心理科学各論B・ゲスト講義
『心理学は仕事にどう活かせるか?~研究所の仕事を通じて~』
櫻木亜季子先生(日本能率協会総合研究所)
6月5日(月)13:30~15:00 文学部チャペル
学生のみなさんは、“研究所という会社で働くこと”に、どんなイメージをお持ちですか?「専門性が求められる」「やりがいが高い」「激務&ハード」「長時間労働」など、プラスマイナス両方のイメージがあるのではないでしょうか。今回は、実際の業務内容や組織の実態をお話しすることで、リアルなお仕事像を捉えていただき、研究所で働くことに関心を持ってもらえばと思います。
また、“大学で学んだことと仕事のつながり”について、どのように考えているでしょうか?こちらも、「学んだことを活かせるような仕事に就きたい!」「勉強は実際の仕事には役立たない!実践あるのみ!」など、いろいろな考えがあると思います。私自身の業務経験においては、心理学を学んだことは大いに有益だったので、この点は、具体的な事例を含めて紹介します。
加えて、私は、自社の面接官を務めています。これから(もしくは今まさに)就職活動を行うみなさんに向けて、一例ではありますが、面接官としてココを見ている!という点をお話ししたいと思います。
質疑応答の時間を設けますので、みなさんのご意見・ご質問を歓迎します。今回の時間を通じて、これからのキャリアを考えるための一助となれば幸いです。
櫻木亜季子先生・プロフィール
株式会社日本能率協会総合研究所 組織・人材戦略研究部 主任研究員
【略歴】
2002年 奈良女子大学文学部卒業
2004年 大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了(対人社会心理学研究室)
2004年 株式会社日本能率協会総合研究所入社(現職でのキャリア12年)
【主な業務内容】
民間企業、国・地方自治体より受託するアンケート調査を通じた、組織で働く従業員のモチベーション向上や風土改善のための課題提言・コンサルティング
当日は,文学部総合心理科学科・社会学部で心理学を学ぶ学部生・大学院生・教員50名が参加しました.櫻木さんからは,ご自身のライフ/ワークスタイルのご紹介も交えて,どのような仕事をなさっているのか,またそこにどのように心理学の知識やスキルが活きているのか,具体的なエピソードを例に挙げてお話いただきました.心理学を学ぶ途上にあっては「身につけて当然」とされる知識やスキルが,実社会でどう役立つのか,貴重な能力として評価されうるのか,ある程度はイメージがつかめたのではないでしょうか.櫻木さん,どうもありがとうございました.