三浦(2018)

心理学におけるオープンサイエンス:「統計革命」のインフラストラクチャー

三浦麻子

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オープンサイエンスとは,科学研究をより開かれた活動へと変革していく運動である。本稿では,心理統計の根本的な発想の転換である「統計革命」のインフラストラクチャーとしてのオープンサイエンスについて,その取り組みの4つの基本要素—1)オープンアクセス,2)オープンデータ,3)データ中心科学,(4)市民科学—について概説し,オープンデータとオープンアクセスについては,国内外の心理学界における現状を紹介した上で,「統計革命」の関わりについて述べる。日本の心理学界へのオープンサイエンスの導入は相対的に遅れていると言わざるを得ない。最後に,オープンサイエンスにおける心理学の将来展望について,特に研究者として何をどのようになすべきかについて述べる。

キーワード:オープンサイエンス,オープンアクセス,オープンマデータ,事前登録,統計革命