.午前中の参加はゼミ4年生以上に限定させていただきますが,13時半からの午後の部は,どなたでもご参加いただけます.

日時 2017年9月12日(火)
場所 F104教室

11:00-11:10 <<<セッティング>>>
11:10-11:30 金内 さよ 報復や報恩は連鎖するか: Web実験を用いた検討
11:30-11:50 米田 好里 菓子のシェア行動は初対面二者間の会話を発展させるのか――ポッキーでハッピーはシェアできるのか――
11:50-12:10 川辺 奈実 うなずきと左右の首振りによる商品印象への影響 -ニュートラル印象商品を用いて-
12:10-12:30 高瀬 翔子 自尊感情の向上と服従抵抗の関連性に関する実験的研究
12:30-13:30 <<<昼休み>>>
13:30-13:50 重田 佳奈江 お菓子をシェアする行動が集団内の初対面時における会話及びその後の関係形成に与える影響
13:50-14:10 鎌田 広平 外集団脅威が内集団ひいきに与える影響
14:10-14:30 佐々木 映美 就活メイクは好印象を与えるのか
14:30-14:50 登山 珠江 病的賭博傾向と刺激欲求の関連
14:50-15:00 <<<休憩>>>
15:00-15:20 西山 珠礼 喫煙動機が現在の喫煙満足度に及ぼす影響
15:20-15:40 森口 瑞生 大学生の子ども観と性格特性及び生育環境との関連
15:40-16:00 吉永 杏樹 謝罪が加害者、被害者の感情に与える影響
16:00-16:20 上尾 紘暉 自我脅威状況における補償的自己高揚と差別的態度
16:20-16:40 新本由加里 表情認知はほんとうに普遍的なのか?-gasping画像を用いて-

小川・三浦合同ゼミ2017夏

8/1に小川洋和研究室(実験心理学)と第3回合同ゼミを開催します.ゲスト参加(他ゼミ学部生,外部の方も)を歓迎します.

日時:2017年8月1日(火) 13時~

場所:F号館104教室

(1)小川・三浦ゼミの学生(各1名)による研究発表と議論(1時間×2) 13時~15時
高山博司(小川ゼミM1)
不安特性・嫌悪感受性が嫌悪プライミングによる不正行為の誘発に与える影響

人々の善悪の道徳的判断およびそこから生起する行動には、情動過程と推論・思考過程との両方が影響していると言われている。特に,嫌悪感情は我々の道徳的認知に特異的な影響を与えていることが示唆されてきた (Pizarro et al, 2011)。道徳違反に関するストーリー評定課題を用いた研究では,嫌悪感情は道徳的な判断を厳しくすることが示されている。しかし,仮定的なストーリー判断ではなく,実際の行動には嫌悪情動はどのように影響するのだろうか?今回の合同ゼミでは,卒業研究でおこなった不正行為の生起頻度に嫌悪情動が与える影響およびその影響と個人差との関連について検討した研究を報告する。

浦勇希(三浦ゼミ)
現代の多岐にわたるメディアを利用した自己開示とパーソナリティの様相

インターネットが普及する以前ではコミュニケーションの形態は限定的なものでしたが、普及してからはパソコンを利用したやりとりが可能になりました。しかしスマートフォンが普及してきた現代では、以前よりも更に簡単にインターネットを介したコミュニケーションを取ることができ、その形態は多岐にわたっています。私はこれまで、複数種のメディアを用いた自己開示の頻度と様々なパーソナリティの間にある関係性に注目して研究を行ってきました。今回の合同ゼミでは、これまで研究してきたことの報告と今後の展望についてお話させていただければと思っています。皆様からご意見をいただければ幸いです。

(2) 招待講演と討論 15時~
大坪庸介 先生(神戸大学)
道徳感情は連携罰を促進するか?

誰かが規範をやぶった場面を目撃すると道徳感情(道徳的怒り、道徳的嫌悪感など)が生起し、それが罰行動の至近要因になると考えられている。しかし、集団レベルの規範を維持するための罰行動は進化的な謎である。というのは、罰行動にはコストがかかるため、罰行使者よりもフリーライダー(規範は守るが規範維持のための罰行動はしない)の方が有利だからである。近年、この罰行使レベルでのフリーライダー問題を解決する戦略として連携罰という考え方が提唱された。連携罰は、みなが罰するなら自分も罰し、みなが罰しないなら自分も罰しないという条件つき罰戦略を採用することにより実現される。もし道徳感情が罰行動の至近要因であれば、道徳感情もみなが罰しそうなときには強くなり、みなが罰しなさそうなときには弱くなるというメカニズムがあれば条件つき罰戦略が促進されるのではないだろうか。今回の発表では、他者が特定の違反行動を非難しているかどうかの知覚により道徳感情の強さが調整されることを示した一連の研究を紹介する。

※ご発表では,「研究の裏側」的なエピソードも盛り込みながら,これから研究に着手しようとする院生・学部生にとって参考になるようにお話しいただきます.

(3) 懇親会 18時~

西宮北口駅付近を予定

終了後、西宮北口付近で懇親会を予定しています。懇親会への参加を希望する人は7月25日までに三浦までご連絡ください.ゼミのみの参加であれば事前連絡は必要ありませんが,学外の方はできれば事前にご連絡頂けるとありがたいです.

問い合わせ先:
小川洋和(hirokazu.ogawa[at]kwansei.ac.jp)・三浦麻子(asarin[at]kwansei.ac.jp)

キャリアセミナーを開催しました

心理科学各論B・ゲスト講義

『心理学は仕事にどう活かせるか?~研究所の仕事を通じて~』

櫻木亜季子先生(日本能率協会総合研究所)

6月5日(月)13:30~15:00 文学部チャペル


学生のみなさんは、“研究所という会社で働くこと”に、どんなイメージをお持ちですか?「専門性が求められる」「やりがいが高い」「激務&ハード」「長時間労働」など、プラスマイナス両方のイメージがあるのではないでしょうか。今回は、実際の業務内容や組織の実態をお話しすることで、リアルなお仕事像を捉えていただき、研究所で働くことに関心を持ってもらえばと思います。

また、“大学で学んだことと仕事のつながり”について、どのように考えているでしょうか?こちらも、「学んだことを活かせるような仕事に就きたい!」「勉強は実際の仕事には役立たない!実践あるのみ!」など、いろいろな考えがあると思います。私自身の業務経験においては、心理学を学んだことは大いに有益だったので、この点は、具体的な事例を含めて紹介します。

加えて、私は、自社の面接官を務めています。これから(もしくは今まさに)就職活動を行うみなさんに向けて、一例ではありますが、面接官としてココを見ている!という点をお話ししたいと思います。

質疑応答の時間を設けますので、みなさんのご意見・ご質問を歓迎します。今回の時間を通じて、これからのキャリアを考えるための一助となれば幸いです。

櫻木亜季子先生・プロフィール

株式会社日本能率協会総合研究所 組織・人材戦略研究部 主任研究員

【略歴】
2002年 奈良女子大学文学部卒業
2004年 大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了(対人社会心理学研究室)
2004年 株式会社日本能率協会総合研究所入社(現職でのキャリア12年)
【主な業務内容】
民間企業、国・地方自治体より受託するアンケート調査を通じた、組織で働く従業員のモチベーション向上や風土改善のための課題提言・コンサルティング

当日は,文学部総合心理科学科・社会学部で心理学を学ぶ学部生・大学院生・教員50名が参加しました.櫻木さんからは,ご自身のライフ/ワークスタイルのご紹介も交えて,どのような仕事をなさっているのか,またそこにどのように心理学の知識やスキルが活きているのか,具体的なエピソードを例に挙げてお話いただきました.心理学を学ぶ途上にあっては「身につけて当然」とされる知識やスキルが,実社会でどう役立つのか,貴重な能力として評価されうるのか,ある程度はイメージがつかめたのではないでしょうか.櫻木さん,どうもありがとうございました.

小川・三浦合同ゼミ2017冬

3/10に小川洋和研究室(実験心理学)と第2回合同ゼミを開催します.ゲスト参加(他ゼミ学部生,外部の方も)を歓迎します

日時:2017年3月10日(金) 14時~

場所:F号館104教室

(1)大学院生による研究発表と議論(各90分) 14時~17時10分(予定)

発表者:中村早希(三浦ゼミD1)
【タイトル】複数源泉から複数方向の説得場面における態度変容プロセスの解明(1)
【要旨】これまでの実験では,複数人から異なる方向に説得を受ける場面においても,説得の2過程モデルによる説明が適用できる可能性が高いことを示しました。複数人から説得される状況では,被説得者は複数人の説得を同時に考慮し,説得者の属性や説得の論拠などの相対的な評価も説得に応じるかどうかの判断に使うと考えられます。しかし,現状の説得の2過程モデルのみでの説明では,こうした複数人から説得される場面特有の要因を考慮しきれていません。これからの実験では,説得者間の属性や論拠の違いが被説得者の態度変容プロセスに及ぼす影響に注目した実験を計画しています。皆様からご意見を頂けますと幸いです。

発表者:白井理沙子(小川ゼミM2)
【タイトル】社会道徳性嫌悪が私たちの知覚・認知処理に与える影響
【要旨】嫌悪感情は病原体や毒から生体を防御するために備わった原始的な反応であることが示唆されてきた (Rozin & Fallon, 1987)。しかし、嫌悪感情は人物の不道徳的な行為を観察することによっても喚起される。これまで、嫌悪感情生起の前提となる情報処理の過程に焦点を当て、生物進化の過程で獲得した嫌悪と、文化進化の過程で獲得したとされる社会道徳的な嫌悪に対する処理の違いを実験的に検討してきた。今回の合同ゼミでは、特に社会道徳的な嫌悪の対象が無意識下の処理過程や意識にのぼった後の注意処理・選好判断に与える影響を検討した研究を報告する。

ゲスト討論者:山田祐樹先生(九州大学基幹教育院),北村英哉先生(関西大学社会学部),武田美亜先生(青山学院女子短期大学),清水裕士先生・稲増一憲先生(関西学院大学社会学部)

※山田先生には当日午前中に第13回KG-RCSPセミナー(詳細下記)でご講演をいただきますので,こちらにも是非ご参加下さい.

※学外からのご参加も歓迎します.事前に三浦(asarin(at)kwansei.ac.jp)にご連絡いただければ幸いです.

(2)懇親会 18時~

西宮北口駅付近で開催します.懇親会への参加希望はなるべく早く(3/1までに)三浦(asarin(at)kwansei.ac.jp)までご連絡下さい.

問い合わせ先:小川洋和・三浦麻子

第13回KG-RCSPセミナー

日時:2017年3月10日(金) 11:10~12:40(予定)
場所:関西学院大学西宮上ケ原キャンパスF104教室
講演者:山田祐樹氏(九州大学基幹教育院)

【タイトル】認知心理学の周辺事態
【概要】どんな学問であれ,各研究者がそれぞれ独自に面白いと思うことを研究しているものである。一方で,その研究トピック選択には明らかな偏りも生じている。講演者は特に認知心理学における隙間市場をスヌーピングすることを好んできたのでそうした研究の紹介を行う。またさらに,研究トピックの偏好バイアスは研究結果の再現可能性問題やサイエンスコミュニケーションとも関連することを指摘する。これらのことを踏まえながら心理学の未来について参加者と議論したい。

※このセミナーは,公益社団法人日本心理学会サイエンスコミュニケーション研究会との共催です.

※学外からのご参加も歓迎します.事前に三浦(asarin(at)kwansei.ac.jp)にご連絡いただければ幸いです.


 

2016年度卒業論文発表会

2016年度三浦ゼミは,学部4年生12名が卒業論文を提出しました.1月23~25日におこなわれる口頭試問の練習を兼ねて,以下のとおり卒業論文発表会を行います.当日は,どなたでもご参加いただけますが,学外の方はあらかじめご一報いただけるとありがたいです.

卒論要約集PDFはこちらからご覧いただけます.

【日時】2016年1月19日(木) 13:30~16:50(予定)

【場所】関西学院大学西宮上ケ原キャンパスF号館306教室

【スケジュール】

13:30-13:45 坂下愛由美 広告表現が購買意図および商品評価に及ぼす影響-限定の魅力-

13:45-14:00 野村元由揮 自己決定性が資産運用時における投資家の満足度に及ぼす影響

14:00-14:15 松田幸恵 自己価値脅威が在日コリアンへのレイシズムに及ぼす影響

14:15-14:30 中柄美那 上司のダメ出しが部下に与える影響―職務満足度および精神的健康への効果―

14:30-14:45 陳艶美 在日中国人留学生の異文化適応

(休憩)

15:00-15:15 李 韓碩 ステレオタイプと目撃証言―犯罪に関するステレオタイプが目撃証言に及ぼす影響

15:15-15:30 高城健志 インターネット上の不適切行動に対する心理学的考察―リスク認知と自尊感情の観点から―

15:30-15:45 野田晃一朗 中央競馬におけるプロスペクト理論―人気の順位を基準にして―

15:45-16:00 伊藤迪 商品提示による単純接触効果―商品選択行動における提示時間の影響―

16:00-16:15 中村祐太 隠れたプロフィール型問題解決課題による過誤の測定―2種類の過誤の発生率の違いの測定を指標として―

16:15-16:30 沖西理志 ユーモアメッセージが駐輪行動に及ぼす影響―場面想定法を用いた検討―

16:30-16:50 総括

(当日やむをえない事情で欠席)

小松茜 印象形成における文字と音声の優位性

ゼミ分属関連情報

(2016.10.14更新)

2017年度3年生ゼミの募集が行われています.

個別のゼミ説明会は2回とも終了しました.分属希望を提出することを考えているが,説明会に参加できなかった人は,こちらのカレンダーを参照して面談可能日時を知った上で個別にコンタクトを取って,面談を申し込んで下さい.また,こちらの資料を必ず熟読してきて下さい.

ゼミ見学(木曜1~2限;F-401)は,いつでも可能です.