午前中に頼まれ原稿を書き上げ、早めのランチをし、週末の買い物をした後、社会心理学会の編集委員会に出席するために午後からは梅田へ。任期は今年度から4年間。当代の編集委員長は西の方なので学会大会時に開催する委員会以外は大阪で開催となるのだそうだ。ありがたや。
昨年度までの4年間はグルダイ学会の理事=編集委員だったのだが、こちらは委員会の開催は大会前日の1回のみ。主査担当論文が回ってきた場合も、副査を決めて審査して、というプロセスは基本的に事務局とやりとりするので、編集委員長や副委員長との協議事項が発生するのは何か問題が生じたときに限られていた。対して社心学会の場合は編集委員会は年3回開催、編集委員会のMLあり、査読プロセスは個別の編集委員が行うが委員会の席上で審査報告をする(ただしほとんどは事後承認で、委員会が開催されないと掲載決定に至らないということはない)というシステムだ。編集委員になるメンツは両学会でそれほど変わらないのにいろいろ違って面白い。審査報告をしなければならないということを会議に出席して初めて知って少々慌てた。もちろん審査はちゃんとしているが、中には長々とかかる場合もあるので、報告時に当初のことをきちんと覚えているかと言われると自信はない。最後になって慌てないように折に触れてメモを作っておく必要があると学習した。
その他には書評を掲載する書籍の候補を決めたり、執筆を依頼するあたりをつけたり、審査ルールを今後どうしていくべきかを議論したり、Webシステムのわかりにくいところをチェックしたり。社心とグルダイの審査システムが大きく異なる点の1つには主査が顕名か匿名かということもある。これも引き受けた時は特段意識していなかったのだが、改めて自覚した。考えてみれば、私が初めて社心研に投稿したときの主査の署名(当時は手書き)は今でもくっきり思い出せるし、そのお顔は10年以上まともに直視できなかったのだった。おそろしくて(ちなみにリジェクトされたわけではない)。まあその方は私じゃなくても多くの方がおそろしいと思ってる方だから運が悪かったwという気もするけど、だからって私が主査であることにはそんなインパクトはない…かどうかはわからないよね。
3時間ほどの会議を終えた後は茶屋町にて懇親会。つるつる坊主と坊主頭とド短髪は男子的には「全然違う!」ということを知った。女子的には有意差ありません。二次会はDDハウス向かいの阪急高架下のお店。編集委員長に「関西を盛り上げるよう頑張ってや」とお励ましをいただく。ガンバリマス。はせぴーが幸せそうでよかった。
今日も朝に一仕事でようやく社会心理学会のWS企画書に目処をつけてからコスコにお出かけ。我が家では白米をコスコで調達しているので、これがなくなりかけたら出動することにしている。10キロがなくなるのに3ヶ月くらいかかるので大体シーズンごとに1回となる。減りがとても遅いのは、あまりご飯を炊いていないからではなく、胚芽米と50-50配合+雑穀ブレンドだからである。相変わらず新入会員手続きをする人の列も長々とあり、下手な時間に行くすごく混雑していて大変なのだそうだが、土日の9時半前はたいていそんなにひどい状況ではない。なお公称の開店時間は10時である。
帰りに北摂一帯をうろうろドライブしながらランチをできる店を探索。なんとなくイタリアンかフレンチに行きたく、なんとなく新しいところを試したかったので、食べログ検索で頃合いの店を探すもなかなか見つからず。あたりをつけた店は予約必須だったりして、箕面の峠道をぐるっと巡ってもまだ決まらなくてどうしようかと思ったが、最後にはびーがええいと決めたLa Libertaへ。
店は船場西の高層マンションが建ち並ぶ中にひっそりあって、ご近所でなければ車必須という立地。幸い予約なしでも入ることができたが、すぐにすべての席が埋まった。2人テーブル×5とカウンター6席という規模だが調理をしているのは男性一人。サーブは奥様らしき女性。ランチはA/Bからの強制選択で、Aはスープ+パスタ+ドルチェ+カフェ、+500円のBはそれに前菜がつく。食べログコメントに「時間がかかる」とあったのを読んでいたのだがそのとおりだった。パスタは3種類から選択で、たいていの客は2人か3人でそれぞれ別のものをオーダーする。するとシェアできるように配慮してくれ、しかも1種類を半分、そしてその後にもう1種類を半分、とサーブしてくれる。ありがたいが時間はかかる。それこそイタリア風に、のんびりおしゃべりを楽しみながら午後のひとときを過ごすのに似つかわしい店ということなのだろう。幸い私たちも今日はその余裕があったのでよかった。スパゲティはいい茹で加減だし、ソースはスパイスやハーブにちょっと工夫が凝らしてあるようで、若干目先が変わっているのがよかった。
夜はアラカルトメニューがあり、手打ちパスタのバリエーションも増えるようなので試してみたくはあるのだが、車以外では行けないのがちょっと悩みどころだ。
先週金曜日に積み残した仕事を奇跡的?に土日に終えたため、何となく緩んだ感じの週明け。喉元過ぎれば何とやらというか、本来は先月中に終えるべき仕事を片付けられていないというのに期限を延ばせたからといって甘えているのだ。いけません。
1限の特殊研究は、M1とM2の発表。前者は信号検出理論で、大学1年生時に三浦利章先生の「心理学I」で初めて知って以来25年ぶりに基本に立ち返った話を聞いた。M2は潜在的態度測定について。主にIATに関する紹介。こちらはもちろん特に新奇性のある情報はなかったが、本人が自分の研究に是非使いたいようなので、ついでに実験用のプログラミングを勉強してもらいたいものだ。望むらくは、今後の発表者は、方法論の通り一遍の説明だけではなく心理学研究に適用するとどう有効か、実際にどう活かされているかをもう少し具体的に説明していただきたい。
お昼前までは卒論面談。食行動に関心がある、ということ以上になかなかテーマが絞り込めないでいる学生と久しぶりにじっくり話をして、実験ならこう、調査ならこう、という方針を大体決めた。本人は実験をやってみたいが、やれるかどうか自分にいまいち自信が持てないでいるようだ。こればっかりは無理にさせてもろくな結果にならないので、しばらく考えさせることにした。
午後の輪読ゼミでは「部下をやたらと中傷してくる上司というのがいる。かれらにはどう対処すべきか。実は感謝の言葉を述べるのがよく効く。かれらは自分の社会的価値が下がることを懸念して防衛的になり、そのことが部下への攻撃行動を誘発しているのだから、それを上げてやればよいのだ」というモデルを実験的に検証した論文が紹介された。微妙な気持ちになったw
こう見えても私は割と真面目なので,〆切に遅れてしまい,〆切を遅らせてもらった原稿は,なるべく早く書き上げようと頑張っている.図表込み1万字×2本のうち,字を多く書く必要がありそうな方にまず手をつけた.今回の依頼はほとんど書き下ろしの必要はないので,大体の筋を作ったら,昔の自分に尋ね合わせながら肉付けに使えそうな素材を貼り付けていって,あとは新たに付け足すべきところを付け足したり,想定される読者層に向けて難易度や表現を調整したり,とごにょごにょやれば多分なんとかなる,はず.
こういう(特に前半の)作業=パラグラフライティングが論理的な文書作成のテクニックとして日本でもやや普及し始めているらしい.確かにこれができていない文書は日本語のものに目立つので,特に私と同じ商売の若い方々におかれましては意識するとよいと思う.私がこれにちゃんと気がついたのはこの本を書いた頃のことで,共著者の書き方を見習ったものでした.
社会心理学者としては社会的に大がかりなイベントには参与観察することが研究上とても重要な仕事なので,早めに帰宅して日本vsオーストラリア戦をテレビ観戦した.私は日本代表チームについて思うところは以前からほとんどなく,現体制についてはあのザッケローニが監督だなんて未だに信じられない+確かに長谷部ははびーに似ていると言えなくもないな,というくらいの感想しかないのだが,それでも10数年前(サッカーというスポーツの試合を見始めた頃)と比べたら随分試合は「見られる」ものになってきたと思う.未だにオフサイドもはっきり分からない輩が「見られる」などとエラソーなことを書くのは変だが,欧州のクラブや代表のプレーとはっきり差があったのが最近はそんなに違わなくなった,というくらいのことは分かる,つもり.
劇的かつポジティブな結果でよかった.しかも,ホームゲームだと翌日に響かないくらいの時間に終わってくれたのもよかった.
良く晴れた昼下がりに,10数年ぶりに会う大学時代の友人が研究室を訪ねてきてくれた.彼女は松本に住んでいるのだが,ご実家がここから10分ほどのところにあり,小学校(上ヶ原小学校)〜中高(神戸女学院)の12年間はずっと大学のすぐ近くを通学し,キャンパス内で遊んだりもしていたのだそうだ.私よりずっとベテランである.この辺りの風景こそが「大学」であるというイメージが強固に形成されていたため,阪大に入って随分ショックを受けたらしい.そりゃそうだ.授業の合間だったので30分ほどしか話ができなかったが,とても楽しいひとときだった.
年に1度のお楽しみな学部行事.去年は多分体調があまりよくなくて,翌朝の1限講義を考えて酒抜きにしたのだが,今年はちゃんと飲んだ.たくさんの参加者のあるパーティだといろんな種類がちょっとずつ飲めて楽しい.しかしちょっとずつ飲むと総量がよく分からなくなるので,結果的にかなり酔っ払っていた.だいぶよろよろしながら帰宅して,リビングのたたみフロアで大の字になった後のことはよく覚えておらず,多分数時間したタイミングで寝室に移動して寝た,はずだ.化粧も落とさず,歯も磨かずw
原因帰属と社会的状況(2回目)
話題は主に対応バイアスについて。Epley et al.(2002)のクイズショウ実験(わざと回答者にとって正答が出しにくい問題を出しているという状況であることを知っていても、出題−回答の様子を見ている人々は回答者の知的能力を低く評価し、その傾向は距離が遠いと顕著になる)について解説した後に、では対応バイアス傾向には文化差があるのか?ということで文化的自己観の話を挟んでMiyamoto & Kitayama(2002)の実験へ。各トピックは3回構成で紹介する研究は各2本。(1)当該トピックの中心的概念の説明+1本目の仮説+方法→(2)1本目の結果と考察+2本目の仮説+方法→(3)2本目の結果と考察+まとめ+確認テストという民放バラエティ的ぶつ切り方をしているのだが、わざと従属変数の作り方の説明を不親切なままで終えてみた。「よくわからなかったのでもう一度説明してほしい」という大福帳へのコメント多数。直接質問に来た学生もいた。「知りたい」という意欲を持って講義を聴いてくれている学生がそれなりにいることがわかって何より。贅沢を言えば、あともう一歩、手元に配布している論文読めば書いてあるよ、という気もするけれどもね。
ポスドクAyaさんとM2君の調査計画を検討。
M2君はまたもや「ある概念を実験操作に落とし込むときに迷宮に入り込んで出てこられなくなる。しかしリサミで「なんでそんなことすんの?そこ迷宮だよ」と言われたらすぐに気づく(少なくとも、気づいたふりをする)」というプロセスをたどる。この件にかけてはどうも抜群の安定感があるのはどうしたことだろうか。よく勉強しているし関連論文を読解する段では特に問題があるように思えないのだが、実践となるとほぼ常にこれだ。どこかの(すべての)理解が浅いことには間違いないのだが、はてさて…
福島県産農産物への風評被害に関する中谷内一也先生(同志社大学心理学部)によるコメント.●印がアナウンサーの問いかけ部分にあたります.
●基準値を超える食品はきわめて少なくなっているが,福島産の農産物が全く売れない.こういう現象はなぜ起きるの?
風評被害が起きる理由はたくさんあるが,もっとも大きな理由は消費者の不安.不安は主観的なものでイメージや直感から生まれる.これは,客観的なリスクの大きさだけで上下するものではないのが難しいところ.しかも,仮に不安感がそれほど大きくなくても風評被害は大きくなるという市場の仕組みがある.現在の消費者の生活は基本的に豊かで,なんでも選び放題.そういう状況で全く同じ値段で福島産と別のところの産物があったら,不安は小さくても他の産地のものを選ぶ.そして,そういうことを消費者がするだろうと見越して仕入れ業者も他の産地のものを選んでしまう.
●食品の安全に関する情報がいろいろあるけどそれを合理的に判断して買い物できる状況じゃないのか?
消費者はコグニティブマイザー.能力があっても合理的に意思決定できるような心理状態にない.たかだかキュウリ1本買うのに合理的な意思決定をしていたら夕飯を作る時間がなくなる.
●今の消費者はどういう気持ちでいるのか?
不安感は2つの方法で測定できる.福島産の農産物の市場での扱われ方.そして質問紙調査.前者は,出荷量はもとに戻っているが価格は相変わらず安い.断固拒否ではないが,安くないと買わない,という態度.社会調査については消費者庁が3月に実施したものがある.2割弱の人々は購入をためらうとの返答.つまるところ,ある程度不安感は残っているといえる.これは生産者にとって厳しい結果ではあるが,あくまでもアンケートに対する回答結果である.「自動車事故は怖いですか」と問われたら怖いとみな答えるだろうが,だからといって道路を歩いている時に事故に遭いやしないかとめちゃめちゃ気にしてることはない.それと同じことで,消費者の不安に関しても調査データだけで云々するのはよくない.実際の購買行動場面で不安がどう働くかを考えることが重要.
●なぜ消費者の不安は払拭されないのか?
悪いレッテルというのはいったん貼られてしまうとはがすのはむずかしい.良い評判を築くのには時間がかかるが,悪い評判は一瞬で作り上げられてしまうし,良いことを積み重ねても改善しない.これは農産物に限らずそう.原発事故があった,という大きな事実はなかなか払拭されない.
●リスクが科学的に評価されていて安全基準をクリアしたものしか市場には流れていないのに?やっぱりなぜ?
消費者はふだんから科学的思考をしているわけではない.それより口コミや曖昧情報,なんとなくなイメージや感情で商品を選んでいる.だからブランド戦略などもある.さっきも言ったけどキュウリ1本買うのに科学的思考を駆使して買い物をしていると晩ご飯を作る時間がなくなる.となったらヒューリスティックに選択する.それは生産者にとってはたまらないだろうが,消費者はそうしている.
●消費者庁は科学コミュニケーターを育てる努力はしようとしているが?
正しい知識を拡げることで消費者を教育しようとしているが,風評被害を抑制する効果はあまりないと思う.そもそも科学的思考をしない×なんとなく不安な感覚を科学的知識の普及で払拭するのは難しい.しかしそれでいくしかないだろう.心理学にはシロクマ効果というのがある.シロクマのことを考えないようにしてくださいと言われたらシロクマのことを考えてしまう.放射線のことを考えるな,と言われたら考えたくなってしまうものなのだ.また,政府が市民の「感情を操作する」というアプローチはおかしい.即座の効果が見込まれなくても愚直に知識の普及をめざすべき.それをどう消費者が受け取るかは,消費者に委ねるしかない.
●マスコミも,福島産応援というと「寝た子を起こさないで」と言われるが...
確かにそういうこともあるだろう.でも隠すのはよくない.政府や産地に対する不信感を招いてしまう.
●食べて応援しよう,はどうか?
福島県のアンテナショップはわりとはやってるし,イベントも客を集めている.説得的コミュニケーションの理論から考えれば,中心的(知性的)ルートへの働きかけとともに,周辺的(感情的)なルートへの働きかけも大事.こうした方法は,さっき述べた感情の部分にアプローチできる可能性がある.
●ともかく繰り返し繰り返しプラスの方向に訴える方がよいのか?
すぐに風評被害がおさまると期待するのは性急だが,粘り強く知性的な判断ルートに働きかけつつ,感情的なルートも併用するのがよいだろう.
●福島県の農産物を応援したい,と思っているが,すぐに行動に結びつくわけではない.そのギャップはどうしたら埋められる?
確かにそのギャップはある.しかし愚直にやるしかない.また,感情についても,消費者ははマイナスの感情ばかり抱いているわけではない.たまたま被害を受けなかった自分たちが,たまたま被害を受けてしまった人たちに同情する思いもある.とはいえ,助けたいと思うが,有害なものを我が子に食べさせるわけにはいかない.そんな葛藤場面においては,正しい知識を提供することはは有効に働くのではないか.助けたいという気持ちを後押しできるのではないか.
(誤りがありましたらご指摘ください)
朝一で社心会報関連の仕事を片付けた後、梅田にて科研費プロジェクトのキックオフミーティング。まだ在米中のトンズラーは欠席だが、ボヤッキーに加えて新メンバーのドクロベーが広島から駆けつけてくれた。お互いの研究進行状況に関する情報交換をしつつプロジェクトの最終成果物のイメージをもやもやもやとディスカッション。ブレーンストーミングは個人に劣る、なんてこたぁなく、対面ディスカッションはオンラインより非効率、なんてこたぁなく、まさにアイディアの多様性と類似性の相乗効果が発揮された時間だったと言えましょう。
午前中の2時間はKG梅田キャンパスの教室を借りて行い、佐勘で稲庭うどんを食べてから、グランフロントB棟のカフェラボに移動。実はこれが私にとってはグランフロント初体験だった。B棟はナレッジキャピタルがメインで「知的エンターテインメント大空間」とのことだが、見た目「意識高い」感じはするがいまいちまとまりのない雰囲気が漂っていた。ここで蓄積/醸成されるキャピタル(資本)が何であるべきか、というコンセプトは共有されているのだろうか。
年に2度の「お洋服のお買い物」のためにセリザワへ。いつものとおり2Fをサロン風に独占して好き放題。Fさんに店中を走り回っていただいてあれやこれやと試着。年に2度しかこんなことしないし、日常的にこんなことしたいと思うことはまったくないのだが、しかしそれでもとっかえひっかえいろんな服を着た自分を鏡で見ているとテンション上がる。はびーはソファに陣取ってスマホばかり見ており、たまに
「どう?」
と聞かれるとうーとかあーとか適当に答える役だ。どうせ自分に決定権はないが、かといってどうでもいいと答えるわけにはいかない、という微妙な役どころをよくわかっていらっしゃる。結局、ワンピース1着とジャケット、ちょっと変わったデザインのニットカーディガンの3着を購入した。
お買い物に満足した後は東遊園地に移動してオクトーバーフェスト神戸でビール! 研究室がお隣ののうっきー先生(+ゼミ4年女子たち)やKGツイッターズでご一緒している総合政策の古川先生もお見えで、昼間っから飲む、そして食う。ベルギービールウイークエンドが基本的に立ち飲みなのと違ってテーブルとベンチがあり、より落ち着いて楽しめる。時折ミュンヘンから来ているというおっちゃんたちのバンド演奏が入り、ヨーデルを歌うおばちゃんも出てきて、会場の人々も巻き込んでなかなかの盛り上がりだった。
ついつい飲み過ぎて帰宅後はバタンキュー。晩ご飯はノーサンキュー+20時を過ぎてようやく酔いが醒めたのだった。
先日の第1回に引き続いて,吉田寿夫先生の特別講義を拝聴する機会に恵まれた.前回は偏相関について3時間にわたって熱く語っていただいたが,今回は重回帰分析の交互作用について.前回の復習から始めてやはり3時間.拝聴するといっても吉田先生の講義は実に巧みにそして畳みかけるように演習とそれに対する解答が求められるので,とても緊張感に溢れている.解答と言ってもほぼ,
ゼロ
−1
+1
それ以外
の4択あるいはそれ未満ではあるのだが,チャンスレベル以上の正答率を上げるのはそう容易ではないのだ.統計の,しかも考え方ではない計算に近いことに取り組むと,いつも脳の普段使っていない部分がぐちゃぐちゃ掻き回されるような気分になる.不快ではないが,疲れるw しかし重回帰分析の交互作用とは何をどう計算しているものなのかが改めてよく分かり,何でもかんでもやってみるというのではあかんのやな,ということが実感できた.
吉田先生は出来の悪い我々に呆れられたかもしれないが,第3回目もやりましょう,というお申し出をいただいた.次は先生にお礼参り,いや,お礼にご酒をお召し上がりいただくような会など事後に開催しなければなるまい.
なんとなく知的労働をする気になれない一日.
こんな日は頭を使わない単調作業を進めるに限る,と社心学会Webサイトの「社会心理学研究」掲載論文目次・要約ページ(例えばこれ)からCiNiiの当該論文URL(例えばこれ)にリンクを張るための情報整理をもくもくとやった.最近Webサイト周りの作業をガリガリ進めているので,研究室PCのGoogle Chromeのアドレスバーに「www」と入力しただけで「www.socialpsychology.jp」がオートコンプリートされるようになったw そもそもこれは秘書ちゃんに依頼している仕事だが,なかなか時間がかかるので自分も手を出したというわけだ.そんなリンクなかったんか,アホか,と言われそうなところだが,なかったのだ.しかもWebサイト管理側に「こういうリンクをはる作業をしてね」という仕事の投げ方をするととんでもない時間(とおそらく金銭的コスト)がかかるので頑張っている.本当に広報というのは現業である.というか,学会運営の仕事というのはほとんどがとてつもなく現業である.数年前,数十年前とは現業の質が違ってはいるが,状況としては何も変わりがないか,むしろ負荷は高くなっているのではないだろうか.
20巻1号まで片付けたが,かなり疲れた.あと19巻分もあるので正直げんなりするが,秘書ちゃんにも協力してもらいながら,時間を見つけてコツコツやりましょう.
会報198号も刊行されたので,是非読んで下さい.私の名前が7箇所出てきます.
★翌日談:結局この仕事を投げた学会事務局とは「これは通常のWebサイト保守サイト維持管理費でできる範囲を超えた工数がかかるから別途費用を払え」という返信が来たのでした…
4月当初に私が入院したりGWがあったり学科の歓迎行事があったりして大変遅まきながらになってしまったが3年ゼミ生を歓迎するためのコンパを西宮北口にて開催.相互独立的自己観の持ち主が多いらしい4年生の集まりは相変わらず悪く5/15という出席率だったが,3年生5/5と院生以上4/4はフル参加で,ちょうど全員の顔が見られるくらいの長テーブル1つを陣取っての宴会となった.それはそれで悪くなく,それぞれの層が適度に混ざり合って話ができていた.まあ要するに,大人数も少人数も,どっちでもそれなりにいいことがあるって話ですね.
M2君が六角精児(特にこの写真)にさも似たりであることが分かったのが収穫だった(M2君の名誉?のために言えば,もう少し痩せている).
会議→3年ゼミ→統計講義→会議
昨日の新歓コンパで4年生と3年生は「3年ゼミで何をやっているか」の情報交換をして互いに随分異なることに気づき驚いていたようだ.テキスト「よくわかる社会心理学」のみを使って各人2テーマ発表させていた去年と比べて,今年は「よくわかる」1テーマ+日本語論文1本+英語論文1本の合計3テーマ発表させる.今日で日本語論文が終了.英語論文については事前に各人1時間ほど個人面談をして大体のストーリーを把握できているかを確認する(できていなければこちらが説明して把握させる)ステップを入れてみている.日本語論文は分析方法がなるべく平易なものをと思って査読なし論文でもOKとしたが,そうすると操作がへぼかったり結果が悲しいものだったりして,当然面白さはだいぶ減ってしまうことが改めて分かった.しかし査読誌のみに限定すると論文の絶対数がかなり減り,また必要以上に難解な内容や書き方のものの比率が相対的に増加するので,悩みどころだ.
夕方の会議では大概ぼんやりしていてもよいのだが,今日は学科代表として大変重要な任務があったので,若干緊張して参戦.さあ本番というところで会議の進行ルールに関して出席者から疑義が呈され,あわや先送りとなるのかとひやひやしたが,なんとか無事に挙行された.人のことを話す役割なので失言は大変にまずい.そのため言うべきことはメモにして臨んだが,台本に沿ってしゃべろうとすると必ず噛んでしまうというデメリットがあり,若干能弁さに欠ける発言となってしまった.ちょっとクヤシイ.しかし案件は無事承認され,次の段階に進むことになった.もう後は,何があっても私のせいじゃないw
日本に近づき損ねて停滞した台風ヤギのせいなのか何なのか,朝5時半過ぎに家を出ようとした時点で「これはやばい」と思わせる空気感で一日が始まり,予想通りの酷暑となった.まさか6月中旬だし,真夏モードになんかならないだろう,という期待は見事に裏切られ,1限前の時点で既にぎらぎらと照りつける太陽の日射しはほとんど敵意を感じるほどだった.まだしも私がその直撃を受けるのはエアコンを効かせた研究室から3分ほどの道のりに過ぎないが,授業を受ける学生たちの多くは甲東園からの上り坂を15分以上かけて歩いて,あるいは間に合わないと困ると走ってくるのだから,着席してもしばらくは講義を聴けるような状態ではない.仕方ないので「暑さは人間を攻撃的にさせる.MLBでも報復死球が多くなる」という与太話を5分ほどしてから主題に入った.講義は残り1テーマ×3回+授業内試験.
別の研究室のD3君に来てもらって博論研究の進行状況について報告を受けるというスペシャルプログラムが入ったので,本日は4時間コース.
D3君は自尊心を2項目で測定する尺度を作る研究をしているのだが,彼の所属する研究室の指導教員の特徴がよく出た,実に端正な,まるで精進料理のような研究であった.うちはどっちかというとじゃんすか炒めた中華料理みたいになるだろうなと思いながら拝聴した.
その後はM2君が週末に学内研究所のリサーチコンペでプレゼンするのでリハーサル.15分の持ち時間ほぼぴったりに話し終えたのはよかったが,終わるなり一斉に,
なんでそんなに文字ばっかりなん!
その顔アイコン使うのいい加減やめなよ!!
等々,女子たちから遠慮会釈のない総ツッコミが入ったのは面白かった.私からは,リサーチコンペのテーマをもう一度よく斟酌し,また他の出場者の研究内容をよく吟味して,差異化によるアピールを心がけるようにアドバイスした.
その後M2ちゃんと戸部ちゃんの分析経過報告や実験計画について議論し,終わっのが17時半.疲れたから早めに帰ろうと思っていたのに,ちょうど世の中の同業者どもが活発になってくる時間帯と重なってしまい,結局さらに2時間ほど居残ってしまった.
珍しく,初めてお目にかかる方々を2組お迎えした.
午前中は,社会学部のkゼミのB4ちゃん.私のゼミのB4ちゃんと友達で,関心を持っていることが社会心理学に近いというので相談にきた.メイルであらかじめやりとりをして,自分なりにしっかりと情報収集と熟考を重ねていることが分かったので,実際に話をしましょうかということになった.申し訳ないけど,自ゼミの学生以外で誰でも彼でも懇切丁寧に対応することはできない.しばらくディスカッションして,さらに考えを深めてもらえるよう方向付けをした,つもり.
午後は東京方面から某社研究所の方がお二方.現在推進している研究に関してコメントしてほしいとのことでお見えになった.雨で涼しい東京から灼熱の関西に来てヒートショックを受けなかったかどうか気になっていたが,ひょっとすると私のコメントもヒートショックだったかもしれない.まあ,もしご縁があれば今後もおつきあいがあるかもしれませんな.
これから社会心理学研究をJ-STAGEで電子ジャーナル化するためには,*学会側の費用負担*で所定の(テキスト情報抽出可能+加工可能な)PDFを作成し,J-Stageに提供する必要がある.
上記作業は2012.4までおこなわれていたJournal@rchive事業に参加していれば*先方費用負担*でJSTがやってくれたが,当該事業が終了し,J-STAGEに統合された時点でそのサービスは終了してしまった.教心研や実社心研は,Journal@rchive事業に参加していたので,上記の費用負担はゼロだったそう.
J-STAGEで公開する(電子ジャーナル化する)PDFは,カレント以降は必須ですが,過去刊行分についてどうするかは,学会の判断に任されている.創刊号からすべてを一気に,というのが財政上難しいようであれば,数年に分割して作業して遡及的に埋めていく,というような対応も可能ではないかと思われる.
nsmr君,ogwさん,教心研事務局の方,J-STAGE事務局の方,いろいろ教えていただきどうもありがとうございました.
午前中に自宅で一仕事済ませた後,ざぁざぁ降りの雨の中を午後はちょっとだけ大学に顔を出して,標記イベントでのM2君のプレゼンを見守りに行った.
先端研というのは勤務先の大学に設置されている研究所の1つで,元々は社学のCOEプロジェクトに端を発したものらしい.正式名称は先端社会研究所で,「他者問題」の解明を通じて社会学および社会福祉学の世界的な研究拠点を標榜しているらしい.われわれにとってはかなりの他流試合だが,こういう研究アプローチもありえると思いますがいかがでしょうか,という働きかけのつもりもあってエントリーした.
プレゼンは,M2君は元々とても落ち着いた雰囲気で話すスキルが豊かなので安心して聴けたし,木曜日の練習とその後のM2ちゃんや戸部ちゃんの協力もあってかなりスライドの質も向上していて,しっかりとできていた.聴いていて一番楽しかったのはその後の審査員の先生方からのコメントで,まず、こだわられるポイントが心理学者のそれとまったく違うし,さらに質問に用いられる語彙が違って意味を取るのにも時間がかかるし,まるで,
KSPで発表したら藤田のオッサン先生ただ一人から集中砲火を浴びる
ような状況であった.さらに実験にまったく縁のない方だったりするとなおさら素朴かつ辛辣な問いが発せられるのである.M2君も彼なりに頑張ってディフェンスしていたが,最小条件集団パラダイムを説明するスライドを一枚入れておけばよかったかもしれない.ともあれ,こういう機会は自分から出て行かないとなかなか作れないものだし,それだけに貴重なものなので,参加しただけでも意義があった.はず.
夕刻は近所のいきつけインド料理店に出かけた.最近1ヶ月に1回くらいは食べないとイライラするようになっている(笑
誰もいないだろうと思って5時過ぎに行ったのだが座敷に団体客がひしめき合っており,料理のサーブにかなりの時間を要していたのは案外だった.でもまあ耐えられないレベルではなく,エビチリがどう考えてもスパイスの入れ忘れでしかないというレベルでまったく辛くなかったことを除いては,いつものように美味しく食べて飲んで帰宅.
そのままソファで寝落ちてしまったため,背中が痛い.
いろいろあって、早朝買い物に出かけた以外は終日在宅。日中はじりじりと暑い夏の気候だが、まだ頑張ってエアコンはつけていない。ただし、夜は寝る直前まで寝室をキンキンに冷やしておいて、後はその冷気+窓を開けて外気を入れて朝まで保たせるようにしている。それで我慢できる=熱帯夜ではないだけ、まだ夏ではないということだ。
夜はバイエルン放送響のベートーベン3〜5の演奏会を再放送していたが、始まる前に寝てしまった。
土曜日にM2君がプレゼンしたリサーチコンペの審査結果が輪読ゼミ中に本人宛のメイルで着信。なんと、無事に採択!正直なところダメなんじゃないかと(多分M2君も)思っていたので、度量の広い決断をしてくださった研究所メンバーの先生方には心から感謝。助成金をいただければ、これで実験参加者謝金に加えて北海道+沖縄のW学会参加の旅費もほぼ捻出できるだろう。
これで昨年度のM1ちゃん(当時)の社会心理学会若手奨励賞の受賞に引き続いて、院生は二人とも履歴書の賞罰欄に書ける「賞」的なものを獲得したことになる。賞をいただけるというのは、その研究に期待している人が自分以外に確かに存在しているということの証左なのだから、心を強くし自信を持つと同時に、それに応えるべく頑張ってもらいたいものだ。
おめでとう。よかったよかった。
毎年恒例,卒論〆切のちょうど半年前に「研究計画書」を提出させる季節がやってきた.A4×1枚の決められたフォーマットに書かせる主な要素は,研究題目とキーワードの他に,研究目的を数行,具体的な研究計画を紙幅の半分くらい,主たる参考文献を数件,など.しっかり計画を立てて既にデータ収集に着手している場合はそれをどのようにうまくまとめるかが,まだ迷走している場合はどうやって紙幅を埋めてごまか,いや,計画を強引にでも具体化させる方向に持っていくかが難しい.
いずれにせよ,こうした計画書に必要とされる情報を的確に表現できる能力には同じ大学の同じ学科の同じ4年生でも驚くほど差がある.論文やレポートは,ともかくやったことを詳しく,悪く言うと「だらだら」書くことが求められていて,その訓練しかされていないとパラグラフ・ライティングにはちっとも対応できないということか.
アンタは一体何がしたいねん!自分で自分の卒論のこと何も分かってへんのちゃうん!
と叫びたくなる.いや今日は実際ちょっと叫んだ.〆切は20日16時50分00秒(オンライン提出なので時刻が厳格).
まさに標題のように叫びたくなるような経験をツイッターで久しぶりにした.感激した.
水曜10:30~JESP輪読会は、制御調整と他者評価(好き—嫌い)の関係を検討した論文の紹介。報告者は修論中のM2。興味ある人はご連絡を!学部生歓迎(座っているだけでもOK) at 広大教育・社会心理学研究室。論文は http://t.co/x57QYyIw38
— 森永康子 (@morinagayasuko) June 18, 2013
この論文が,戸部ちゃんと卒論生で共同してもらうべく準備してきた実験で操作する要因を最終的に検討・決定するにあたって,ここ数日ずっと「そんなアプローチのあったらいいけどないんじゃないかな〜,ちょっと探す視点変えれば見つかるかもしれんけどな〜,うーん」と悩んでいた論文探索に道筋をつけてくれる,まさに光明というべき内容だったのである.久しぶりにツイートを見てドキドキしながらリンクを踏み,ワクワクしながら目を通すという経験をした.JESPは普段から巡回している雑誌リストには入っているからそのうち自力でも見つけられたかもしれないが,まだ発見できていなかった.
私は,Twitterではずっと「フォローするのは2桁まで」というプライベートルールを我ながら意固地なまでに遵守し続けていて,いろんな意味で良質な情報をツイートをしてくれる方とのコミュニケーションを重視している.99が私のTwitter生活におけるダンバー数なのだ.それはもちろんこうした「アタリ」が来る確率を上げるためなのだが,まさに今だ!というタイミングで大きなのが来たのには驚いたし,興奮した.だからツイッターもプライベートルールもやめられない.森永先生ありがとうございました.
長らく憧れていたこのイベントを遂に敢行。文学部だと英文あたりは毎回の会議ごとに連れ立っていきつけの店に繰り出して飲みまくるのが当然らしいのだが、心理では着任してからこれまで、学科全体の行事的な食事会ならばともかく、ほんんどそういう機会がなかった。でも、せっかくならばたまにはやらかしてみたい。というわけで同好の士を募り、急遽さらに会議が増えて欠席のやむなきに至ったJK氏は脱落したが、4名で夙川の「吟座 糀家」にタクシーで乗り付けた。カトリック教会の向かい側、以前数度通った「八雲」という蕎麦屋のあったビルの2Fのお店で、どうやら日本酒好きには有名どころらしかった。
6時半から22時半まで、ひたすら飲み、食べ、語ってあっという間の4時間だった。実にいろんな話題で盛り上がり、「だよねーそう思うよねえ?」と意見の一致を見ることから「えーそれはちょっとどうなんやろ?」的に議論になることまで様々あったが、勉強になったし、考えさせられたし、何よりとても楽しかった。たまにはとは言わず、また近いうちに次の機会があればと思う。料理はいずれも上品なお味と量だが我々中年(笑 にはぴったりだったし、今年初めての鱧も湯引きとかき揚げでいただいたし、酒は「こんな味わいのものが欲しいです」とリクエストすればお店セレクションがあれこれと楽しめるという寸法で、しかも、高くない。また別の機会に使いたい店だった。
昨日に引き続きしっかりとした雨の降る一日。日中やや小やみになった時間帯もないではなかったが、これまでの空梅雨を取り返すかのような雨量。写真は新月池で最近生まれたカルガモの赤ちゃんと親ガモ。
1限の各論Bは最後のテーマ(援助行動と社会的状況)に入り、成績評価に関する説明もした。コンフェデ杯の日本vsイタリア戦があったせいか、はたまた雨に嫌気がさしたせいか、出席率はいつもより悪く、べたべた+いちゃいちゃするカップル数組が妙に顕著性高く目に飛び込んできた。若いねえ+そういうのは誰も見てないところでしなさいよ+ま、どうせ今に別れるよね、といろいろ思うところはあったが、表出行動としては、放置。
卒論面談とランチMTGを挟んだ後はリサミ。戸部ちゃんの実験計画を揉んだり、ayaさんが執筆中の英語論文で書きあぐねている点をディスカッションしたり、M2ちゃんの分析報告を聞いたり。もう少しゆとりを持ち腰を落ち着けて研究について議論できればよいのだが、まだ目の前にグルダイ学会の発表や社心学会の論文集原稿〆切が近づきつつある。なかなかスクランブル体制を解くことができないのが困ったところだ。
おやつはM2ちゃん特製の枇杷のコンポート。ハミル館のそばに生えている大きく背の高い枇杷の木に実が鈴なりになっているというので、彼女自身が木に登って収穫した枇杷の実をコンポートにしてからゼリーに仕上げたという一品。ワインの風味がよく、甘さも絶妙にコントロールされていて、大変おいしくいただけた。彼女の菓子作りの腕はすごい。そして断然その枇杷の木に興味を引かれたので、リサミ終了後じゃんじゃか雨が降る中を現場まで様子を見に行った。まだ高いところにはたくさん果実がついていたので、晴れたら狙おう!
1週間で一番自由に時間が使える平日、それが金曜日。ここのところ立て続けに来客や学生の面談があったのだが今日はそれもなく、秘書ちゃん在勤の時間帯以外はひたすら原稿執筆。書くのが面倒なところはなかなか気持ちが入らず、書こうとしても眠くなって困ったがなんとかそれも撃退。8割方書けたと思ったところで致命的なミスがあるような気がしてげげげげーんとなったが、改めて考え直してみると、多分ミスだと思ったのがミスな気がする。大丈夫大丈夫。
たいていの金曜日は晩ご飯を作る気力をなくしている。今日もそうで、朝からラーメンが食べたくて仕方なく、「夏至にラーメンを食べると一年間無病息災になる」という因習をでっちあげて、18時には大学を出てはびーと大阪駅で待ち合わせし、あらうま堂にて塩ラーメンと餃子。初めて入る店だが、熊五郎の系列らしい。桜橋口から階段を下りてすぐのところにあるし、店は広めで清潔感がまあまああるし、キムチとメンマは食べ放題だし、ラーメンの出汁だの麺だのにこだわりがまったくない私には、なかなか使えるという印象だった。
帰りもまだやや雨。今週はよく降った。涼しいのは歓迎。
雨がようやくやみ、青空もちらりと覗く土曜日。
あまり暑くないので、週末の買い物を済ませた後は一眼レフを提げて万博公園に散歩に出かけた。紫陽花がよく咲いているらしいので混雑しているかと思ったが、雨が続いたせいか、朝がまだ早かったのか、お祭り広場あたりは閑散としていた。
紫陽花は桜の流れの川沿いと森のようになったところの2カ所に群生していて、そこらあたりにはさすがにまとまった数の人がたむろしていた。いくつかの株は雨のせいで茎が地面に向かって大きく曲がってしまっていたが、咲き具合はほぼ満開近しといったところか。雨上がりでしっとりと濡れた感じの花や葉の上には、カタツムリやバッタの姿もあった。カタツムリをつかんで花の上に頃合いよく置くことに必死にになるおばさん(私ではない)もいたりして、なんだかなあという気もしたが、便乗してついつい1枚撮ってしまった。
帰りはモノレール駅まで出て南茨木駅まで行き、以前何度か入ったことのあるイタリアン「ポルポ」にてパスタランチ。悪くなかった。
2月に多数のご参加をいただいた「実験結果の再現可能性」特集号読書会のコアメンバーで集まって、次の一手のための初会合のため上京。目的地は上智大学。実は初めての訪問。
最近学会がらみの大仕事を引き受けて今までに増して多忙になったF君と四ッ谷駅のカフェで落ち合い、新宿通りを渡ったらそこはもう上智大学。近すぎる…キャンパスはシンプルかつコンパクトだけど、外堀沿いで緑も濃く、雰囲気がよい。研究室をMTG会場に提供してくれたH君と、週末からの東京出張の最後に駆けつけてくれたH君の4人で、3時間半ほど議論。とりあえずプロジェクトの大枠を決めて、今後のスケジュールに大体の目処をつけ、次のMTG日程の調整まで。あと数名仲間捜しをしてもいいかも、といったところ。
ところでF君が地元の和菓子店で「すあま」を買ってきてくれた。4切れ210円とのこと。彼としては「ガッカリ菓子」つまりネタとして提供してくれたようなのだが、なかなかどうして、これがおいしい。調べてみると上新粉に砂糖を混ぜて練ったもので、京都でいうと南座隣の祇園饅頭で出している「しんこ」と同じものらしい。あれはおいしいもんな。関西でも「すはま」の代わりに「すあま」を売ってほしいものだ。
しかし実は今日はゴールドシップが捲土重来を期す宝塚記念催行日。本来当然阪神競馬場に出張る予定だったのだが、なぜか7月初旬だと思い込んでいてスケジュール、しかも東京行きを入れてしまったのだった。多忙を極めているメンツ4人が集まれる希有な日程を今更動かすわけにもいかず、無念の観戦断念であった。といっても、もし指定席が事前予約で取れていなかったら(そうなる確率の方が遙かに高い)早朝というより未明から並ばなければならなかったので、それはそれで大変な目に遭っていたかもしれない。オルフェーヴル回避でやや盛り下がったかと思ったが、結局は午前3時に整理券配布開始、4時18分満席だったそうだ。オソロシヤ。
そんなわけでレース時刻には打ち合わせ中だったので、現地観戦(一人なので指定席ではなくゴール前たむろ組)だったはびーに結果報告をお願いしていた。正直厳しいかなあと思っていたのだが見事に3馬身半差の圧勝!!なんで春天にそのやる気を出してくれないの〜!と言いたくなるが、仕方がない。馬はロボットではなく生き物ですから(c)ウチパク。
21時過ぎに帰宅し、すぐにビデオでレースを鑑賞。ほんとに圧勝。目指すは秋の天皇賞!
先週M2ちゃんが収穫+製作してくれた枇杷のコンポートゼリーがとてもおいしかったので、今日は午後の輪読ゼミを早めに終わらせて,ハミル館(心理科学研究室の一部がある,大正時代に建てられた瀟洒な洋館)までビワの実を収穫しに行った。もちろんもう素手では太刀打ちできないことは知っていたので、両親宅から借りた高枝切りハサミ2本と虫採り網(切った枝が地面に落ちる前にすくい取る用)を持参した。電車で抱えていたら不審者通報されるに違いないから、車で。我ながらようやる。
M2ちゃんが勇躍一人で木に登って収穫したときはまだ鳥に発見されていなかったようで「獲り放題!」だったようなのだが,土曜日以来の数日のうちにかなりかれらのお食事になってしまっていたようで,今回は前回よりも摘果ははかばかしくなく。6粒ほどがついた枝を切り落としても2個ほど無傷なものがあればいい方、というくらい状況だった。収穫できたのは37個。いずれもかなりの小粒。来年は「鳥に負けない!」を合い言葉に頑張らなければならない。
ハミル周辺は藪が多いので、蚊や毛虫がいることを見越して、私は長袖シャツ長ズボンに靴下+スニーカーの完全武装だったのだが、ポスドクAyaさんはパンツスタイルではあるが半袖Tシャツおまけに素足、もっとも奮闘したM2君も半袖、ということで蚊に食われまくっていた。毛虫はいなかったが蜂の巣が近くにあるようで、アシナガバチもぶんぶんぶん。それを見て「僕、蜂苦手なんです」ポスドク男子君。せっかく君は背が高いから期待の人材だったのに、意味ないやん?(笑 スズメバチならともかくアシナガバチは怖くないんじゃないかなあ…
高枝切りハサミを提供してくれた我が両親に3個を献呈した以外は、前回同様M2ちゃんがコンポートに加工してくれた。明日のおやつの時間には「びわのタルト」になっている予定!楽しみ!!
春学期残りあと3回。
つまり、講義場面でデータが取れる枠も限られてきたし、実験をしようにも学生がいなくなる季節も近づいてきた。そんな時になってようやく、これまででもっとも多くの要検討の資料の山が私が座るテーブルに積まれた本日。ネタを持っている学生は自主的に提出するようにと指示しているので、教室に行ってみないとどれだけあるかはわからないのだ。皆さん、エンジンの掛かりが若干遅いデースw
昨日収穫したびわが、M2ちゃんによってものの見事に美麗かつ美味なるタルトに仕上げられてお三時のおやつとして供された。獲った覚えのない果物も加わっていたが、外周がびわのコンポート、中心にはコンポートを作った際に出たジュースをゼラチンで固めたクラッシュゼリーが盛られている。タルト台だってカスタードクリームだって手作りだ。
早速両隣の同僚うっきーさんとJKに声をかけ、遠く第一研究館からタルトに惹かれて走ってきたotkさんも加わって7名、私の部屋にはとても座りきらないのでオールスタンディングにて紅茶と共に賞味。タルトの名店キルフェボンによる「季節のフルーツタルト」にも劣らないレベルのおいしさで、しかも無農薬(推定)の旬の果物が使われているなんて、なんて贅沢なんでしょう。8カットにしたので、最後の1つは日々強烈にお忙しく我々のために働いてくださっているmtm学部長に感謝の気持ちを込めて献呈した。
来年は是非「びわだけ」タルトになるくらい計画的にたくさん収穫したい!できれば大きいのを!と作戦を練っているが、きっと来年もあっと気づいたときは鳥に先を越されているに違いない。でもまあ、いいのだ。楽しいから。
先週の研究科委員会で、開始の際の祈祷がこんなフレーズだった(大意)。
梅雨に入りましたが、あまり雨が降りません。我々は、雨が降れば晴れを望み、晴れれば雨を望む、自分勝手で弱いものです。しかし、研究に取り組む時は、少しだけ強くなることができます。大学院生も、少しでも強くあるように…(略
プロテスタントの祈祷は決まり文句がほとんどなく、基本的に自由律なのでこんなユニークなストーリーが展開される。研究に取り組む時も十分弱いんじゃないか、という突っ込みは置いておいて、雨が降らなければ降らないでなんでこれが梅雨なんだと文句を言い、ようやく雨が降ってきたと思ったら今度は大変鬱陶しい気持ちになるのは確かなところだ。
ところで昨日からなぜか研究室の冷蔵庫の冷凍室部分に莫大な量の氷が成長してきていて、あまりのでかさでドアがきちんと閉まらないくらいの事態に成り果てていた。遂に今朝は電源コードを抜いてドアを開け、自然に融けるのを待つことに。そんな状態だったのでさらに湿度は上がり気味。しかし気温はあまり高くなかったので氷はなかなか消えてくれない。4限が終わって研究室に戻る頃になってようやく手で外せるくらいには融け出していたので共用パントリーのシンクに運び出して処分した。いまいちなぜこうなったか理解できていない。きっとしばらくドアの閉め忘れていたのではないかと思うのだが、故障でなければよいのだけれど。
5月末〆切と言われて「書けません」と白旗を揚げた原稿をようやく書き終えつつある。最後の最後になってストーリーが破綻しかけてどうなることかと思ったが、なんとか帳尻は合わせた、つもり。斯界第一級の専門家に内容をチェックしてもらった後、提出の予定。これまでに一度もお目にかかったことのない編者先生にもし今年の学会でお目にかかったならば、初めましてよりも先に遅くなってしまってすみませんとご挨拶をしなければなるまい。
これに片をつけたら次は社心大会での発表のための分析とAPAのポスターだ。そしてもう一つ統計関連の本の原稿〆切も8月末に迫っている。うはは。何もできてません!
心理科学各論Bは最後のテーマ「援助行動」の第2回。前回はDarley & Lataneの超有名な実験で傍観者効果を紹介したが、今回は同じくDarleyが共著者に入ったGarcia et al(2002)のJPSP論文を手かがりにして、implicitな傍観者効果もありますよというつまりはsocial prinmingの実験を紹介した。いろいろと物議を醸している方面のトピックではあるが、それだけ現代の社会心理学で注目度の高いネタであるわけだし、基礎心理学領域との接点としてもわかりやすい部分なので敢えて採り上げてみた。前回の対応バイアスの話で2つめに採り上げたのMiyamoto & Kitayama(2002JPSP)もそうだが、大学院生相手ならまったく違う形で、面白い講義(というかディスカッション)が展開できそうな素材だ。事前知識に乏しい学部2年生にどういう形で示すかの方が、逆に難しいかもしれない。
講義を終えて大福帳のコメントを読むと、どうやら実験実習で係留(アンカリング)効果を扱ってその中でプライミングがちらっと出てきたらしく、両者はどう違うのか、同じなのか、区別がつかない、という質問が続出していた。まさに今回の講義が彼らの頭の中で活性化拡散を生じさせたということか(笑 ともあれ答えなければならないので考えるも、なかなかこれが先ほどと同じ理由で難しい。あれこれ調べたり考えたりしてももやもやするので、ソーシャルな力を借りてみたり。その結果、fjsm君からとても有意義なご教示をいただいた。ありがとう、ありがとう。
来週は紹介した7本の論文をもう一度ざっとレビューして、この講義で伝えたかったこと(人間の心理や行動に影響する状況の力)を再度強調し、再来週は授業内試験。既に予告している設問4では、紹介した実験の追試案を考えて、構造化抄録風に示すという出題をしている。さて、面白い答案がいくつ出てきてくれるだろうか。
戸部ちゃんは韓国での学会出張のため欠席。ayaさんはオンライン調査の倫理審査結果への対応、M2君はオンライン調査の実施最終確認、M2ちゃんはまたまた従属変数の計算方法を間違えていて(このデータについて通算3回目)やり直し。相談しつつ、作業しつつ、とりあえずあれこれ進めることはできた。
来月はグルダイ発表練習、社心原稿作成、APAポスター作成とやらなければならないことが目白押しな割に月曜ゼミに諸行事がかぶっていて制約が大きい。特にM2sには「過ちは繰り返しませぬから」の精神で奮起向上を期待したい。
夜には戸部ちゃんの投稿論文の査読結果が返ってきて、もう微細な修正のみて大丈夫そう。3月に実験が終わって3月に投稿して6月末にここまで来た、というのは非常に効率がよくて何より。
〆切を延ばしてもらった書籍原稿を昨日で大体書き終えて斯界の権威に見ていただく投げた(直後に強烈に恥ずかしいミスを指摘されて穴があったら入りたい思いに駆られたが)ので、次の目標への仕切り直しをする前に、春学期担当各科目の始末をつけるための準備やら、夏休み前に卒論生と序論の構成を相談するためのスケジュールの調整やら、雑事を処理すると割り切った一日。
若干の緊張を強いられる重責を伴う夕方のMTGは、あわよくば今日で片付くか、と期待していたが残念ながら持ち越しに。しかし私が見落としていた重要な点を指摘していただけたことによるものなので、おそらく最終結果としては良い方向に振れるはず。作成している文書にいくつか変更を加えることになったが、殿は様より上から目線の敬称だ、ということで使わないことにしたのがもっとも大きな点である。
夜に至り、斯界の権威から書籍原稿へのコメントをいただいた。やはりごまかしごまかしでいけるかなあと甘い考えで書いたところはダメだ。忙しいのに迅速に対応してくださったことに感謝して、週末のうちに何とかしよう。
神戸ハーバーランドumieのユニクロとH&Mでぶらぶら買い物して,相変わらずご飯の炊き具合が素敵に絶品な健民ダイニングで海老チリのランチをいただいてから,兵庫県立美術館に「奇跡のクラーク・コレクション」を見に行った.
収集家個人のコレクションなので,なんたら美術館所蔵品展よりも中身がばらついてなくてよい.ルノアールを中心に19世紀フランスの印象派絵画が70点余り.人物画はあまり好まないので西洋人形みたいなルノアールの絵からは特に何も感じなかったが,風景画にはいくつかいいなと思うものがあった.印象派は見たままを描くと言うが,絵が下手な私のような人間にしてみればそれこそが異様に難しいことなので,近づいてみると刷毛でちゃっと絵の具が塗られているだけなのに遠くから見るとちゃんと人に見えたり,光と影の処理の巧みときたら感心するしかない.
そして今日もはびーとの鑑賞時差が30分ほど.しかし気に入る絵はやはり同じだった.
日中はすっかり夏の日射しだったが,夕方少し風が出てきたのでベランダ宴会.先週日曜日にできなかったゴールドシップの宝塚記念優勝の祝勝会という名目だ.ピザを焼いてビールを飲んだだけだが,やはり店で飲むより圧倒的に早く酔っ払った.この点は,飲む酒が何でも(どんなアルコール度数でも)あまり変わらない.今日も気づいたらリビングのソファに填まり込んで寝ていた.
昨夜のビールがなんとなく残っていて頭が微妙に痛かったので、朝一に昨日からの積み残し仕事を済ませた後は、外出はせず休養につとめる。お昼は自宅でざるうどん。最近昼ご飯を外食する頻度が増えていた=家計費にちょっぴり響いていたので、調整も意味もあり。
昼からははびーと共にベッドに転がって、競馬や野球を見ながら、iPad触りながら、のんびり、ごろごろ、そしてお昼寝。まだギリギリ窓を開けて風を入れれば耐えられる暑さだった。あと何回分の週末、そうしていられるだろうか。明日から7月、夏だ。
Before...
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