Cosi e la Vita

_ ミシュラン☆

今日は2月29日のはずだ，いやまだ12月91日だろ，といった嘆きの声がTLに溢れる中，3月になった．私自身は〆切仕事をあまり抱えていない（〆切をオーバーしすぎてもう何が何やらというものは1件ある）ため，さしたる感慨はない．

大学院入試でいろいろあった後，夜は社会学部のMさんとNさんがサバティカルでそれぞれオランダとスペインに行かれるというので送別会に混ぜていただく．お店はY先生自信のセレクション北野坂栄ゐ田へ．まだ同地に開店してからは2年ほどしか経っていない（大将はもともと摂津本山でお店をやっていた方だそう）のだが，いきなりミシュランで☆を獲得したというお店だ．ちなみにY先生は☆がどうだこうだで店を選ばれる方ではない．コース料理と共にいろんな種類の「ここでしか飲めない」というふれこみの日本酒を次々と出していただき，私はそれぞれ味見をする程度に飲んだだけだが，当然周りのみなさんは相当飲んでいらっしゃった．日本酒の銘柄も味もよく分からない私なので評価はできないが，希少価値は高そうなものばかりであった．料理は，さりげなく手が込んでいてみなおいしかった．ただしあくまで酒メインであり量は少ない．「肉うまー」と感激していたら，JK氏に「あんたこどもやなあ」と言われたが，美味しいのだから仕方がない．お会計もなかなかリーズナブルだったが，ひょっとしてどなたかが余計に被ってくださったのかもしれない．

_ 第1稿ほぼ完成

週明けから着手した事典原稿の執筆を継続．現在の版が既に出版後30年が経過している古典の改訂版だから，もちろんこの電子書籍のご時世にそんなことはありえないのだろうけど，30年載っても大丈夫，な賞味期限の長いコンテンツを目指して頑張っている．なるべく流行廃りのないトピックを選びつつ，しかし書くべきことはしっかり書く，というのは普段の執筆とは違った発想が必要で，面白い作業である．自分が事典を参照するときどんな情報を求めているのか，どんな記述だとがっかりするのか，を思い出しながら，私の書いた項目が書かれたページを開いた人たちが，確実に何がしかは役に立ったと思えるようなものになるよう頑張りたい．

午前中に広報室から連絡が入り，京大等の「カンニング」事件について読売テレビのインタビュー取材を受けることになった．11時半過ぎに番組ディレクター氏から電話があって，あれこれとしゃべる．お定まりの「心理学の専門家のお立場から犯人像を推理してください」という質問からスタートしたのだが，もちろん私は某散歩好きのU氏ではないのでそんなことをするわけもなく，かといって邪険に扱うには面白い話をする人だったので，結局30分以上あれこれとおしゃべりして，ちょっとしたコメントが使われることになった．文言確認もちゃんとあったのでまともな取材だったと言えるだろう．午後にすぐ放送された番組を確認する術はもちろんなかったが，即2名の知り合いから「さっきミヤネ屋で！」とメイルが入ったのだった．

卒論指導を挟んで午後もああでもないこうでもないと文章を推敲した挙げ句，19時頃にはなんとか第1稿が完成．

_ ヤマモモの木は残った！

比較的小さめの枝葉をカットされたあのヤマモモの木は，切り倒されることになるのかと思いきや，いったん至近かつ他の建物の邪魔にならない場所に仮移植した後，さらに別の，もっと目立ちやすい場所に移植することになったそうだ．文学部教授会が上げた声がきっかけとなった，らしい．さすがに切るにはしのびないくらいの立派な木だったので，こういう決定になったのは喜ばしいことだと思う．

タイトルは，この件を気に掛けておられた先生からの経緯報告文書（をわざわざ用意して学部教員全員に配られたのだ）につけられていたものである．樅の木は原田甲斐の象徴だが，ヤマモモの木は誰のなんだろう．

_ 新メンバーうぃる

早くも週末．今日は午前・午後の2階建てで，来年度，つまりもうまもなくPDとしてわれわれの仲間になる予定の若手俊秀2名の特別講演会が開催される．私が「指導教員」となるPDも2人目の方がやってくる．協同の研究をしている一方で，こうした形の協同の経験はまだ少ないへっぽこ指導者だが，自らの研究知見をふまえつつ，多様性と類似性と相乗効果モデルの実現を目指して，一緒に成長していきたいものだ．

三浦麻子・飛田操. (2002). 集団が創造的であるためには — 集団創造性に対する成員のアイディアの多様性と類似性の影響—. 実験社会心理学研究, 41(2), 124-136.

Miura, A., & Hida, M. (2004). Synergy between Diversity and Similarity in Group-Idea Generation. Small Group Research, 35(5), 540-564. doi: 10.1177/1046496404264942.

_ ワイン祭とか

年に2度ある阪神百貨店ワイン祭に出撃．阪神は元来食料品に強い百貨店なので，このイベントも大変充実している．たくさんの卸売業者が各国のワインを試飲させるブースを設けてわいわいやっているのが前面に出ているが，実はそれらは通常価格から大して値引きされておらず，むしろお得なのは「訳ありセール」と銘打って，主にラベルが剥がれたり汚れたりしていて店頭に出せない（が，味には問題はない，とされている）商品をかなりの割引値で売り出していることである．

開店前から地下入口に並んだ人々（我々も含む）は，開店と同時にエレベータで11階の売り場に直行し，訳知りの人々はまず「訳ありセール」の売り場に直行する．会場の片隅の狭いスペースに設けられたその売り場には，1度に20名しか入れないことになっているらしい．私たちがもらった整理券は11番と13番．最初の20名は整理券なしで入っていて，その後は入場制限がかかるというしくみなので，1台目のエレベータに乗れなかった我々は，30番目以降だったということだ．

しばらく試飲で時間を潰した後，20分ほどで2番手が入場ができるようになり，セール会場へ．ワインと人とで押すな押すなの状態である．そこへもってきて店員が大声を張り上げて「この機会に是非！」「残りわずかです！」と煽りまくる．わざとパニック状態を起こそうとしているとしか思えない状況であった．ただし，価格は確かに安いので，店員の惹句には極力耳を貸さないようにしつつ，「1000円台前半」を購入基準として何本かを選定．周囲の人たちは買い物かご一杯×2なんて買い方をしている場合がザラだったが，あれはきっと飲食業の人に違いない．

_ 関関懇親会

夜は，高槻M君の同僚である@TomoyuquiさんとTさんと4人で懇親会の機会を持った．M君が昨年4月に赴任以来「いつかやりましょう」と言っていたのをようやく年度末になって実現させたというものだ．現在は関関なメンツだが，元を辿れば全員hus出身．Tさんのご夫君は私の同期，といったつながりでもある．しかしTさんと私は今日が初対面であった．

お店は@Tomoyuquiさんの推薦で吹田のスペイン料理店MESON Hasta Manana．JR吹田から歩いて数分のところ，中心街から一筋路地を入ったところにあり，ひっそりとしたたたずまいながらお客さんはいっぱいだった．タパスやパエリアなど，典型的スペイン料理を楽しみつつ，あれこれとおしゃべり．私とTさんに挟まれた学年でhusに在籍していながらhusな人間関係についてほとんど何も覚えていないことでTさんを大いに呆れさせた高槻M君の面白エピソードなど，ぶっちゃけトークで楽しんだ．21時半過ぎ散会．

_ 週末ウォーキング

大きな地図で見る

昨夜かなり食べ過ぎた気がするので曇り空の冷え冷えした中だったが頑張ってウォーキング．西国街道の南側に位置する中国街道とやらの一部を歩いた．西国街道がある西宮市ではあまりケアされず，西国街道のない尼崎市では比較的きちんと整備されている街道のようだったが，大物だの出屋敷だのセンタープールだの，尼崎の阪神沿線を延々歩く道なので，ああ，やっぱりここはアマやなあ，という雰囲気満点だった．

途中今津でコースを外れて南下し，酒蔵通りのover garden（ウーバレゴーデン）をゴールとして，ランチをいただいた．雰囲気・味つけともにいかにも女子向きな感じだったが，ボリュームはあった．

_ イノシシ出没？

新しい研究館に来てから，以前よりさらにキャンパスとの隔絶感が強い．春休みで人があまりいないこともその感覚に拍車をかけているのだろう．仁川駅側の住宅街には隣接しているのだが，こちらにはほとんど店がない．あるのは破壊的な量の大味な定食屋と雀荘，それにうわさによると駄菓子屋めいたものは1軒あるらしい（未確認）．嗚呼古き佳き昭和の香り…　すぐ上にお住まいの社学なチャーリーさんが「学内を走り回るキックボードがほしい」とおっしゃるのもさもありなんであった．

しかしあまりにもお腹が空いたので，雨模様の空の間隙をついて正門前の生協まで買い出しに出かけた．途中歩いた中央芝生の歩道周辺の芝生が随分荒れていてどうしたんだろうと思ったら，どうやらイノシシがミミズを求めて鼻先でつつき回したらしいという情報が流れてきた．年に数度出没情報が流れるのだが，まだキャンパス内ではお目にかかったことがない．邂逅したとしても，引っ捕らえてボタン鍋にするわけにもいかんしなあ．

そんな今日は，朝からとあるオンラインコミュニティでのパネル調査項目案を練り練り．なんとか夕方には完成させることができたのでよかった．今週はエアポケットのようにほとんどスケジュールのない平日が続く（逆に来週はスケジュールのない平日がない）ので，ゆったりじっくり取り組むべき仕事を頑張ろう．

_ 新年度の足音

今日も一日研究室であれこれと物書き仕事．某コミュニティでのパネル調査の準備と，原稿書き．今年度の始末をつける報告書を書き出そうと思ったが，何を書いたらいいんだったか，先だっての打ち合わせ内容をすっかり忘れていて，手を付けられず．やはり口頭で済ませるのはよくないな．

仕方がないので，4月に入ったら日心大会の〆切がやってくるから論文集原稿でも書き始めてみるか，と準備を始めたら，ちょうどその直後にグルダイの論文集原稿提出が発表登録と同時だよという確認情報が流れてきた．しかもその〆切は日心より10日も前！うっかりしていてまだ数ヶ月先だと思っていたのだった．発表するならば，手持ちのデータでなんとかするしかあるまい．日心の方は2/3くらいできたのでなんとでもなるだろう．

徐々に新年度の足音が近づいてきたのを感じる今日この頃．しかし学務のことは今しばらく忘れていたい…

_ unstable weather

昨日も日中は晴れていたのに夜になって帰ろうとしたらいきなり雨が降り出して面食らった（はびーは気の毒にもっとも激しく降っている時に傘ナシで駅から家まで歩いたらしい）のだが，今日も空模様は一向に定まらない．朝は良く晴れて気持ちよい青空が広がっていたのに，昼前にはやや曇りがちになり，15時頃に外に出てみたら空は青いが路面が濡れている…知らないうちに一雨来ていたらしい．

標題は，こないだはびーに「「変わりやすい天気」の「変わりやすい」って英語でなんて言うんだろ？」と尋ねたら「unstable?」という答が返ってきたことを思い出したことによる．もちろんchangeableでもいいし，辞書的にはfickleという単語もあるようだが，まあ，なんと言いますか，その発想はいいね，と思ったわけだ．似たようなやりとりを昨日もして，その時は私が「寝ぼけてる」と「覚醒していない」はニュアンスが違う，という話をしたのだった．私は，たいてい午前3時頃から起床まで「覚醒していない」状態がずっと継続しているのだが，特に不快でもないし睡眠不足も感じない，という文脈で．

今日も誰にも邪魔されることなく自分の仕事に専念できて快適だった．学会発表用の分析も進んだし，何を書いたらいいかを一時的にロストしていた報告書の件も先方とテレビ会議をして方向付けが定まった．後は今週中にたたき台を作ればよいだけなので，気分的には終了である．

_ もくもくと作業

そんな今日は木曜日（笑

などと思わずにのじさん風な出だしで始めてしまったが，今日もゆっくり8時出勤で研究室に籠もり，昼前と15時過ぎに事務や生協に出歩いた以外は廊下にすら出ずに（お手洗いにも出歩く前に行ったのだ），主に報告書の執筆活動に専念．といっても午前中は予算処理だの昨日納品されたデータのクリーニングだのをしていたので，本格的に書き始めたのは午後だったが，8時間くらいでなんとか「ほぼ0」から「後はrefsを整理して付録をくっつけるだけ」の段階にまで辿り着いた．これで明日は余裕だ．うれしうれし．

と言いながらも息抜きにTweetはしまくっていて，特に午前中は出生順とパーソナリティ（その他変数）の関連を検討した研究に関して@oshio_atさんや@kaihiraishiさんと興味深いやりとりをすることができた．といっても私は「そうですね」「それからどうした」と相づちを打っているだけで，お二人からたくさん情報を抽き出して一人ニンマリ，なのだった．まさに餅つきで餅をこねている人の気分であった．その内容をとぅぎゃったのがこちら：「バースオーダー研究ってどうよ？のまとめ」

_ イノシシ発見！

昨夜は21時半過ぎまで研究室で仕事をしてからバスに乗るべくキャンパス内を急いでいたら，中央芝生の中央付近で何やら蠢く複数の物体を発見！近づいてよいものかどうか3秒ほど逡巡してから近づいてみると，やはりそれはイノシシであった．おそらく「うり坊」ではないがサイズは小さめの3頭が，ふがふが鼻息をたてて荒れた地面を突っついていた．こちらに気がついてやや遠くに行ってしまった（イノシシとは突進するものだというが，今回は私の突進にたじろいだらしい）ので，写真を撮ってみたものの失敗．

これまでにも「イノシシ出没」という情報はたびたび聞いていたし，事務方からも注意喚起がされていた．そもそもちょっと裏山（甲山）に登れば昼間でもうろちょろしているので，存在自体は特に珍しくはないのだが，中央芝生がここまで荒らされたケースはこの2年では記憶にない，ような気がする．新・教授館の建設その他の工事に伴ってキャンパス北西側の雑木林などがかなり伐採されたため，彼らがフィールドを移さざるを得なくなったのかもしれない．このままにしておくと新学期に学生たちがキャンパスに戻ってきた時にどうなるのかがやや心配だが…

_ 東日本大地震（役立ちそうなリンク集）

被災しておられる方々に心からお見舞い申し上げます．軽挙妄動を厳に慎みつつ，自分に何ができるのかを考えています．

●気象庁
●日本気象協会
●ウェザーニュース
●NHK（Ustreamによる配信） 
●TBS（Ustreamによる配信）
●テレビ朝日（Ustreamによる配信）
●Yahoo!災害情報：今回の地震に関する情報の他、避難場所情報、ライフライン情報、鉄道、高速道路、航空に関する情報あり→こちら
●Google災害情報
●Google消息情報
●Twitterによる地震情報の配信→こちら 
●首相官邸ホームページ：今回の地震に関して官邸から発表された情報を掲載→こちら 
●鉄道コム：鉄道運行情報サイト更新状況→こちら
●駅探：各地の鉄道運行情報あり→こちら
●ヤマト運輸：地震に伴う集荷・配達の影響について→こちら
●佐川急便：地震に伴う集荷・配達の影響について→こちら
●アマゾン：商品発送の遅延について→こちら
●日本郵便

_ Google Person Finder

_ 地震関連：有用だと思うまとめサイト（本日中は随時更新）

被災や避難場所や募金情報、安否情報等まとめ
原発に関するQ&Aまとめ
被災地ではない地域のツイッターユーザーにお願いしたい5つの事
「関西電力から、節電のお願い」に関するまとめ
遠くからでもできること、すべきでないこと、被災地の人々に迷惑をかけず助けとなるための行動法まとめ

ただし，上記に掲載されている*すべての*情報の正確さを保証するものではありません．それぞれみなさんが冷静かつ的確にご判断下さい．

_ お買い物

地震当夜は朝5時まで寝られず．昨日は入試関連業務で出勤した後は家の書斎に閉じこもって原発の爆発事故と被害状況に関する報道ばかり見ていて，夜半に至って数度にわたる緊急地震速報やチェーンメール配信希望への対応などで心が痛んだので，今日は8時間たっぷり寝た後にドライブに出かけた．天気もよくぽかぽかと暖かく，しかし花粉はどうやらさほどでもなく，絶好のお出かけ日和．

まずは神戸三田プレミアムアウトレットではびー用のノンアイロンシャツ（O君に「すごくいい」と聞いたブルックスブラザーズのもの）2枚，フェラガモのネクタイ（クマモチーフとフィレンツェモチーフ）2本を購入した後に，梅田の阪神百貨店に移動してTOUSで指輪を買ってもらった．いわゆるホワイトデーのプレゼントというやつである．私のリクエストが「ごつごつしていて，正拳突きしたら凶器として使えそうなもの」だったので，こんな感じ．

私が接客してもらっている横で，祖母と母親に連れられた今度中学生くらいの女の子（見た目がその当時の私おそっくり）がシルバーのくまアクセサリーとエナメルのパスケースを買ってもらっていた．和んだ．

_ できるだけ健全に前に進むために

Towns vanish, thousands die – but a nation begins its fightback (The Independent, Sunday, 13 March)
【prayforjapan】世界から届いた日本への祈り
#prayforjapan

東北地方太平洋沖地震の関連情報：専門家コメント(一般社団法人サイエンス・メディア・センター)

Google避難所名簿共有サービス

_ チェーンメールを断ち切ろう!!

以下は首相官邸ホームページに掲載されているの注意喚起の転載です．

●チェーンメールにご注意を

東北地方太平洋沖地震に関連して、チェーンメール、電子掲示板、ミニブログなどで、誤った情報が流れています。報道や行政機関のウェブサイト等の信頼できる情報源で真偽を確かめ、これらのチェーンメール等に惑わされないようにしましょう。

また、チェーンメールを転送することは、いたずらに不安感をあおることにつながります。チェーンメールを受け取った時は、すみやかに削除して転送を止めてください。

_ ずれ

今日は終日愛知県大府市にて企業研修の講師．もう同じ会社で3回目なのでだいぶ慣れた．今回は午後はグループワークをやって，少しでも社会心理学のコンセプトを体感してもらえるように自分なりに工夫してみた．

研修生はみなその企業の技術者なのだが，うち一人と昼食時に話をしていて，こんな話題になった．彼はカーナビの開発をしていて，GPS情報をいかに正確に地図に反映させるかで非常に苦労をしているそうで，例えば東京の大橋ジャンクションのようにらせんになっているところは大変なんだとか，あれこれとエピソードを聞いた．このたびの地震で日本列島が2.4メートルほど「ずれた」ことが報道されているが，この影響でGPSと地図の対応がずれてしまうのではないか，そうなるとカーナビの動作にも影響するかもしれない，とのこと．

じゃあ，今首都圏でiPhoneの現在地マップを見たら，ずれてますかね？

という話になって，実際に某後輩（千葉県柏市某所在住）に試してもらったのがこちらの画像である．もちろん，震災前はちゃんと自分の住んでいるマンションを定位していたそうだ．

_ 新幹線

昨夜は最終ののぞみ（名古屋行き）で現地に前乗りしたのだが，本当にこの列車は来るのだろうか，果たして乗ってよいのだろうか，と思うほどガラガラだった．まあそれは22時を回った時間の名古屋行きだからというのもあっただろうが，転じて今日の名古屋18時半頃発博多行きののぞみは非常に混雑していて，自由席や車両のつなぎ目に人が立っているくらい．そして途中で気がついたのだが明らかに赤ちゃんや幼児が多く，上の棚には大きなスーツケースも目立つ．普段日常的に新幹線のこの路線を利用してはいないが比較はできないのだが，休日ならばともかく平日の夕方〜夜はビジネスパーソンが多いのが常ではないかと思われる．数えてみると，京都で下車する直前の段階で，定員100名の車両に17名(min)の幼児がいた．

つまり，西に緊急避難している人が多いのではないかと．

_ 東北地方太平洋沖地震に関する社会心理学者からの提言

…を，私が書いたわけではなく，私の仲間たちが書いたサイトへのリンク集（いわゆる「まとめサイト」的なもの）を作成中です．

こちら(GoogleDocs)

特に同じ社会心理学者の皆様：これらの提言を公開した研究者の中には，これまでも努めて一般社会に向けた情報発信をおこなってきた方もいらっしゃれば，これまでそういうことからは敢えて距離を取って来られたものを，このたびの震災に文字通り動かされて（不謹慎な表現なら申し訳ありません）発信を始めた方もおられます．是非，皆さんもご自身の専門の立場からの積極的な発信をよろしくお願いします．心理学者ができる仕事がいわゆる「心のケア」だけではないことを多くの方々に知っていただきたいのです．また，その際は，是非ともリストに加えさせていただきたいので，ご一報いただければ幸いです．

_ 東北地方太平洋沖地震関連ページ（日本社会心理学会）

昨日作ったまとめサイトは，半日のうちに発展的に解消して，学会広報委員会によるサイト運営に切り替わった．ふと「思いつき」で作ったサイトが多くの方々とのつながりでこうして「発展」したことで，個人的には誠に得難い経験をした．こうした災害によって得たくはなかったが…

当然，一個人による思いつきから出た勝手な活動と，学会による活動は大きく性格が異なる．学会によって，必ずしも精緻に信頼性が検証されていないコメントに対するリンク集を作ることについては，もちろんご批判もあろう．また，電子的な活動ばかりで現地に行かないから心理学者なんかてんで役立たずでダメなのだ，と言われたらそれもそうなのかもしれない．しかし，実際われわれの中は今すぐ現地に行くわけにもいかない人間も多くいる（例えば私がそうだ）わけで，そんな人間が「デマとなる危惧がわずかでもある情報は出さない」というひょっとすると科学的には非常に望ましいのかもしれないスタンスを堅持し続けていたら，それは，

「何もしていない」

ということにしかならない．もちろん，下手を打つリスクがある以上何もしない方がマシだ，と思われる方はそうしていただいて一向にかまわないが，とりあえずわれわれは動くことをチョイスしたのである．

ああ，過覚醒だな．いかんいかん．

_ ご卒業おめでとうございます

きれいに晴れ上がった空の下，つつがなく卒業式を行うことができた．大学全体での式では総代のみが卒業証書を受け取るので，昼前から心理学専修全体で集合しての授与式，恒例の3年生が卒業生を送る催し「ハミル鍋」がF地下ホールで，そして夜は卒業生がわれわれを招いてくれる謝恩会が宝塚ホテルでおこなわれた．どれも心温まる会だった．

こういう時に面白いのは，何度となくスピーチをさせられる教員たちのネタ合戦．自称「半年前から繰っている」から「出たとこ勝負」まで，内容も硬軟取り混ぜてバラエティ豊かである．考えてみれば聴衆は毎年100％入れ替わるので毎回同じ話をしてもよいのだが，それではなかなか収まらないところも「いかにも」である．今年はI田＆M田御大もご臨席で，それぞれ素晴らしいスピーチをしてくださった．なんといってもM田御大の，

君らのかく汗は，三日月の汗や！

は白眉である．これこそ持ちネタの最たるところだが，毎度インパクトは半端ない．今年はさらにこれに加えて

私はねえ，中央芝生の真ん中で死にます！

ともおっしゃった．生きイノシシの出現並にめいわ…いや，びっくりするのでできれば思いとどまっていただきたい（笑

_ 3連休初日

これくらい全国的に連休気分でない3連休もなかろうか．

午前中〜昼過ぎまでは社心の東北地方太平洋沖地震関連ページの更新作業．記事を提供してくださる方も翻訳ボランティアの学生たちもみんなすげーよ，という状況で，私にとっては「思いつきを投げかければ全部実現しちゃう」という猛烈に愉快な非日常状況である．だからこそ根を詰めてしまいがちなので，クールダウンに努めなければならない．そういう声も内部から，オーバーヒートする前にちゃんとかかるところが，心理学者集団やなあ，とも思う．

午後は関西社会心理学研究会の月例会で阪大人科へ．発表テーマに関心があるのはもちろんのことだが，上記ページの宣伝周知を口頭で行うことが第一の目的であった．一般会員の方々には「広報委員会が運営している」ことは伝わっても，じゃあ誰がそのメンバーなのかはあまり知られていない（決して隠密業務ではないのだが，読む人が精選されているｗ会報にしか書かれていないのだ）ので，「私もやってますよ」を知らしめることで少しでも敷居が低くなってくれればと思う（私がやってることなら一切協力しない，という人はあまりいないことを祈りたい）．

夕刻はイオン（旧マイカル）に買い物に出て非被災地のスーパーをフィールドワーク．飲料ペットボトルとカップ麺，米が品薄だったが，払底しているということはなかった．むろん，電池等は売り切れらしい．

_ Housewarming party（aka ガサ入れ）

このたび同じ市内の高級住宅地にあるマンションに引っ越してきた貴公子君宅のハウスウォーミングのため，いつものメンツでお宅訪問．閑静な住宅地といえばこれくらいじゃないと，という広いお屋敷が目立つ小高い丘のにあるマンションで，なんと平米数が3桁という素晴らしさ．引っ越したばかりだというのにお手製のおでん3鍋（貴公子オリジナル・オイソ＋塩レシピ・トマト）でもてなしていただいた．きれいな器にきれいに盛って出していただいたので，私の持参したかやくおにぎりは若干（控えめな表現）雰囲気的に浮いてしまったが，さまざまな持ち寄りお菓子等々と共に，おいしくいただいた．

_ ハイアットリージェンシー京都にて1泊

夜は京都に移動し，ハイアットリージェンシー京都へ．数えてみるとHRに泊まるのは国内で大阪・福岡・箱根に続いて4軒目だが，どこも概して非常に「ガイジン向けの日本のホテル」で心地よくて好ましい．べたべたとした接客はなく，室内は落ち着く感じ．部屋は33平米とそれほど広くないのだが，それを感じさせない空間で，窓からはライトアップされた日本庭園が一望できて，いい雰囲気だった．

夕食は館内のトラットリア・セッテにて．ここもサービスが的確で小気味よかった．フリウリの赤ワインと共においしいものをお腹いっぱい食べて，22時前に就寝．

_ シャワーヘッド

11時半前までHRに滞在．ゆったりとした時間を過ごした…のは間違いないが，大体ずっと作業をしていた．私はゆったりした時間をゆったりと過ごすのが苦手なので，それはそれで悪くなかった．また時間を見つけて泊まりに来たい．

昨日書いたとおり，至極快適なホテル滞在となったのだが，特に今朝はシャワーヘッドがとても気に入った．とても直径が大きくて，水の出る穴一つ一つが大きめで，しかもとても持ってみると軽い．自宅のもこんなのにしたい！と思ったが，この辺で探せばなんとかなるかもしれない．

小雨の中をタクシーで京都駅まで戻り，伊勢丹の「美々卯」で軽くランチしてから，はびーは自宅経由で会社へ，私は明石まで行って読書会．こうして3連休はあっという間に終わったのであった．

_ サイトは着々進化中

社会心理学会の大震災関連特設サイトは，現状

こんな感じ

である．

3月16日9時頃のこのつぶやき→10:40頃に公開した暫定GoogleDocsサイトを立ち上げてから，まだ1週間経っていないなんて！社会心理学者も，やるときゃやるよ，とちょっとくらいは思っていいよね？

_ 解体中

旧・研究館の解体が本格化している．重機でガンガン削っていると，さすがに騒音や埃がひどい．ただ，新学期になってからもこれを続けるわけにもいかないだろうから，仕方あるまい．

私の第二次引越はといえば，第一次引越で運んだままで開封していない段ボールだけを移転先の部屋のある廊下まで運んでもらった．しかし移転先の部屋の退職される先生がキャンパス内の別の建物に移られる作業が予定より（予定通り）遅れていて，この週末にこちらの荷物を搬入するつもりが，週明けにまでずれこみそうな雲行きである．かといって年度末ギリギリ〜4月当初は業者が入学式等々で手一杯のため，今の予定がさらに遅れると4/9頃まで動こうにも動けないことになってしまう．さすがに，それは避けたい．避けたいが，自力で避けることが難しい．とりあえず，退職される先生のゼミの方々に頑張っていただきたいと願うばかりである．

_ Brainstorming

いろんな興味深い人物を，段ボールが出て行って一時的にやや広くなった研究室にお招きして，ブレーンストーミング．主たる話題は以下の通り．

左利きの進化的な意味
一卵性双生児に関するあれこれ
カタツムリの交尾はすごい．ナメクジはもっとすごい．

せっかくこうして集まったので，面白いアウトプットが出せるといいなと思う．まずはベトナムに左右巻きカタツムリを見に行く必要があるな．

_ 終日在宅

3連休が公私さまざまな用事で出歩きっぱなしで，その後も仕事が詰まった日が続いたので，研究室に出かけなければならない用事もない（定例MTGをサボるということにはなったが）ので終日在宅していた．とはいえ，朝早くから一仕事して，その後はのんびり昼寝でもしようと思っていたのだが，結局できず．特段逼迫した仕事もないので，いろいろと今後の研究計画について思いを巡らせながら，TTTで収集を始めたついったのログをぼーっと眺めていた．しかし，眺めすぎると「ふん，どうせ心理学者なんかそういうことにしか役に立たないと思われてるんだよね」とか「社会心理学が専門？あんたのこと，一度たりとも学会で見たことねーんだけど？」とか毒づきそうになるので，大概にしておかなくてはならない．やさぐれていても仕方がない．われわれ科学者は，データを客観的に眺めるちからが重要なのである．

なんせソーシャル社会に関するエビデンスドベースド実証をするお仕事なのだから．

_ 面談×5

3月上旬まで入試やら引っ越しやらでスケジュールが詰まっていて，予算消化を含めてようやく年度終わりにやらなければならない仕事が終わってよかった，という状態になったのが2週間前の午前中のことだった．やれうれしや，と思っていたところに突然起こったのがあの震災だ．数日はほとんど呆然としていて，その後は提言サイトの運用にかなりの時間を割いて没頭することである意味ストレス解消を図っていたことになる．

連休が明けてようやくやや落ち着いて，新年度のことを考える余裕ができてきたので，新4年生に「面談に来いや」との招集をかけた．彼らの少なくとも一部も，採用活動が繰り延べになってやや暇にしているのである．というわけで今日は15名中5名と面談．まずは現況を聞き，卒論の進め方について大体の方針を決めて，それぞれが直近にやるべき課題を整理して，期限をある程度切った宿題を出して，大体1時間．なかなか疲れたが，頑張ろうという気持ちのある学生と話すのは楽しいものである．ただし，約束，守れよ．

_ 荷造り第2弾

当初の予定では第二次引越をするはずだった今日．私にできたのは第一次引越の後に仕事のために開けた限られた段ボールに，そこから取り出したものをまた収め，その後増えたものも段ボールに詰めて封をすることだけだった．重い箱を持ち上げたり不定形のものをプチプチで梱包したりは結構骨が折れる（いや私の場合腰が悲鳴をあげる）ので，はびーに全面的にお手伝いいただいた．

出て行く先の先生は，29日の夕方に荷物を運び出すのだそうだ．業者の都合により私の荷物を搬入できるのは翌30日の夕方となる見込み．のんびり草を食む山羊のごときペースである．実際，金曜日に様子を見に行ったら雑然とした（つまりまだ片付けられているとは到底言えない）部屋の真ん中にぽつんと一頭の山羊さんがいて，草（レタス入りのサンドイッチ）を食んでいたのだ．さすがにあれには言葉を失ったね．

_ フィールドワーク

午前中に作業を終えて，その後の予定が先方の都合でキャンセルになったので，さっさと夢打庵で鴨ざるを食べて，水騒動観察のためにコスコへ．驚異的な混雑ということはなかったが，駐車場から店舗へ降りていく長いエスカレータですれ違うカートのほぼすべてに水のペットボトルのパック（コスコなので1単位が35本という巨大サイズ）が積まれていたのには驚いた．店舗に入るとおそらくぎりぎりそれが売り切れたところだったようで，トーキングレインというフレバー付き炭酸水が山積みになっていた．当たり前だが，これは売れない．私たちはもちろん買わないのだが，日常購入していないのに買い込んだ人たちは一体あれをどうするつもりなのだろうか．

ついでに隣のイオンにもフィールドワークに行ってみたが，こちらも当然水は売り切れ．清涼飲料水はごく普通の状況．

水がないならアクエリアスを飲めばいいのに

と，マリーアントワネットのようにボコボコにされそうなフレーズが思わず脳裏をよぎったのであった．念のため自販機もチェックすると，「ろはす」や「奥大山の水」は売り切れだったが，

「富士山の名水」

は残っていた．分かりやすい買い控えであった．

_ のんびり日曜

ヴィクトワールピサのドバイWC制覇という快挙の報道で始まった日曜日，天気がまずまずよかったので，圧勝の動画を見てからちょっとだけドライブに．といっても特にやりたいことがあるわけではないので，海岸通りの健民ダイニングでランチをいただき，ついでに近所のパティスリー・モンプリュでケーキを買って，山手幹線をのんびり走って帰宅．

帰宅後は，競馬を見たり，水曜どうでしょう新作DVD（第15弾；アメリカ合衆国横断を見たり．アメリカ合衆国横断は，サンフランシスコからワシントンまでレンタカーで7日間ただ走り続けるだけ（走行距離は約6000キロ）という彼らの自家薬籠中の企画で，何度見ても飽きがこない名作である．

_ データをにらむ

週明け．今度こそ引越を1日半後に控え，PC以外を使う作業ができなくなったので，70万件ほどのデータをにらむ作業を開始．とりあえず速報的な分析結果を出すつもり．学会発表ネタにするつもりなので「正式」に公表するのは夏になるが，プライベートには順次取って出しできればと思っている．そもそも夏〜秋の首都圏での学会大会は開催するんだろうか．

旧教授館の解体はどんどん進み，3階部分はほとんどなくなって空が大きく顔を出すようになった．私がいた2階の奥の方はまだかろうじて残っているようだ．

_ サクラサク

今年は3月末になっても寒い日が続き，三寒四温とはほど遠い「ずっと寒い」状況である．近年桜の開花はどんどん早まって，入学式の頃にはもう満開というのが常だった（実際の2010年データはこちら）のに，今のところ学園花通りの桜並木もまだまだ咲きそうに見えない．被災者の方々や計画停電地域の方々にせめても暖かい春の日射しを早くと思うのに，世の中とはうまくいかないものだ．

しかし今週は日中の最高気温が10度台後半になり，さすがにやや春めいてくるそうな．ちょうど今朝，キャンパス内の小さな桜の木がいくつか花をつけているのを発見した．

今日も「関連サイト」の次期プロジェクトの準備を間に挟みながらデータをにらみ続ける予定．夕刻からは定年退職される先生の送別会＠宝塚．

_ サクラサイタ

朝は逆光になってしまってなかなかうまく撮れないのだが，昨日と同じ桜の木．昨日より有意にたくさん咲いている，ような気がする．

今日は第二次引越第二期．業者さんが三田に出かける前に作業してくれることになったので，ほぼ終日を片付けに費やすことができそうだ．かといって熱を入れすぎるとまた心因性の腰痛がぶり返すので，ぼちぼちやらねば．

_ 引越だん

朝っぱらから気の進まない面談の後，9時過ぎから搬出作業開始．今日は馬術部女子などたくさんの人員が来てくれたのであっという間に終了．しかし運んだ荷物のすべてを部屋に入れるととんでもないことになりそうなので1/3くらいはまだ廊下に放置状態である…

新・研究館からF号館に移動した結果，部屋はだいぶ狭く（ただし旧・研究館よりはだいぶ広く）なり，建物は築0年から築20年になったが，正門からの距離が100メートルほどになり，実験室その1には階段を下りていけばよいようになり，実験室その2にも徒歩3分ほどになり，とてもうれしい．

_ F号館

新しい研究室のある建物がこちら．

今日はまず廊下に放置してあって周囲の先生方にご迷惑になっている段ボールのうち20箱以上を開けて，学術雑誌たちを取り出して，本棚に並べる作業を行った．そのうち少なからぬ数のものは電子ジャーナルによって入手可能なので（あるいはすぐ向かい側の学科図書室に開架されているものもあるので），いい加減並べるのはやめにしたい気もするのだが，ふと思いついて印刷物を手に取るという行為にも愛着があるので，なかなかふんぎりがつかない．かといって特に海外雑誌などは毎年どんどん嵩張っていくことになるのは目に見えている．同業者の皆さんはこのあたりについてどう折り合いをつけておられるのだろうか．

朝8時から4時間ぶっ続けで作業したらさすがに疲れた．腰が痛いなあ，と思いながら「私ってなんてレーヴディソール」という思いに浸る．ランチタイムは同僚2人に昨日の愚痴を聞いてもらい，ちょっと気が晴れる．午後は眠くて難儀する．いや，寝ないけど．