このたび教職に就いてからまる15年を越えて,めでたく奨学金(学部や修士では到底基準を満たさないので申請していなかったが,大学院博士後期課程に在籍していた1年1ヶ月だけ支給を受けていた)の返還が免除となったので,うれしく手続き書類を出したのが5月.この間日本学生支援機構から郵便があってそこに言うことには,
前職の在職証明がない.発行してもらって返送せよ.
とのこと.2年に一度在職確認を受けて,そのたびにちゃんと手続きしていたのに,それでは足りませんか.どこかでごまかしている可能性が排除できませんか.そうですか.
電力制限令下の市民生活に関するフィールドワークのため,ではなく,研究打ち合わせのために,午後から出張予定.今日は前回よりも東京駅から離れるが,もちろん,夜帰る.
新幹線では「東京電力と関西電力管内では冷房の設定温度を上げています」とのアナウンスがあったが,特に体感に差はなかったように思う.本郷近辺は確かに照明が抑えられ気味で,特に飲食店の電飾が控えめなのが目立った.東大構内はどの建物も廊下の照明が必要最低限すらついておらず,ほとんど真っ暗.入ってよいのかどうか躊躇するほどだった.幸い,MTGをした部屋のエアコンは効いていたので,不快ではなかった.
帰宅すると最寄り駅の改札もいくつか「節電のため」で閉鎖されていた.
先週の金曜日に依頼されて,7/1の24時が〆切だった某仕事.詳細は書けないがとってもめんどくさくて,お金がもらえてもなかなか動機づけが高まらない内容.しかも周囲に経験者がいなくて,どこからどう手をつければよいかのアドバイスも求めにくく(求めても,もらえず),ぎりぎりまでほったらかしていた.
しかしそんな質のものに限ってそうダラダラと延ばしてもいられない類だったりするので,〆切当日の東京移動中からようやく本格的に着手.行きの新幹線で40%,帰りの新幹線で40%,帰りの快速の中で5%済ませた.帰りはExpress予約の特典ポイントで乗車したグリーン車で,隣がいないのをいいことに書類をその辺に撒き散らかしてフリーダムに取り組んだ.
そして今朝は5時起きして残りの15%+処理手続きを7時過ぎまでに完遂.お役所仕事だから,土曜日の始業前までに終わってれば迷惑はかかっていない,はず.
午前中はコスコ尼崎で大量買い出しの後,先週に引き続きIKEA,ただし鶴浜へ.というのもご愛用の風呂場の壁の水分落とし用のT字型ワイパー(まさしくこれ)のゴムがバカになってしまったので,「なんで先週行く前じゃないんだか」とぶつぶつ言いつつ再訪したのである.IKEAで買った物の中で,我が家では間違いなくこれが一番素晴らしく活躍している.なんたって
89円
念のため,2つ買いました(大量に買い占めてもゴムがバカになるので,控えめに).
ランチタイムは食べログで探したパキスタン料理の店へ.開店したてだったようで少し出てくるまでに時間がかかったが,おいしいカレーをいただいた.店主アリーさんの「愉快さ」も我々にとって感じのいいレベルで好印象.今回はまだ釜が温まっていないとのことでナンが食べられなかった(代わりにロティをいただいた)が,インディカ米(バスマティライスというらしい)も嫌な臭みが少なくおいしかった.IKEAに行くときには是非再訪したい.
久しぶりに両親と4人でランチ.夏に向かって元気を出しましょうという趣旨?かな? そんな今回は中華にしましょうということで,ウェスティンの故宮に出かけた.はびーによると「2回目ちゃうか?」とのことなのだが,記憶がはっきりしない.ウェスティン自体はベルギービール祭以来の1ヶ月ぶりだがw
今日いただいたのは特選ランチコース.ミシュラン一つ星記念らしい.「素材の質、調理技術の高さと味付けの完成度、料理の独創性、コストパフォーマンス、常に安定した料理全体の一貫性、というミシュランの厳しい基準で星を獲得した中国料理 故宮の味を存分にご堪能ください。」なのだそうだ.
最近の中華はターンテーブルに大皿をどすんと置いてぐるんぐるん回すのを楽しむ,というのがあまりなくなっているようで,ここも西洋料理風に各人にサーブする形式だった.それだけじゃ中華っぽくないやん!と追加で北京ダックを頼んだら,これまた,
こちらでお包み致します
とのことで,結局はえっらい時間をかけて丁寧にお嬢さんが包んでくださったものが小皿に取り分けられて供されたのであった.ちょっとがっかり.しかし,料理は全般に無難に楽しめたのでよしとしよう.
ご父君は「雨の日クーポン」(降水確率が50%以上あるいは現に降雨していたら10%オフ)をずっと気にしていたのだが,降りそうで降らない様子で推移し,割引ゲットならず.あかんかったねえ,と言いながらシャトルバスに乗ったら,はびーが,
「…雨降ってんで」
確かにワイパー動いてるしw うひゃー,4000円損した!と言いもって帰るけちな家族でありました.帰りはご両親様に新装なった大阪駅周辺を案内しつつ,大阪三越伊勢丹をチェック.結論「こんなん百貨店ちゃう!」.現状の阪急と同じ面積しかないのか.そりゃ,あかんわ.
帰宅後,昼寝.夕方起きてもちっともお腹が空かず,晩ご飯は抜き.酔いが微妙に覚めないまま,N響アワーを見ることもなく就寝.この週末は誠によく寝た.
M2が休んだので4名で5本.だいぶ楽だった.いや,楽したいわけではないのだが.
オンライン情報に基づいて個人のプロフィール情報+人間関係情報を構築するというふれこみのサービス.もちろん以前から知っていて,少なくとも数ヶ月前まではそこそこ使えるサービスだったのだが,今回指摘を受けて見てみると,特に顔写真が酷い状態になっていた.私のみならず,誰やそれ?状態の方がたくさん.何が気持ち悪いかって,写真の収集アルゴリズムがまったく想像つかない上に,誰でもプロフィール写真が差し替えられること.こんな「サービス」,百害あってなんとやらだ.
6日水曜日の放送「数字トリック見破り術」に親しい知り合いが「解説」者として出るらしい(いずれのリンクも放送後は別内容に替わる).
ご笑覧下さい+特に広報をお願いしているわけではない,という連絡があったので,私は多分見ないと思うが,ここに書いておくことにする.トリック3が,彼の発見したお得意の持ちネタである.
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フレッシュマンゼミ,オーラス1つ前.
2種類の質問紙調査の結果から,血液型性格判断は,血液型と性格にさも関係がありそうに思わせる内容ではあるが,それは「誰にでも当てはまりやすい性格特徴」がちりばめられていて,自分の血液型について書かれた部分を読む時はそれを見つけて「当たっている」と感じ,それ以外の血液型の記述は「ここは確かに私には当てはまらないな」を探すように読む(あるいは,そもそも自分の血液型の部分しか読まないのでそもそも目に入らない)からだ,ということを実証してもらった,はずだ.当然,すべての学生がレポートの「結論」に「血液型性格判断は正しいとは言えない」との趣旨の記述をしていたが,さて,この呪文はいつまで効力を保ってくれるであろうか.少なくとも「私が<失言>したとすれば,B型が短絡的なせいです」と言わんばかりの発言をなさった松本龍氏のような思い込みは情けなく悲しくそして対他者的には危険でさえあることには気付いてほしいものだ.
ところで,最終回では全員に共通のトピックで「90秒トーク」をさせて,90秒に一番近かった人から順に5名に賞品を贈呈するという企画を立てた.もちろん賞品購入は私の自腹である.大したものを期待されては困るが,何がいいか希望を書くように,と言ったら次のようになった.複数書いてあるものは第1位らしきもののみをカウントした.
お菓子 12 図書カード 4 ヘッドホン 2 単位 2 実用的なもの 2 タオル(ハンカチ) 2 クロックス 夏の暑さを忘れてしまえるもの 香水(コロン) ノート 浴衣に似合う髪飾り お昼ご飯1日分のタダ券
気力があれば「夏の暑さを忘れてしまえるもの」各種といきたいところではあるが.
と,昨年までは称していたが今はどう呼称するのかいまいち定まっていない,総合心理科学科3年生の歓迎会.盛会だった.
写真には入るが顔を撮らせないというメンタリティには興味あるなあ.彼はもう1枚の別構図の写真でも同じようなポーズをとっていた.
我が家の寝室は,「寝ながらにして迫力の映像と音響を味わう」というコンセプトのもと,プロジェクタと大型スクリーン+2.1chサラウンドステレオシステムが導入されていたのだが,このたびはびーがちょっと気が向いちゃったらしく,Panasonicの2.1→BOSEの5.1chに進化を遂げた.5というのは通常のスピーカの数で,聴き手の前後の左右と中央に配置される.写真には後ろ左右が映っていない.の2つは残りの0.1はウーファー(超低音域の迫力を増すスピーカらしい)のことを指すそうだ.天井へのスピーカの取付や配線には天井裏をネズミのように這いずり回って随分苦労したらしく,おかげで近年にないレベルの数キロのダイエットをわずか数日にして果たしたらしい.ついでに,天井裏の工事が(当然だが「欠陥」ではない程度ではあるものの)いい加減だったことも分かったそうな.思わぬ副産物(笑 これまでの2.1chサラウンドシステムは書斎に移動.これまで素のテレビしかなかったのと比べると,随分と音が違うそうだ(私はまだ試していない).なお,リビングのテレビにはBOSEのウェーブミュージックシステム+iPod接続キットが接続されている.音マニアかい,と言われるとまったくそんなことはないのだが…
そこで今夜は早々に寝室に引きこもり,息子ヤルヴィ+ドイツカンマーフィルのベートーヴェン交響曲全集(リンク先は日本語版.現地版の方が安い)を観賞した.彼らの演奏自体が大変ユニークかついわゆる「爆演」であることと相まって,確かにこれまでとは有意に異なる音響を楽しむことができた.
面白いのは,観賞を終えて通常のテレビのニュース番組に切り換えると,前と何にも変わらない,ごく凡庸な音でしか聞こえてこないことだ.もちろん,そこに迫力を加えていただく必要はないので,これでよい.
サービス開始当初はモタモタしていて対応できなかったのだが,今日から誰でも入れるようになったらしいので,早速入ってみた.新しいサービスに入るとまずは初期設定に手間がかかるのだが,Google+の場合はGoogleアカウントをそのまま使うので,プロフィールなどわざわざ何も設定しなくても「はい,あなたこんな人だよね」と先回りして書かれているので,いかに自分がGoogle様の支配下にあるちっぽけな存在であるかを見せつけられた思いである.インタフェースはFacebookやiPhoneと同じく「直感的」で,その辺のセンスが昭和な私としてはまだ今ひとつピンと来ない.ただしGoogleが「世の中を支配してやろう」と思っているらしいことは強く感じられる(今までも感じていたが,その思いを強くした).まずはしばらくは模様眺めで.
遠く弘前から来客があり,2時間ほど話をした.弘前というところには行ったことがないのだが,こんなクソ蒸し暑い日に東北のしかももっとも北部からやって来られたというのは誠にもってお気の毒としかいいようがない.これでKGの印象が悪くなっていないように願いたい.
生きながらにしてヘルシオに入っているような心持ちのする,そんな梅雨明けの一日.
(引用ここから)
http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/06_jsps_info/g_110624_1/index.html
このたび、平成23年6月30日付けで基盤研究(A・B)、若手研究(A)の新規・継続課題及び特別推進研究、基盤研究(S・C)、挑戦的萌芽研究、若手研究(S・B)、研究活動スタート支援の継続課題について交付の決定を行い、平成23年7月1日付けで所属する研究機関代表者経由で各研究代表者に対して通知しました。
研究代表者及び研究分担者におかれては、交付決定通知書の補助条件を確認のうえ、適切に補助事業を遂行してください。 (※補助条件は別送となります。)
なお、平成23年3月11日に発生した東日本大震災により甚大な被害が生じたことから緊急に財源確保が求められる可能性があり、今後の状況によっては交付額の減額変更を行う可能性があります。この場合、各研究課題の本年度交付する補助金の額は、今回の交付決定額にかかわらず減額されることとなりますので、当面、各研究者には、補助金の慎重な執行に留意していただくことが求められます。
また、国の財政事情に鑑み、本年度は、全ての研究課題について分割払いを行うこととなります。まずは、各研究課題の交付決定額の一部(交付決定額の7割に相当する額)を支出する予定ですので、各研究機関におかれては、「平成23年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)の受領金額の請求について」を作成の上、提出願います。本様式の提出期限や各研究機関における今回受領予定額及び各研究課題の支払予定額については、別途連絡します。
(引用ここまで)
数日前からTwitter上で説明会ソースの情報が流れており,事務方にも事実確認をしていたので青天の霹靂というわけではなく,ついに正式に来たか,という感じ.正確に言えば,私がいただいている2つのうちの1つである挑戦的萌芽の新規課題についてはこの中に含まれていないので,まだ「分からない」のである(もっと減額されたりして!).そもそも内定時に3割以上申請額からカットされているので,これで約半額になってしまう.出せる芽も出なくても,文句は言われないよなあ…
ともかく酷い話だ.こうした「後出し」削減が,科研費だけに,あるいは文科省絡みの事業だけにとどまるわけもないだろう.一番心配なのは,こうした予算で雇用されている若手たちの雇い止め問題が大量に発生することだ…
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昨日の今日で何とも意気が上がらないところだが,京都はキャンパスプラザにてキバンエーのMTG.今回は研究グループレベルのものなので,実際にこれからどう連携していくかの具体的なところを話し合った.冒頭に早速3割減の話をしたら,メンバーのうちお二方(いずれも基盤Aの研究代表者であり,吹けば飛ぶようなお金しかもらっていない私とはレベルが違う方々だ)はそのニュースをご存じなかった.本学も同様だが,まだ各大学の担当事務からの周知は進んでいないようである.うちお一方が3割減と聞いてまずおっしゃったのは,
「人ひとり雇えなくなりますね」
やっぱ,そうなりますよね… やや黒い考え方をすれば,そうしておじゃんになったポストに就くはずだった人材をうちのPDに,なんてこともありかもしれないのだが,ことが科研費だけにとどまるとも思えず,なんともはや.先が見えないとはこのことだ.
MTGの方は,あれこれ意見交換ができてとても有意義だったが,やや時間切れ気味のところで終了.次は夏明けにということになった.とりあえず,各々ができることをできる範囲で粛々と進めていくしかなさそうである.
朝早くからじりじりと照りつける陽射しに気力と体力を奪われ気味な一日.しかしずっと在宅していてはその減退が増すばかりのような気がしたので,ランチに少しばかり遠出をした.先週が中華だったので今日はイタリアン.久しぶりに南港のハイアット・リージェンシーの「バジリコ」へ.
京都も箱根も南港も,ハイアット・リージェンシーブランドのホテルはどこも明るくてそれでいて穏やかな雰囲気が好きだ.そういえば新婚旅行で出かけたオーストラリア(今から考えるとなんでそんなところに行ったのかと思うが,多分時差がない英語圏だったからだw)で泊まったサンクチュアリ・コーブも居心地のよいところだった.バジリコは開放的なスペースに加えてリーズナブルで手堅い味のメニューを提供してくれるのがよい.今日はちょっとお腹が空いていたので,前菜+パスタ+メイン+デザートをいただいた.食事中の話題はここ最近で急速に進んだ我が家のプチリフォームではびーがどれだけ奮闘したかについて.なんでも電球はこれから20年は換えなくてよいのだそうだ.LEDってしゅごいね.
帰りに心斎橋の大丸に寄って,ちょっと目を付けている時計の価格調査をした.買えない値段ではないことが分かった.5.1chサラウンドステレオシステム×2くらいかw
知人のalmore氏が「節電休暇」(彼の勤務する某研究所では,会社全体に課せられた節電要請をほとんど一手に引き受けるため,2週間ほどの強制休暇が与えられたらしい)のイベントとして,本日7時頃に東京・日本橋をスタートする東海道走破のサイクリングに出発した.そもそもサイクリストだというわけではなく,ほんの数週間前に初めてロード用自転車を購入したというぴっかぴかのド素人さんである.その道程が,自転車のハンドルにとりつけた車載カメラ=iPod touchによってUstream中継されることになった.Google latitude+Mapで走行位置をリアルタイムで確認することもできる.「水曜どうでしょう」の原付企画を体感できる1週間となりそうだ.ご本人も承知のとおり,箱根山越がまさしく「山場」だろうな.
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祈・健闘!完走!
almore氏の東海道五十三クリング,こちらに特設サイトができました.
何だか拍子抜けするくらいに,箱根の山をあっという間に上って下ってしまった.予定より断然速いペースだ.七曲がりの坂のクライミングも,爽快な箱根峠のダウンヒルも,結局見逃してしまった.しょぼーん.
写真は芦ノ湖で看板を前にポーズを決めるalmore氏…を観察している私のデスクトップ.
午前中に〆切を数日オーバーしていた分をひとつ.再査読だが,前回のコメントがびっくりするくらいねちねちしていて,誰が書いたんや,と思わず確認したら,私だった.でもかなり誠実に修正対応がしてあって,著者の我慢強さにちょっと感動.多分いい方向に進むと思います.
さて対照的に午後は表紙を見た途端なんだか悪い予感がしたのだが,それが的中.TWで泣いたりわめいたりしたあげく,精神衛生上そうしなければどうしようもなくなって,とりあえずびりびりに破いてゴミ箱に投げ捨てた.もちろん最近は紙ベースで生原稿が来ることなどないので,これで誰か他の人が困ることは一切ない.
また見る気になったらということで,ゴメンナサイ.
卒論ゼミとフレッシュマンゼミが終了.
といってももちろん前者は何かが終わるわけではちっともない.データを取り終える者は結局3名.実験でデータを取る学生たちはそれぞれなんとか目鼻がついて,リハーサルをするところくらいまでは到達しており,他の調査をする学生もそこそこ進んでいる者が大半だが,去年よりはややペースが落ちている.落ちているのは悪いことばかりではなくて,PDにも関わってもらってより内容がブラッシュアップしているという考え方もできるのだが,正直もうちょっと進めなかったな,と.昨年同様,夏休みに緩めすぎないように,9/9に中間発表会を設定したのだった.
フレッシュマンゼミは,(1)演習で印象に残ったこと(2)夏休みにしたいことを90秒で話すタイムトライアルを実施.一番90秒に近い学生から順に5名を表彰し,賞品を渡した.トップはなんと誤差0.43秒だった.賞品は先週のアンケートの結果をふまえてお菓子と文具の両パターンを用意したが,結局4名がお菓子を選択した.お腹空いてるもんね.分かる分かる.最後に全員にコアラのマーチを2粒ずつ配って,めでたく終了.
私は,この扉を入ったところにいます.
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2限は3年ゼミ.今年は急な欠席などまったくなく,予定通り先週までで全員のプレゼン×2回が終了したので今日は予備日.秋学期で何をするか(=卒論テーマの絞り込み)を説明するだけで終えた.来週火曜日に春学期の打ち上げをするらしい.「テストの打ち上げで♪」と言うので「おいおい私の科目の試験すらまだ終わってない時期にそれはないやろ」とクレイムをつけ,「ごはん会」となった.私も参加した「飲み会」でさんざはしゃいだことが成績悪化をもたらしては困りますので.
4限は心理科学統計III.AKB48データを使った分析課題のレポートを17時までに学内LANシステム経由で科目サイトから提出させることにしたのだが,私も学生も不慣れゆえやや面倒なことになった.多分私が使い方をよく分かっていないせいなのだが,提出されたレポートは一括ダウンロードすることはできるのだが,そのためにはいちいち一括された圧縮ファイルをダウンロードして,展開して,フォルダの中身を確かめないと(提出記録のtxtファイルに学生番号が付されるので開く必要まではない)誰が提出できているのか分からない.学生の方では「提出履歴」は残るようなのだが,それでも不安で「提出できてますか」と問い合わせてくる学生がちらほら.確かめてみるとたまに提出できていない状態のように思えるケースもあるので,その場合はリトライしてもらう.そんな状況だと当然不安は伝染するので確認を求める学生はわらわらレベルに増大.うーん,困った,と思いつつ,
まあ,悪いようにはしないから,〆切以前に完成させた状態のファイルをちゃんと持っておくように.
と指示して何とか連鎖を断ち切った.事務室のレポートボックスに提出させたり,メール添付でファイルを送らせるよりも,提出が無事行われたものに対する管理は圧倒的に楽なのだが,もうちょっと使い慣れないといけなさそうだ.
ところで提出の際にはファイル添付の他にテキストフォームによる入力も可能なのだが,そこに特段のメッセージを書くことは指示していなかった.すると,
「何も書かずにファイルだけ添付したんですが,大丈夫でしょうか」
と尋ねてくる学生もこれまた数名.大丈夫って何がだ,と思いながら,
「そりゃ,無礼なやつやなあ,と思うで」
と返答.「受け付けない」と言われなければ学生は安心するらしく「あはは」と笑う.あははじゃねーだろ,とは言わない.言わないだけだが,
心理科学各論Bも終了.あとは来週の試験を残すのみ.授業全体のまとめと試験問題の一部を予告.卒論調査+実験協力依頼もさせてもらった.
授業全体のまとめとしては,社会心理学とはどういう目の付け所をする学問なのかを東日本大震災に際する人間行動を読み解くことで知ってほしかったのだ,ということを強調した.この科目の受講生はこれから希望ゼミを選択する総合心理科学科2年生が中心なので,私のゼミに関する広報の場としても機能することを期待している.
これまでも何度もここに書いてきたが,毎回取って出しのネタで授業をするという経験がこれまでほとんどなかったので,刺激的ではあるが大変な4ヶ月だった.授業をし終えた時点で来週何を話すか全然決まっていないことも数回あり,週が明けてもほとんど資料ができていないこともありで,とてもスリリングだった.とはいえ,結果的に「やっつけ」でごまかした回は一度もなかったはずなので,普段の講義よりは思い入れを込めて話すことができていた,かもしれない.
さて来年度はどうしようか.今のところは,震災のことを忘れないためにも,新しいエピソードを付け加えつつ,数年はこのトピックで話を続けようかと思っている.
遅まきながらではあるが,4月に着任した2名のPDの歓迎会をした.プロジェクトのコアメンバ3名+1月着任のPDとで総勢6名.こないだ行った桜橋のラ・プテカ・ランテルナを使ったが,週末でないからかわれわれ以外に客はおらず(随分遅くなってから2組来た),暇を見越してかイタリア人オーナーもおらず,しかし過剰なざわつき感が苦手な私としてはむしろ好ましい状況であった.ワインがボトル2000円,6人がかりで飲むということで,何本空けたのかよく覚えていない.まあ随分酔っ払ったことは確かである.PDのF君は相変わらず酒も発言もぶっ飛ばしていた.
昨日の宴会で飲み過ぎて,典型的に二日酔いの朝.頭痛等々があるわけじゃなく,単に酔いが継続しているという雰囲気であったが,とにかく研究的な何かをできるような状況ではなかった.今週の学術業界を席巻したこんな出来事(ただしこの日記の読者であればリンク先の報道は決して正確ではないことがおわかりいただけるであろう)に「混乱させられた」せいもあり,どうも生産的ではない1週間となってしまった.正直これは月末の某〆切に向けて痛いブレーキだが,今更どうしようもないので,来週から頑張ろう.
成績評価のためのデータ整理をしたり,卒論生の実験予行演習やデータ分析をなんとなく曖昧な頭のままでこなしたりした後,夕方からは関西大学の福島宏器さんをお迎えしての研究会に参加した.テーマも面白かったし,シャープでありながら穏やかかつ丁寧なお話ぶりもよかった.あれは関西人にはできない.うちのPDが「こんな研究できるかもと思いました」というネタも,結構面白くなりそうで,できれば近いうちに生理系のPDと一緒に実現できればと思う.
しかしさすがにその後仕事をする気力も出ず,一方懇親会に参加する元気もなく,早々に帰宅.食事を作る意欲もなかったので外食したが,車で出かけた帰りに空間定位がおかしくなって,何でもない市内の中心部で道を間違えた.そのくらい意識レベルが落ちていたということであろう.
朝から書斎に籠もって心理科学基礎統計IIIのレポートを採点.
5問出題した問題のうち,1問は変数の作り方の指示があまりよくなかったようで,徹底的に解答がバラバラ+私の模範解答と同じものがほとんどないということで採点対象から除外.残りの4問を○(できてる〜まあできてるといってもよい),△(微妙だがダメとは言えない),×(ダメ)の3段階で採点し,×の数でソートした後に,オリジナル問題の設定+解答について加点法で評価しして,最終的に30〜95点で点数をつけた.
もう一つ大切なのは,受講者間コピペを発見することである.もちろん友達同士で協力するのは悪いことではないし,そもそもデータも問題も共通だしレポートの書き方のトレーニングも同様に受けている学生たちだから大体内容が似通うのは望ましいことでもある(だからいわゆるコピペ判定ソフトを通すとほとんどのレポートが疑惑濃厚となってしまう).しかし,ちゃんと考えれば分かるようなミスを含む類似性の高いレポートは当然好ましくない.しかもそんな組み合わせ間でオリジナル問題が同じというのはさらに好ましくない.そんなわけで書斎じゅうにレポートをばらまいてKJ法風に分類していくと,3組ほど大変疑わしい事例が抽出された.内容を精査し,それなりに評価.大体こういうことやる連中は学生番号が近かったりするが,ばれやすいとか思わないんだろうかね.まあそういうこと思わないからやるってことか.
最終的にExcelの受講生名簿に評点をまとめ,全体やゼミごとの平均を出したり,ヒストグラムを描いたりしてその内容を検証.ひどく点数を下げた数件以外ではほぼ正規分布していたので,平均点が70点弱とやや低かったがそのまま決定とした.
朝から始めて15時過ぎまでかかっただろうか.さすがに100名を超えるレポートを一気に読むのはシンドイが,平日をつぶさず1日で済んだのでよしとしよう.残る成績評価は各論Bのみだが,160名くらいの記述式試験の解答を読むので,なんとか効率よくできるようにしたい…
自転車キャリア2週間で東海道五十三クリングを敢行した木公君,あれよあれよという間に(本人的には道を間違えて遭難しかけたりなんだりといろいろあったようだが,少なくともギャラリーとしてはあまりにもあっけない速さで)完走し,昼頃には京都は三条大橋に到着していた.もう少し後だろうと思っていたのであわよくばレポート採点を終えてから伴走しに行こうかとたくらんでいたがまったく果たせず.残念.
そして本人のブログ記事にあるとおり,せっかくのゴールではUST中継が途絶えてるわ(中継していたとしても私はのんびり素麺を食べていたのだが),祇園祭のただ中な京都のホテルを予約し損なっていてその日のうちに厚木に帰ってしまうわ,なんだかトホホなフィナーレであったが,それもまた変にドラマティックじゃなくて良いのかもしれない.
ともかく事故なく走りきった根性を心から讃えたい.
朝一で一つ仕事を済ませた後,今日はもう仕事をしないと決意して,去年その面白さに目覚めた山鉾巡行を今年もKBS京都の中継番組で鑑賞.どの鉾も山もただごろごろと転がっているだけでも(いや,だけじゃないが)美しくてよい.こんな暑い夏の京都に昼の日中に見に行くつもりは当分ないし,よき関西人として祇園祭と天神祭の日は街中に出ないのが望ましいことは分かっているのだが,来年は宵宵宵山の夜くらいなら出かけてもいいかもしれない.鶏鉾のちまき,欲しいなあ.
同僚D氏はご家族to beと共に現地に出かけたらしい.どのくらい見えるものなのかと訝っていたが,出かけたのがそう早くなかった割には比較的ちゃんと鑑賞できたっぽい写真が披露されていた.多分新町四条のあたり,かな?
まさか優勝するとは.ともかくめでたい.
準決勝はリアルタイムで得点シーンを見られたのだが,今回は起きてはいたが出勤準備をしていてアメリカの2点目以外は見逃してしまった.延長後半に入るところで家を出てJRに乗ると,周囲の人々にワンセグを見ている人多数.携帯をいじる人が多いのはいつもと同じだが,みんな横持ちw それらとタイムラインとで澤の同点ゴールだのPK戦だのの様子を大体知ることができた.しかしどうも乗客の表出行動は薄めだし,ギリギリ最後のところで大阪駅に到着して皆降りてしまったため,ちょっと残念な感じだった.阪神ファンならもっと大仰に騒ぐはず.まあ,早朝だから,かな.大阪駅の構内アナウンスも「日本が優勝しました!」くらいのことは言ってくれてもいいのにw
準決勝の時は,バスを降りて大学構内に向かう時にいつもすれ違うウォーキングのおじいさんに,
「日本勝ったで!」
と言われ,
「あ,知ってますよ〜」→「えっ?なんで?」→「見てから来ました」→「えー,どこから来たん?近所から?」→「いえ,大阪です」
というやりとりをして面白かったので,今日も是非彼と優勝について語り合いたかったのだが,残念ながら小雨につき(あるいは国民的には祝日にうき)ウォーキングはお休みのようであった.
昨日の院ゼミ.
先だって研究会で聞き込んできた「遺伝子多型と葛藤耐性」に関連するレビュー論文(Way, B. M., & Lieberman, M. D. (2010). Is there a genetic contribution to cultural differences? Collectivism, individualism and genetic markers of social sensitivity. Social cognitive and affective neuroscience, 5(2-3), 203-11.)を読む.日本人をはじめとするアジア系の人々はG allele(オピオイド系)/Low expression allele(セロトニン系) 保持比率が欧米諸国に比べて多く,そのことが社会的感受性の高さのほかに集団主義・個人主義との関連(保持者が多い国においてより集団主義的)やうつ病の生涯発症率(保持者が多い国において低い)を検討していた.これだけで「遺伝子と文化は関係がある」とは言い切れないが,面白くはあった.まだまだ勉強が足らないので,秋学期はD君の神経科学の講義にモグリに行こうと思っている.
視覚系の論文(Cosman, J. D., & Vecera, S. P. (2010). Attention affects visual perceptual processing near the hand. Psychological Science, 21(9), 1254-1258.)の報告では,本筋とはまったく関係なく,
concave(凹)
convex(凸)
の語源が話題になった.concaveは分かりやすいのだが,convexがよく分からない.あれこれ調べたり教えていただいたりして,
convex 凸 (from L. convexus "vaulted, arched," pp. of convehere "to bring together," from com- "together" + vehere "to bring" (see vehicle). Possibly from the idea of vaults丸天井 carried together to meet at the point of a roof. )
という記述を見つけた.
昨日からの台風6号で,幸いにも居住地と勤務地周辺は大きな被害を受けることはなかった.
◆午前5時までに解除 → 平常通りに試験開始 ◆午前7時までに解除 → 2時限目から試験開始(※1時限目の試験を延期) ◆午前10時までに解除 → 3時限目から試験開始(※1、2時限目の試験を延期) ◆午前10時をすぎて解除 → 全日休講・試験延期(注)(※全時限の試験を延期)
甲山は大阪府・兵庫県(の南部一帯)に暴風警報が発令されると時間に応じて上記のような措置が取られることになっている.講義なら休講だが今は試験期間中なので試験が延期となるわけだ.昨日は昼過ぎに兵庫県に発令されたので,3限以降の試験が実施されなくなり,8/1に順延された.今日は兵庫県の暴風警報は7時台に解除されたのだが大阪府の解除がなんと10時7分.雨風共にちっとも強くなかったのだが,本日は全日分が延期となってしまった.
「1日半」分の試験が延期となるので,1日に詰め込むのは難しいかもしれない.たった7分のことで,おそらく教務関係者の皆様は頭を悩ませておられるだろう.これを書いている時点で,まだ振替措置について公表されていないほどに.
行動科学入門という,主に1年生を対象とした入門講義がある.オムニバススタイルで,学科教員が1名ずつそれぞれの研究分野についてごく平易に語るという内容である.12名が話すうち,2名のテーマについてレポートを書くことが求められる.1名はこちらから割り当てた教員,もう1名はそれ以外から自由に選択してよいことになっている.
昨日夕方に59名分のレポートを受け取り,早速目通し.今年から殊に剽窃に関して厳しい評価を下すことを周知してあった.もちろん以前から厳しいことは当然だが,具体的に何をどう評価するかを明確にしていなかったので,
1本のレポートのどこかに剽窃があると認められれば,全体を0点とする
ことにしたのである.残念ながら私を含めて多くの教員から次々と発見の報がもたらされた.たいていはWikipediaからで,その他知識共有サイトからのものもの複数みられた.該当学生たちには「剽窃したらどうなるか」を早めに知ることができて,幸運だったと思ってもらいたいものだ.コピペはダメ,ゼッタイ.
ところでさまざまな知的情報資源からの剽窃には当たらないのだが,1本妙なレポートがあった.私は今年度はアッシュの同調実験を素材に社会心理学とは何かについて語ったのだが,なぜかそのレポートには服従実験のことが延々と書かれているのである.そう,私は昨年度は服従実験を素材に社会心理学とは何かについて語ったのである.こんなこともあろうかとテーマを入れ替えておいてよかった.もちろん,来年はまた別のネタを素材にするつもりだし,ネタはいつかは尽きるものの,出す順に規則性は持たせないのは言うまでもない.そして何よりも嗤えたのは,研究者の名前を,
スタンレー・ミリグラム
と表記してあったことだった.ちっちゃ!!!!
1日半にわたって実行できなかった定期試験,今日から復活.1限目に心理科学各論Bの試験を実施した.1問は予告出題で,講義中に紹介した研究例と東日本大震災にまつわる社会現象を結びつけて論じ,社会心理学研究の社会的意義についてコメントするもの.もう1問はいくつかの日常的な人間行動を例示して,そのプロセスやメカニズムを授業で紹介したキーワード群のうち1つで説明するというもの.持ち込みはすべて可能,と言ったら社学開講の「社会心理学」のテキストを持ち込んでいる学生がちらほらいた.もちろん問題ない.
持ち込み可ということは持ち込まないとできない(同僚N氏などは「持ち込んでもできない」)ものが出題されるわけで,ちゃんと授業を聴いているかどうかで出来が決まる試験…であるといいなと思っていつも出題している.まだ日常行動の説明に関する出題をざっとチェックしている段階だが,比較的その弁別はできているのではないかという感触である.
必修でない科目は評価において迷うポイントが少なくてよろしい.
ランチミーティングだの会議だのを挟んで,午後は大学院GP講演会→講師との懇親会.今回は京都大学霊長類研究所の友永雅己先生をお招きした.hus学部・大学院で6年先輩にあたるのだが,Dから霊長研に行っておられたことなどもあってこれまで私とは接点がまるでなかった.それがひょんなことから東日本大震災の後にTwitterでつながりができ,今回招聘するに至ったのだった.結果的に招聘元は研究領域が近くまた霊長研でお世話になっていたexD君にお願いしたが,実際は「私が会ってみたい方☆」だからお呼びしたのだと言っても過言ではないだろう.
Twitterの@ichipoohmtさんとはこのところ「おはようからおやすみまで」おしゃべりしている関係だから,オンラインで知り合った人とオフラインで初めてお目にかかるときの例の感覚「会ったことがないけどよく知ってる」が喚起されたのだが,実際お目にかかってお話を聞き,比較認知科学が何を目指す研究領域なのかを知ることができてとてもためになった.森のこころとはすなわちチンプの(社会)認知からヒトのこころの成り立ちを考えること(がその目的の主要な1つ)であり,海のこころとはすなわち適応している環境が「森」とはまったく異なる一方で高い知性を獲得しているイルカのそれを知ることでより広範に動物のこころとは何かを考える(という視点からヒトのこころを相対的に位置づける)手がかりとすること(がその目的の主要な1つ)である,と理解した.なお,講演終了後に傑作だったのはPDの@aloha_ayaさんの以下の発言,
「友永先生って,アイちゃんの知り合いなんですか?」
いつもとってもよくしてもらっているそうですw
_ http://kleinsolicitors.com/themes/washfas/NGQUiOXnHs.html [http://worldarcticforum.com/themes/deshi/vzJ0kXgHw9.htmlht..]
_ http://kenanminkoff.com/themes/sypb/djDGJuad2b.html [http://elgranotro.com.ar/themes/stud/PXHW2RS5UA.htmlhttp:/..]
_ http://odontologiainfantil.mx/themes/northface/W2FwnssAB.html [http://rwcspgh.org/themes/shans/9Dvhw14Qm.htmlhttp://rwcsp..]
昨年に引き続き,通算3回目の母校でのキャリア教育講座に出かけてきた.さまざまな職に就いている卒業生が,中学3年生を主たる対象として仕事について語るという企画.過去2回はとてもとても暑い日で,炎天下に大手前公園を斜めに横切るだけでがっくりきたものだったが,今日は不思議なくらいとても涼しく,行きがけはアーケードがかかって日射しが照りつけないみゆき通りではなく,大手前通りを歩いてみた.姫路城は改修中で,完全にお隠れモードだったけれど.
講師は8名で,うち4名が複数回目の登場で,お目にかかったことのある方々.4名は新人さんであった.大学教員2名(私+薬学系),医師1名,看護師1名,博物館学芸員1名,インテリアデザイナー1名,(元)テレビ局員1名,航空会社グランドスタッフ1名.どうしても専門職+「憧れ系」会社員という構成となるのは致し方のないところであろう.講義は50分×2回で,原則的に希望に沿って割り当てられる聴衆は今年はそれぞれ22名ずつと去年よりやや少なめ(今年のほぼ平均値)だった.去年は「きっとこうしたら聴衆が増えるに決まってる」という確信犯で「心理学から考える試験必勝法」なんてタイトルにしたから多かったのであって,今年はオーソドックスに社会心理学入門「状況の力」と題して話した.相変わらず中3女子のリアクションは異様に薄く,50分はまとまりのある話をするには微妙に足らない長さであった.毎年そうなので,もうこんなもんだと達観している.
母校は耐震工事が終わり,1年来なかっただけでもいろいろな変化があった.半端なく暗かった食堂が明るく,若干のカフェスペースすら含む空間に変貌しており,過去そこに何があったかもはや思い出せない場所に「同窓会室」なるかなり広めのスペースが作られていた.数年前にこれまた美しくリフォームされたお手洗いも含め,古い卒業生から見ると「前と同じ」と「前の姿が思い出せないレベルに変容」が混在していて,今回初めて来られた28回生(私の7学年上)の方はほとんど目を点にして驚いておられた.他にも,校長さんがシスターでなくなっていたり,宗教を教える謎のおじさん先生がいらっしゃったり(おまけにKGの牧師さんとは悪友ですとおっしゃったり)して,人材面でもいろいろと変化があるようだった.もう私のいた頃の先生方は教頭さんになっていたり退職して非常勤講師になっておられたりの方しか残存していない.
帰りに,模試帰りによく食べた=小学生時代の思い出の味である姫路駅の「えきそば」を食べてみた.「冷やしジャージャーえきそば」だの何だのかなりぶっ飛んだ方向に進化?しつつあるえきそばだが,私が選んだのはもちろん昔ながらの天ぷらそば.一口すすれば,コシなどという概念とはまったく無縁の中華麺と和風ダシのミスマッチが相変わらず最高に姫路だった.3口すすってごちそうさま.私も大人になりました.
木曜日に実施した各論Bの試験,受験者は約160名分の採点祭りを開催.
木曜日の空き時間に研究室で,昨日のキャリア教育講座の行きがけに電車内で,記号選択の部分の採点は60%程度済ませてあった(本当は帰りがけの車内でもやる気満タンで出かけたのだが,そんな気力はとても湧いてこずに爆睡してしまった)ので,朝の5時から残りの部分+予告出題の記述を怒濤のごとく処理.記述1問を読むのにかける時間はだいたい10秒,よほどのことがない限りせいぜい20秒くらいなのだが,連続して採点できるのは頑張って20枚くらい,たいていは10枚くらいでげんなりするので,休み時間の方が長くなる.1枚に3問あるのでこのラインを3本こなすわけだから,頭の普段あまり使わない部分がグニャグニャしてくる感覚を存分に味わえる…年を取ってからはあんまりやりたくない作業だ.
本来の目標は午前中に終えることだったが,買い物+祖母のお見舞いを挟んだためぎりぎりそれは達成できず.終了は14時頃になった.しかしともかく終えられた.
同職の方々はみな感じておられることだと思うが,この手の記述問題の出来不出来は,その80%程度は読まなくても見れば分かる.
台風6号はほとんど何事もなく通過していったが,朝夕が涼しくて心地よい.こんな影響なら大歓迎だ.そんなわけで昨夜はベランダにホットプレートを持ち出して焼肉をした.ベランダでご飯を食べたり酒を飲むことはよくあるのだが,焼肉は実は初めてだった.ブレーカーが落ちることもなく問題なくできてよかよか.またやろう.
京都市美術館で開催されている標記展覧会に「覚悟を決めて」行ってきた.朝日放送で盛んにCMや番組内での紹介がされているし,日本人は(やや過剰に見える程度に)フェルメールを珍重するきらいがあるように思うので,行列や人混みが大嫌いな私たちにとっては,夏休みの日曜日に行くなどというのは割と無謀な行為なのである.それでもなぜ行ったかは自分でもよく分からないが,何となくそんな気になった.
9時前に自宅を出発し,10時前に現地到着.美術館のすぐ裏にある市営駐車場に車を停めて行ってみると,人の姿はまばら.チケット購入もまったく列はなく,まだ世間的には「早い」時間帯のようだった.さすがに館内に入るとそこそこ人はいて,絵の前に1列は人が並んでいるくらいだったが,見たくても見られないぞう,というような状態ではなく.
本展覧会はフェルメールが全面に押し出されているので気がつかなかったのだが,主題は「コミュニケーション」であった.オランダ17世紀の絵画を中心に,当時の人々がそれぞれの思いをどう伝え合っていたか,また画家が自分たちの作品を通して何を語りかけていたか,を読み解こうという視点から展示がされており,また解説が加えられていた.当時繁栄の極にあったオランダでは一般市民の識字率がかなり高くなっていたので,「ラブレター」をはじめとした手紙が普及し,written communicationがパブリックなそれのみならずパーソナルなコミュニケーションを担うようになったのがこの時期なのだそうだ.
文字を書くことに自分の気持ちを乗せるという行為は(少なくとも一般市民レベルでは)この頃に普及した,とのことであった.また,今回はほぼすべての作品に人物が描かれており,彼らの表情やしぐさといった非言語手がかりが何を伝えているのかにも注目した解説がなされており,これもまた興味深かった.
総じてコミュニケーション研究者にはおすすめの展覧会だった.フェルメールは特別扱いで,一番最後に別室に3点が展示されていた.確かに彼の作品は他の同時期の絵よりも光の使い方や人物と背景のなじみ具合が群を抜いている…ような気がした.しかし私はむしろ彼の風景画が好きなので,現存する全作品が世界中のどこにあるのかを確認したが,既に去年見た2点しかないようだった.「フェルメールの風景画を見るために」世界のどこかに吹っ飛んでいく必要は取り立ててないらしい.
今日を最後に大学院ゼミも夏休みに入った.再開は9月第1週.この4ヶ月で,深さはいろいろだが(概して浅いが)80本以上の論文に目を通したことになる.総じて,
どんだけアメリカ人は条件操作が効きやすいねん
と思うことが多かった.そういうのしか載らない,ということでもあるのだろうが,にわかには信じがたいようなきれいな数値を目にすると,自分が置かれている状況に対する理解とそれに対する反応の「鋭敏さ」には呆れかえるばかりである.
同時に,研究のセンスの良さというか,日常的な人間行動のプロセスを解釈し,そのメカニズムを解明しようとする際の背景理論の持ち込み方や実験デザインに落とし込み方の巧みさもとても勉強になる.すぐに真似られるかというと上記のような「文化差」もありそうなので難しいが,少なくとも参考にはなる.
9月末でPDが一人退職して海外学振でフランスに行くので10月からはメンバーが減ってしまうが,その分まだ1週1本がせいぜいのB4が成長してくれることを期待したいものだ.
「7割に削減?」科研その1(研究代表者分)MTGのため,午後一で大森の予定.3割お金を減らされたからといって浜松あたりでやるわけにもいかないのだ.
というわけで,朝っぱらは自宅で作業.エアコンを稼働させなくてもじゅうぶんに涼しいこのところの気候はとても好ましいところだが,クマゼミはうるさいったらない.もちろん研究室の周囲でも鳴いているのだが,いつも窓を閉め切っているのでほとんど聞こえない.あーすみません.常にエアコンをかけております.だって網戸ないんだもん.
10時の新幹線で品川→大森へ.新幹線車内ではずっと原稿を書いていた.13時からベルポートで打ち合わせ.余裕を見て3時間みていたら半分強の時間で終わったので,15時17分ののぞみに乗ることができた.帰りは高槻M君と一緒だったが,二人して京浜東北線の車内からiPhoneとにらめっこでEX-ICの予約を変更.先週末から本家ウェブサイトがスマートフォン対応になり,有志によるアプリを使わなくてもちゃんとアクセスできるようになったのだ.ちょうど新幹線改札手前で変更手続きが完了して,ものの30秒もしないうちに改札を抜けるとちゃんと変更済みのチケットが吐き出されてくる.日本の技術って素晴らしい(笑
日曜日に市美に出かけた後に立ち寄った店2軒について書き忘れていたのでメモしておく.
まず昼食は市美のすぐそばにある行列のできる人気店山元麺蔵.ここは隣も岡北といううどん/そばの店で,並んで結構繁盛している.11時開店のところを数分前に駆けつけたのだが,既に行列が長くなっていて,1巡目には入店することができなかった.岡北の方は若干それよりは待ちが少なく,客層を見ると山元麺蔵の方が相対的に若い客が多いという印象だった.
30分ほど待って,そろそろ外の日射しがつらいなあと思い始めた頃に入店できた.並んでいる間も小さなカップに入れた冷たいお茶を出してくれたり,うちわお使いになりますかと尋ねてきたり,気遣いはいい.というよりも,ここの売りの1つはこうしたサービス精神らしい.厨房の中がすっかり見渡せるカウンターに陣取ってからも,店員さんたちのうち数名はこちらをしっかり監視,いや観察していて,長すぎるうどんを切る鋏はいりますかとおっしゃったり,お茶をつぎ足したり,あれこれと世話を焼いてくれる.たとえて言うと日系航空会社のアッパークラスにおけるCAみたいな感じだ.普段人にサービスしている商売の方や,あまり人からサービスされたことのない人はうれしいかもしれない,と思う.
私は葱ごまつけ麺,はびーは牛と土ごぼうのつけ麺,それに焼き鮭ごはんをいただいた.もちろんノーマルなおうどんもあるが,こうしたメニュー展開もいかにも「若者向け」(というか,老人には信じられない)なのだろう.うどんも出汁も,味は「ふつう」だった.決して悪くはないが,こりゃうまい!とびっくりするほどではない.どちらも1000円しない割には比較的ボリュームはあるので,あんな典型的観光地にある割にはお得だろうと思う.ただ,それ以上でもそれ以下でもないので,行列していなければ入る(たいてい行列しているので入らない)というくらいの印象だった.
帰りは高速を使わずR9に進路を取ったので,どこか近所に甘味の店はないかいなと検索したらジャスト「まっすぐ行ってあと1キロ」といったタイミングで発見したのが中村軒.桂離宮のすぐそばのしもたや風の店だが,多くの客がつめかけていた.座敷が空くまでしばらく待つ間に名物だという「麦代餅」と鮎を購入し,店内では宇治ミルク金時を食べた.ちょっと一口というミニサイズ+ミルクの追加で750円.先ほどのうどんと比べてもなかなかお高いがこちらはそれだけの価値はあった.かき氷で大外れというのも難しいかもしれないが,過剰に甘くなく,また氷の掻き加減が絶妙だったように思う.店内の雰囲気がそっくりそのまま北白川の祖父母宅を再現したような趣なのも個人的によかった.持ち帰った麦代餅も見た目からして求肥のようなものかと想像したらしっかり「餅」で,控えめな甘さのあんこと共においしくいただけた.こちらは再訪あり,だな.
が,今日を含めてあと3日続く予定です.
今朝も早よから研究室に引きこもって,ひたすら英語を書いている.延ばし延ばしにしてきた〆切が遂に最終的に7/31に設定されたため,もう後がないのである.書いているとそれなりに気の利いた文章も思い浮かぶのであるが,その一方でごく単純な疑問文の文型を忘れていたりして,頭のいろんなところを使う作業だ.3000words以上という依頼で今2700弱.Word2007はウィンドウのフッタに文字数が常に表示されるので便利だが,英語はword単位で,日本語は文字数単位でカウントする仕様であるために,まだ日本語のまま残っている部分を英語に変えるとドカッと減るのが痛いw Refなんかも入れての数だと思っていいよ…ね?w
午前中の卒論面談×3を挟みながら今日も作業を続行.朝からテンションを上げようとしてYouTubeにあがっているメータ×N響の震災第九ライブ最終楽章を視聴していたら上がりすぎて泣けて困った.が,終日聴きまくり.午後から入れていた1件はデータ分析だったので手間がかかりそうだったので,大変申し訳ないことだがドタキャンさせてもらった.いや,多分学生も「助かった」と思っていたはず(と自己の行為を合理化する).
そうして17時まで頑張った(途中で就職が決まった後輩が突然顔を出してくれるなどして微妙にインターセプトはあったが)甲斐あって,原稿は大体完成した(喜 3000words以上の制限もクリアした.あとは…ネイティブチェックをかけたいから数日だけ待ってくれ,と言うべきかなあ.
卒論の方はどの件も目に見える進捗が見えて,テーマ→具体的な研究計画の途上で長いこと苦しんでいた学生にも遂に光明が射してきた.目に見えて表情が明るくなったので,こちらもいいことをしたような気になった.
夜はリッツカールトン「香桃」にて前職場の新旧教員が集まっての納涼会.毎年ではないが数年に1度こうした宴会を開いていて,異動してからも結構付き合いがある.今日の企画は例の事件がらみでSさんとやりとりをして,
もうこうなったらぱっと飲むしか!
的な話になったところから発展したものだったのだが,なんと旧教員は全員(7名)集まるという盛大な会になった.私が異動してから着任された先生方(なんと全員が女性!)も見えていて,大変楽しい時が過ごせた.またきっとこういう機会があるといいな.
ところで香桃だが,宴席の邪魔にならずしかし的確に料理をサーブするサービスはさすがだった.料理の評価はもうちょっとお金をかけないことには分からない,かな.
3日にわたって泣きながら(と言っても英作文で泣いていたわけではなく音楽を聴いて泣いていただけだが)書き続けた原稿,何とか無事(ほぼ)完了したので,お出かけ前に依頼主へ送信.よくよく以前のメイルを見返すとデッドラインは7/30だったので,いかに先方が米東部時間地帯に在住とは言え本当の当日ぎりぎりであった.
夜になって返信あり.ネイティブチェックをかけないままだったのだが,とりあえずは問題なかったらしい.とはいえ,やはり申し訳ないので再度チェック後のものを最終稿として送ることにした.
午後は同僚D君の結婚式+披露宴でANAクラウンプラザ神戸へ.以前はオリエンタルホテルといっていた,新神戸の目立つ高層ビルである.新神戸といえば微妙な位置なので,行きははびーに車で送ってもらった.が,渋滞等ありぎりぎりに!14:30に美容室のヘアセットを予約したのに,着いたら15:10だったw 結婚式の開始は15:30.「出られますか?」「出たいです!」って美容師さんご迷惑かけました.式には数分遅刻でかろうじて臨席することができた.D君はダークブラウンのタキシードがよく似合っていた.
式が終わった後,オープンエアのテラスに出てフラワーシャワーで新郎新婦を祝福したのだが,その時奇妙なイベントが.新婦がブーケをトスしてそれを受け取った女性は次に結婚できる,的なことは昔からやっていたが,今回はそれに先んじて,
新郎がブロッコリーを投げ,それを受け取った男性はマヨネーズをつけてそれを囓る
という面妖なイベントが行われた.検索してみると最近結構やることがあるらしい.ブロッコリートスって… まあ所詮は余興なのでどうだっていいのだが,生のブロッコリーにマヨネーズつけて食べるなんてアメリカ人的所行,私には無理.いや男じゃないからしなくていいんだけど.今後はカリフラワー農家の逆襲が待たれるところである.
その後は六甲山系と瀬戸内と神戸〜西宮方面がよく見渡せる35階の宴会場で披露宴.今更,披露宴に出て「わぁすてき☆」という年でもないのでおおむね淡々としていた.ケーキカット+ファーストバイト用のケーキが関学中芝デザイン+時計台を模した細工が乗っかっていたのはなかなか面白かった.しかしいつのまにか会場から持ち出されて行方不明に.マジパン製の時計台やチョコレート製のヒマラヤ杉は,いつか再利用されるのだろうか….そして宴会中は同じテーブルのNeuroSciな方々のもつ,社会心理学者とは絶対に方向性が違うパワフルさに脱帽.私の「酔っぱらい」への嫌悪感情が半端ないことをよく知っているJK氏は,私が怒り出さないかとまたもやハラハラしていたらしいw もちろんそれらは宴の場で不適切なものではまったくない範囲のものだったことは言うまでもない.
お開き後は,JK氏と同ホテルのバーで1時間ほど反省会をしてから,新幹線で帰宅.D君,末永くお幸せにね.
一仕事ちゃんと終えられたので「何もしない」一日を楽しむ.夏らしい暑さが戻ってきた中,昼前に門戸厄神「夢打庵」でいつもの鴨ざるとおにぎりを食べ,オープンキャンパスをちらっと覗く.心理では模擬講義に加えて実験室ツアー+研究室見学をやっていたのだが,実験室ツアーの方は私が主に携わっている応用心理科学研究センターが担当.院生たちが1回30名を10名ずつのグループに分けて各実験室を案内してくれていた.この手のツアーは大人気でいつも整理券はすぐになくなってしまうそうだ.陣中見舞いにエールエル(RL)のワッフルを差し入れておいた.
午後は,昼寝.何よりのぜいたく.
夜は日曜美術館の再放送で先週鑑賞した「フェルメールのラブレター展」およびフェルメール作品の紹介をしていたのを見た.志村ふくみさんが矍鑠としておられるのと,千住明氏の特に横顔が妹に極端にそっくりなのに感動した.番組の最後の最後になって我々イチオシの「デルフト眺望」が紹介され,志村さんもこれをマウリッツハイスで見た直後にデルフトに駆けつけた,と言っておられたのに大変共感した.なぜなら,私たちも去年そっくり同じことをしたからだ.
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