Undergraduates

総合心理科学科・三浦ゼミ(学部3年,4年)

  • ゼミは木曜1限~チャペルアワー(3年ゼミ)と2限(4年ゼミ)に行っています.常に見学可能(事前連絡不要・途中入退室自由)です.
  • 2016年秋のゼミ分属で配布されたゼミ紹介とゼミメンバー(3年生)による紹介コメント集をご覧いただけます.
  • 三浦との個人面談を希望する方は,こちらでスケジュールを確認して,候補日時を指定してメールでご連絡下さい(to asarin(at)kwansei.ac.jp).

ゼミの目的:現代社会におけるコミュニケーションの問題に実証的にアプローチする

  • 三浦ゼミの研究テーマは,現代社会におけるコミュニケーションのありようとそれが集団場面や対人関係で果たす役割について,社会心理学的に研究することです.私たちの社会の変化には「コミュニケーション」すなわち情報伝達を軸としたものが多くあります.特に,インターネットやモバイル端末の急速な普及により,私たちは「いつでもどこでも誰とでも」コミュニケーションすることができる環境を手に入れました.
  • 関学心理・三浦研究室では,このような社会の変化がわれわれ人間の行動にもたらした影響は何なのかを考えることを主眼とした研究を展開し,「コミュニケーション」をキーワードに,現代社会の人間行動とそれを支える心理的過程を,社会心理学的なアプローチから解き明かすことを目指しています.コミュニケーション,すなわち情報伝達には,個人間,集団内,集団間,個人対モノ(例えば,コンピュータ)などさまざまなレベルがあり,また伝達される情報の内容も多種多様です.さまざまなコミュニケーションが複雑に入り組んで社会を構成しています.ゼミメンバーでコミュニケーションしながら,コミュニケーションに関する考えを深めていくことを目指しています.
  • 特に,インターネットを介したコミュニケーションに関する実験・調査研究や,集団によるコミュニケーションに関する実験的研究に取り組みたい人,大学院に進学して研究を進めたい人を歓迎します.
  • ちなみに,三浦がもっとも関心を持っているのは「コミュニケーションによって新しい何かが産み出されるプロセス」です.研究者人生をスタートさせて以来早や20年以上が経ち,データを取る方法や対象はいろいろと変化してきましたが,このテーマは一貫して変わっていません.

ゼミの特徴:迅速・親切・丁寧

  1. 個別面談の重視
    • ゼミというグループ単位での活動で社会心理学やその研究方法について基礎的知識を学び,プレゼンテーションスキルを磨く(詳しくは「ゼミの概要」を参照)と共に,それぞれがそれぞれなりの研究テーマを探索し,卒論を具体的に進めていくために,頻繁に個別面談を行います.初回はゼミ分属決定後の3月を予定しており,その後も半年に1回程度定期的に面談期間を設けています.4年生になり卒論のための様々な作業が始まれば,進行に応じて少ない人でも月1回程度は面談のために個人研究室を訪れることになるでしょう.
  2. オンラインコミュニケーションの活用
    • 実験手続きや質問紙調査用紙の最終確認など,重要な決定は必ず対面による個別面談を経て行っていますが,それまでの相談や内容確認はDropBox(オンラインストレージ)の共有フォルダやメイルのやりとりを活用して時間と空間の省スペース化を図っています.卒論を書き始めたら,草稿の添削なども共有フォルダを介してやりとりしています.特に遠距離通学の人や就活等で忙しくなかなか大学まで足を運べない期間などに有効活用している学生が多いです.また,面談前に資料を共有フォルダにアップしておいてくれると,研究室に来たときにすぐその内容について打ち合わせができて,時間の節約にもなります.
  3. 迅速な研究計画と実施
    • 学部生の皆さんにとって最大の関門は卒論を完成させることになるでしょう.ある研究テーマを設定し,それを実現できるような実験計画の策定や質問紙調査内容を検討し,実際のデータ収集と分析,そして論文としての完成をみるためには,長い時間をかけた持続的な努力が必要です.みなさんがこれまで実験実習で体験したのはあくまでも「デモンストレーション」であって,与えられたテーマについて指示された通りのことをやるか,あるいはそれにほんの少しの修正や工夫を加えることしか求められていなかったはずです.データをどう分析するか,それをどう記述するかといった手続き的知識を取得することはできても,それだけでは卒論は書けません.三浦ゼミで言えば社会心理学の,あるいはより限定的にはコミュニケーションに関する,自分自身の頭の中からわき出てくる内なる問題意識やアイディアなくしては,卒論はテーマ設定からつまずいてしまうことになります.
    • オリジナリティのあるテーマを導出し,より魅力的な卒論を仕上げるためには,4年生の1年間をかけただけではとても足りません.三浦ゼミでは3年生の秋学期からゼミ(心理科学演習II)と個別面談を通して,それぞれのテーマを明確にし,方向性を定める作業に着手していただきます.3年生の間にテーマを熟成させ,4年生になったらすぐにデータ収集に着手するための,早めかつ計画的な努力が求められます.
    • また,得られたデータの吟味(さまざまな角度からの分析,必要な場合には再度の実験や調査の実施など)にも十分な時間をかける必要があります.データを取ることは実証的な心理科学にとって必須の行為ですが,データさえ取ればそれで終わりではないのです.三浦ゼミの目標は,4年生の春学期から夏休みまでにデータ収集を終えて,秋学期(といっても卒論提出〆切は12/20なのでほんの3ヶ月しかありません)は分析と執筆に充てることです.実際,例年ほとんどのゼミ生が前半部分の目標を達成し,夏休みまでにデータ収集を終え,秋学期は分析と執筆,あるいは発展的な実験や調査を計画・実施しています.卒論〆切直前に3日徹夜してぼろぼろになるよりも,3ヶ月前から着実に努力してスマートに提出する方が,かっこいいと思いませんか?

ゼミで学んでほしいこと:心理学を武器にして社会で活躍できる人材になろう

各学年のゼミ分属メンバーが参加する科目はゼミ「心理科学演習I~IV」と「心理科学研究実習」(3年秋学期)です.ゼミ分属個別説明会~志望届提出までのゼミはすべて見学可能(事前連絡不要,途中入退室自由)とします.

  • 3年春 心理科学演習I(木曜1限+チャペルアワー) テキスト・論文の講読とプレゼンテーション
    • 学期中にプレゼンを2回行うことが必要です.
    • 1回目は,日本語テキスト『社会心理学概論』からテーマを1つ選び,それぞれパワーポイントスライドにまとめて紹介しま.1回あたり2~3名が発表します. 単に発表だけをすればよいわけではなく,十分な下調べをして臨むことが必要です.テキストはこちらでまとめて購入してお渡しします.
    • 2回目は,初回発表したテーマに関する(多くの場合,担当した章で引用・紹介されている)古典的な社会心理学の英語論文を1本読み,同じくその内容を紹介します.
    • 聴講者(発表順でない発表者も含む)は必ず1回以上自発的に質問する義務があり,発表者はそれに的確に答えられるよう努めます.重箱の隅をつつくようなものではなく,議論を呼ぶような「良い」質問をするためには,聴講者も予習が必要です.
    • 参加者全員は,プレゼンスタイルを良くするためのコメントを発表者に,プレゼン内容に関する感想や意見を三浦に,それぞれフィードバックしていただきます.
    • 夏休みの課題を課します.材料(論文かテキストか)や内容(まとめるか(全)訳するか)は毎年変わりますが,必ず英語で書かれたものを使います.
  • 3年秋 心理科学演習II(木曜1限+チャペルアワー)+心理科学研究実習(火曜4限)
    • 心理科学演習IIでは,具体的に卒論に向けた作業に着手します.卒論で何を研究したいか,という漠然としたテーマ探索に始まり,関連する文献を読んだり,それに基づいて実際の研究計画を立てたりすることが必要になります.ゼミでは,毎週全員がその進行状況を報告(Weekly Reportと称しています)し,互いの内容にコメントし合います.もちろん三浦も参加しますが,1名あたりの時間が限られているので,詳細な議論は個別面談で補うことになります.
    • 全員が3年生のうちに卒論の方向づけができるのが目標です.もちろん,3年生の間に実験や調査などによるデータ収集に着手してもかまいません.
    • 心理科学研究実習は,必修ではありませんが,是非履修していただきたい科目です.ここ数年は,2ないし3グループ単位で,重要な社会心理学研究の追試による再現可能性の検証を行っています.
  • 4年春 心理科学演習III(木曜2限)
  • 4年秋 心理科学演習IV(木曜2限)
    • 心理科学演習IIにひきつづいて,いずれも,Weekly Reportによって卒論に関する作業の進行状況を逐次報告し合い,共有するための時間です.毎週,必ず出席者全員が状況報告をします.特に春学期は就職活動の山場と重なるために苦闘するメンバーも多いですが,基本的には「卒論については何もしていません」という報告にならないよう,各自努力してください.実験計画や質問紙内容について詳しく検討したい場合は,配布資料を持参して,メンバーの意見を求めることができます.秋学期はデータ分析の途中経過報告の他に,卒論の草稿の添削なども行います.

履修すべき科目

3年生の春/秋学期に開講される科目のうち,データ分析のスキルを身につけるための「心理科学統計III/IV」は必ず履修してください.英語で書かれた学術論文を読むスキルを身につけるための「心理科学資料研究II」の受講についても勧めています.また,2年次に「心理科学各論B」を履修していない人は,3年生で履修することで,社会心理学についてより詳しく理解することができます.多くの学問,少なくとも心理学の世界で標準的に利用されている言語は英語です.また,実証的な心理学でもっとも重視されるのは適切な手続きでデータを適切に収集・分析することであり,そのためには心理統計のごく初歩的な知識やスキルが必要不可欠です.特に社会心理学においては必修の心理科学統計IIまででは扱わない多変量解析が必要となります(心理科学統計IVで学習します).これらの科目をどうしても履修できないという場合は,自習してそれらのスキルを身につけておいていただく必要があります.

その他に履修を勧めるのは,例えば以下のような科目です.社会学部社会心理学専攻分野の科目も含まれています.

心理科学特殊講義(木村昌紀先生/小林知博先生),政治心理学,社会心理学A/B,臨床社会心理学,ゲーミング社会心理学,環境社会心理学,意思決定の心理学,メディア社会心理学,社会心理学特論A~D,世論研究

ゼミのメンバー

現在,三浦の他に,

  • 博士研究員(ポスドク) 1名,大学院生 1名
  • 4年生 12名+語学留学のため休学中 1名
  • 3年生 12名

が在籍しています.詳しいメンバーリストは,こちらをご覧下さい.ゼミの各種行事は合同で行います.テーマによっては博士研究員や大学院生の先輩の指導を受けたり,共同して研究を進めることもあります.

ゼミの施設と設備

  • 実験室応用心理科学研究センター4F 実験室3)
  • 実験室(F号館地下 実験室10,11)
    • 主に個人を対象とする実験に活用することができる,手頃なサイズの実験室です.
  • 非接触型アイマークレコーダ
    • 「人はどこを見ているか?」を知るための視線の動きを計測する機器(いわゆる「アイカメラ」)です.非接触(据置)型と帽子(モバイル)型のそれぞれ1台(いずれもNACイメージテクノロジー社製)があり,用途に応じて使い分けることができます.
  • ビデオカメラデジタルカメラ各種
    • ハンディタイプの映像記録用機器は各種揃っており,卒論のために利用することができます.
  • パソコン(デスクトップ,ノート各種)
    • PC上で実験をしたり,映像や言語データを処理する際に利用することができます.

ゼミの1年

  • 4~5月 新歓コンパ
  • 6月20日
    • 4年生 卒業論文研究計画書 提出
  • 9月上旬 卒論中間発表会
    • 4年生が卒論の進捗状況を報告します.ほとんどの4年生はこのときまでにデータを取り終えているか,予備実験や予備調査を経て,データを取る準備が整っています.
  • 11月下旬~12月中旬 3年生・院生による卒論査読
    • 4年生の卒論原稿を他のゼミメンバーが「査読」して,卒論として提出するに足る内容にブラッシュアップするのを手伝います.
  • 12月中旬 次年度ゼミ分属予定者の決定
  • 12月20日(日曜日の場合は21日)
    • 4年生 卒業論文〆切
  • 1月中旬 卒論発表会・追い出し+プレ新歓コンパ
    • 次年度ゼミ分属予定者も含めたメンバー全員の前で,4年生が提出した卒論の内容を発表します.かれらの口頭試問の予行演習も兼ねて行います.

今のところ長期休暇にゼミ合宿を開催したことはなく,三浦が率先して企画することはこれからもないと思いますが,ゼミメンバーによる自主的な企画を拒むものではありません.また,関学や至近の会場で関連学会が開催されることがあれば,ゼミ行事として参加していただく(参加補助あり)こともあるかもしれません.

ゼミの歴史

関学心理の三浦ゼミは2009年4月に始まったゼミです.3年生からの2年間を指導したゼミ生の卒業論文の論文タイトル一覧と要約PDFはOB/OGリストからご覧いただけます.

問い合わせ

個別に問い合わせたいことがあれば,遠慮なく三浦(asarin(at)kwansei.ac.jp)までメイルをください.研究室を訪問したいという場合も,事前にスケジュールを確認した上で,メイルでアポイントメントを取るようにしてください.

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