Undergraduates

※このコンテンツは,関西学院大学在職時の情報を記録として残しているものです.


総合心理科学科・三浦ゼミ(学部4年)

  • ゼミは火曜1限~チャペルアワーに行っています.
    • 2019春学期1限 心理科学演習III F-308
    • 2019春学期1限 心理科学演習IV F-308
  • ゼミ紹介とゼミメンバー(3/4年生)による紹介コメント集をご覧いただけます.
  • 三浦との個人面談を希望する方は,複数の候補日時を指定してメールでご連絡下さい(to asarin(at)kwansei.ac.jp).

ゼミの目的:現代社会におけるコミュニケーションの問題に実証的にアプローチする

  • 三浦ゼミの研究テーマは,現代社会におけるコミュニケーションのありようとそれが集団場面や対人関係で果たす役割について,社会心理学的に研究することです.私たちの社会の変化には「コミュニケーション」すなわち情報伝達を軸としたものが多くあります.特に,インターネットやモバイル端末の急速な普及により,私たちは「いつでもどこでも誰とでも」コミュニケーションすることができる環境を手に入れました.
  • 関学心理・三浦研究室では,このような社会の変化がわれわれ人間の行動にもたらした影響は何なのかを考えることを主眼とした研究を展開し,「コミュニケーション」をキーワードに,現代社会の人間行動とそれを支える心理的過程を,社会心理学的なアプローチから解き明かすことを目指しています.コミュニケーション,すなわち情報伝達には,個人間,集団内,集団間,個人対モノ(例えば,コンピュータ)などさまざまなレベルがあり,また伝達される情報の内容も多種多様です.さまざまなコミュニケーションが複雑に入り組んで社会を構成しています.ゼミメンバーでコミュニケーションしながら,コミュニケーションに関する考えを深めていくことを目指しています.
  • 特に,インターネットを介したコミュニケーションに関する実験・調査研究や,集団によるコミュニケーションに関する実験的研究に取り組みたい人,大学院に進学して研究を進めたい人を歓迎します.
  • ちなみに,三浦がもっとも関心を持っているのは「コミュニケーションによって新しい何かが産み出されるプロセス」です.研究者人生をスタートさせて以来早や20年以上が経ち,データを取る方法や対象はいろいろと変化してきましたが,このテーマは一貫して変わっていません.

ゼミの特徴:迅速・親切・丁寧

  1. 個別面談の重視
    • ゼミというグループ単位での活動で社会心理学やその研究方法について基礎的知識を学び,プレゼンテーションスキルを磨く(詳しくは「ゼミの概要」を参照)と共に,それぞれがそれぞれなりの研究テーマを探索し,卒論を具体的に進めていくために,頻繁に個別面談を行います.
  2. オンラインコミュニケーションの活用
    • 実験手続きや質問紙調査用紙の最終確認など,重要な決定は必ず対面による個別面談を経て行っていますが,それまでの相談や内容確認,あるいは草稿の添削などは,SlackのゼミチャンネルやダイレクトメッセージとDropBoxの共有フォルダを活用して時間と空間の省スペース化を図ります.特に遠距離通学の人や就活等で忙しくなかなか大学まで足を運べない期間などは有効活用しましょう.面談前に資料を共有フォルダにアップしておいてくれると,すぐその内容について打ち合わせができて,時間の節約にもなります.
  3. 迅速な研究計画と実施
    • 学部生の皆さんにとって最大の関門は卒論を完成させることです.ある研究テーマを設定し,それを実現できるような実験計画の策定や質問紙調査内容を検討し,実際のデータ収集と分析,そして論文としての完成をみるためには,長い時間をかけた持続的な努力が必要です.みなさんがこれまで実験実習で体験したのはあくまでも「デモンストレーション」であって,与えられたテーマについて指示された通りのことをやるか,あるいはそれにほんの少しの修正や工夫を加えることしか求められていなかったはずです.データをどう分析するか,それをどう記述するかといった手続き的知識を取得することはできても,それだけでは卒論は書けません.三浦ゼミで言えば社会心理学の,あるいはより限定的にはコミュニケーションに関する,自分自身の頭の中からわき出てくる内なる問題意識やアイディアなくしては,卒論はテーマ設定からつまずいてしまうことになります.
    • 得られたデータの吟味(さまざまな角度からの分析,必要な場合には再度の実験や調査の実施など)にも十分な時間をかける必要があります.データを取ることは実証的な心理科学にとって必須の行為ですが,データさえ取ればそれで終わりではないのです.三浦ゼミの目標は,4年生の春学期から夏休みまでにデータ収集を終えて,秋学期(といっても卒論提出〆切は12/20なのでほんの3ヶ月しかありません)は分析と執筆に充てることです.実際,例年ほとんどのゼミ生が前半部分の目標を達成し,夏休みまでにデータ収集を終え,秋学期は分析と執筆,あるいは発展的な実験や調査を計画・実施しています.卒論〆切直前に3日徹夜してぼろぼろになるよりも,3ヶ月前から着実に努力してスマートに提出する方が,かっこいいと思いませんか?

ゼミの施設と設備

  • 実験室応用心理科学研究センター4F 実験室3)
  • 実験室(F号館地下 実験室10,11)
    • 主に個人を対象とする実験に活用することができる,手頃なサイズの実験室です.
  • 非接触型アイマークレコーダ
    • 「人はどこを見ているか?」を知るための視線の動きを計測する機器(いわゆる「アイカメラ」)です.非接触(据置)型と帽子(モバイル)型のそれぞれ1台(いずれもNACイメージテクノロジー社製)があり,用途に応じて使い分けることができます.
  • ビデオカメラデジタルカメラ各種
    • ハンディタイプの映像記録用機器は各種揃っており,卒論のために利用することができます.
  • パソコン(デスクトップ,ノート各種)
    • PC上で実験をしたり,映像や言語データを処理する際に利用することができます.

ゼミの歴史

関学心理の三浦ゼミは2009年4月に始まり,2020年3月に完結予定のゼミです.これまでのゼミ生の卒業論文の論文タイトル一覧と要約PDFはOB/OGリストからご覧いただけます.

問い合わせ

個別に問い合わせたいことがあれば,遠慮なく三浦(asarin(at)kwansei.ac.jp)までメイルをください.