10月1日〆切の原稿は,部分的に分析に着手できないところを残さざるを得ないことにはなったが,その範囲内でとにかく最低限の体裁は整えて,出せた.
1つの〆切から脱出したらすぐに次の〆切に向かって走り出す.無間地獄である.はい,研究者の秋の仕事と言えばこれ.科研費申請の季節です♪
今年は本格的に参戦するのは2レースの予定.うち1レースは当初新学術方面を目指していたが,どうやら全国各地でバブルな動きが見られるようで,わがグループは若干出遅れた感が否めない状況であることが判明した.そこで,今年は勇気ある撤退をし,方向転換をすることになった.もう1レースはそれとは若干色合いを変えつつ基本的なところは同じ枠組みで出すつもり.どちらか当たってくれるとうれしいな,両方当たるなんてありえないよね.というプランである.〆切は16日だの19日だのなので,ほぼ2週間の短期決戦である.心強い仲間もいるので,とにかく,頑張る.
この季節が来るたびに,一体いつまでこういう闘争的環境に自分は耐えられるだろうか,嫌気が差さないのだろうか,と思う.幸いなのかどうなのか,今のところ嫌気は差していない.これがなくなったら研究者としてどんな生き方をしたらいいかも正直よくわからない.職業人としての季節はまだ秋には至っていないということだろうか.
とりあえず共同研究者と先週木曜日にディスカッションした内容をまとめたテキストを眺めながら再整理したり,研究題目を考えたり.当然のことながら何もまとまらない.モヤモヤした段階.いつか靄が晴れることを期待しつつ,五里霧中の暗中模索が続く.
しかしそれだけでは疲れてくるので,時折申請書のフォーマットを整えたり,e-RadにアクセスしてWeb入力を始めたり,始めるために共同研究者の研究者番号や生年月日を調べてみたり,雑多だが必要な処理もしてみる.こうした容易な課題を遂行しているときに,mind wandering状態が生じて,その前に遂行していた創造性課題についてユニークなアイディアが思い浮かんだりするはずなのである.心理学者が実験的に明らかにしたんだから間違いないんである.
9月初めに赤穂に行き,幼稚園〜小学校時代の幼なじみ男子に再会したのに引き続いて,今日も同じく幼稚園〜小学校時代の幼なじみ男子のうち1名の方に,研究室に来ていただいてゼミの3年生たちにキャリア形成に関するお話をいただいた.小学校を卒業したきりまったくコミュニケーションはなく,Facebookで数ヶ月前に「再会」したというのは前例とまったく同じである.
さてご本人はご本名でぐぐると業界でのさまざまなご活躍ぶりがすぐに分かる,実は過去には2chカメラ板のちょっとした有名人(アイドル)でもあったというエピソードをもつ方である.今はサムソンのマーケティング部門にいて,今回は短期の日本帰国中に立ち寄っていただいたという次第.採用担当も長くされたということで,これから就活を始めようとしている(というより始めないといけないらしいがどうしたらいいかよく分からずにいる)学生たちに企業の立場からのアドバイスをいただき,また学生からの質問にも大変丁寧にお答えいただいた.
夜は梅田のベルギービール専門店フランダーステイルにて旧交を温めた.利害関係を抜きにして「お互い頑張ってるねー」と励まし合えるし刺激を受けられるのは幼なじみならではのことかもしれない.また今度韓国に行く機会があれば,是非世界遺産案内ツアーをしてもらうことにしよう.
なのに水曜日ですよ.多忙の特異日ですよ.
1年ぶりに年齢が素数に戻ったのがちょっとうれしい,気分?朝から主にFacebookで各方面より多くのお祝いメッセージをいただく.どんなメディアによるものかはどんどん変遷していくが,友人知己の特別な日を祝うという習慣は延々と引き継がれていて,コミュニケーションのかなり重要な一翼を担っているように思われる.そして,何らかのサービスから通知されたのではなさそうな方面からもいくつかメッセージをいただく.かくいう私は家族を除くとごくごく限られた少数(片手もない数)の特定重要他者の誕生日しか記憶できていないので,こちらから誕生日を存じ上げない(あるいは,忘れてしまっている)方からそれをいただくと,大変恐縮して我が身を反省する.まあ,反省はするけど,覚えられないんですけどね.
ともかくまたこの1年も楽しく過ごそう.できればこの空のように爽やかな気分で.
ほとんどまとまったことは何もできませんでしたorz
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ようやく多少まとまった時間がとれたので,朝8時から12時までそこそこ頑張った.研究の目的や背景について50%くらいは書けただろうか.
昼休みのゼミ分属説明会からのリサミ〜授業の後は,さっさと帰って早々に夕食を食べ,また先週同様に外出して共同研究者とブレストミーティング.近所のイオンにあるスタバにほぼ閉店の22時まで居座って議論した.眠かったけど,頑張った.五里霧中が三里霧中くらいにはなったかなあ.
リサミを途中で抜けて授業を終えて戻ったら,ポスドクと院生たちが誕生日を祝ってくれた.このチョコプレートと,KG正門前に今年オープンしたショコラティエ「デリスモア」のカップケーキ(ろうそくつき)が待ち構えていたのである.4人であれこれあーでもないこーでもないと(ayaさんによれば3×3の9プランがあったそうだ)議論した挙げ句の実行だったようで,祝ってくれたことはもちろん,かれらの「やったった感」の溢れた顔を見られたのがよかった.
チョコプレートに頑張って文字とイラストを描いたのはポスドク戸部ちゃん.綴りが間違っているところがまた愛らしい(笑 いつも私たちが「どうなん,これ?」と議論していたSocial Priming研究への重要な疑義がノーベル賞社会心理学者Dr. Kahnemanからその道の第一人者Barghへと突きつけられたというニュースがあったこの日だが,相変わらずKG鯖缶ゼミは平和であった.
研究室では朝7時から8時半までしかまとまった時間が取れなかったので,明日を目処に大体のところをまとめなければならない方のプロジェクトに関する専用ファイルを作り,抜き書きを始める.後述の理由で日中一杯はスケジュールがぎっしりだったので,19時前に帰宅し,珍しくも夕食後に書斎で引き続きの作業をした.平日夜の夕食後に私がまともに机に向かうなんて何年ぶりかの椿事である.2時間ほどで眠くなったので,予算計画は完成,研究計画は3割ほどの段階で明日へと持ち越しとした.
既にデータを取り終えて分析・執筆の段階に入っている学生たち10名をひとりひとり個研に呼び出して,状況報告をさせ,論文の草稿を添削し,分析のアイディアとテクニックを伝授し,という45分一本勝負×10を実行.おまけになぜか私(とひだせんせい)の集団創造性研究を下敷きに卒論を書くことに決めたらしい秘書ちゃんとの面談まで勝負開始前の8時半からやったので,実質的には×11のさながら乱取り稽古状態であった.
次々とほぼ休みなくこれだけの数の学生の相手をするのは気力体力共に相当に消耗するが,分析にせよ執筆にせよ,かれらはこちらの思うような「見よう見まね」はなかなかしてくれないことが分かっているので,基本的なところをきちんと押さえておいてもらわないと,そしてそれを双方がきちんと確認できるようなプロセスを踏んでおかないと,とんでもない方向に行ってしまってからやり直させるのでは互いにとってひどくコストがかかるのだ.そんなわけで,途中でだんだん舌がもつれてきて,頭の中になんとなく白い靄がかかったような気持ちになりながらも,頑張った.
それにしても18人はキツイ.同じ数の卒論生を抱えて,しかも全員に実験をさせるという暑がりS君を尊敬する.私にはやりたくても無理.
5時起き.即書斎に移動して,昨日の作業の続きを開始した.この時期は普段なら大阪付近を通過する電車の窓から眺めている日の出の風景を,自宅の窓から眺めるのもまたよろしい.特に今朝は朝焼けが素晴らしかった.
午後の予定との兼ね合いで,12時までしか時間が取れない.昨晩は30%でギブした研究計画をひたすらに書き進める.大体の流れが決まり,質的な意味であと20%くらいのところまでたどり着いたところで区切りと判断し,当該プロジェクトの分担者だけではなく,他の研究班のメンバーたちとも情報を共有した.幸いリーダーの研究者にも「おもしろい」と言っていただけたので,詰めのところは月曜日に頑張ろう(=日曜日は休む気満々である).
ヴァイオリニスト(ベルリンフィル第一コンサートマスター)の樫本大進さん(私は勝手に「大進君」と呼んでいる)が音楽監督を務める音楽祭.これまでの開催は姫路と赤穂で交互にあったそうだが,今年からは共同開催ということで昨日と今日が赤穂国際音楽祭として,で,その後の4日を姫路国際音楽祭として行うことになったそう.ル・ポンとはフランス語で「橋」の意.先般赤穂で市長さんたちとお話しした折に大進君のお母様とのご縁に触れたところ,ありがたいことにはびー共々ご招待をいただいたので,出かけてきた.
今回もお世話になったのは,幼なじみのやんぱん氏.このたびはその奥様であるやんよめさんにもお世話になった.例によって御崎の雛には稀な雰囲気の瀟洒なカフェSANPOUに出かけてケーキをいただいた.店の前の松の木が(枯れ始めたそうなので)伐られていて,海がよく見えるようになっていた.前回訪問時に,正直「せっかく海のそばにあるのにパッと視界が開けないのはもったいないなあ」と思っていたのでよかった.国立公園なので,特段の理由がなければ勝手に伐採しちゃいけなかったのだそうだ.今日は残念ながら曇りがちだったけれど,晴れた日の瀬戸内海の眺めは素晴らしいはず.
音楽祭の会場はハーモニーホール(赤穂市文化会館).私が住んでいた頃はなかったホールだが,まもなく開業20周年を迎えるらしい.大ホールは想像以上に立派でしっかりしたつくりで,赤穂にとってとても貴重な文化的資産であると強く感じた.人口5万人ばかりの地方都市でこれを維持するのはおそらく大変だろうと思うが,元来,クラシック音楽に造詣の深い地元の方々が多かった土地柄だからこそできていることなのかもしれない.ホールの良さと共に,共用施設(つまりトイレだ!)がとても広く作られていて,満席にも関わらず休憩時間に長蛇の列ができなかったことも非常によかった.いただいた席がまたホールの中でも一番いいところで,真ん中よりやや後ろのど真ん中,数列前には「お歴々」が並び,私たちの周囲は地元音楽関係者の方々が勢揃いだった雰囲気.見知らぬ顔だな君たちは,と思い切り誰何されていた気がするが,仕方がない.
コンサートは,あまり耳なじみのない曲を敢えてラインアップするという方針なのだそうで,その代わり比較的短めの作品が4曲.ホルン五重奏(ホルン,ヴァイオリン×2,ビオラ,チェロ),三重奏(ピアノ,クラリネット,ホルン),ピアノ(ブラームスのワルツ集を4手すなわち1台のピアノを2人で弾く),そして〆が弦楽六重奏(ヴァイオリン×2,ヴィオラ×2,チェロ,コントラバス).三重奏の楽器構成が珍しく,こんなコンビネーションが「合う」ということが分かったのが面白かった.特にクラリネットのポール・メイエ,当たり前だけど,さすがである.しかも超かっこいいし.また,弦楽六重奏のヴィオラもとてもよい響きだった.
大進君のお母様とは開演前にご挨拶ができ,また終演後には1月に大阪で予定されているベートーベンのクロイツェルソナタのコンサートへのお誘いもいただいた.共演するピアニストは今回の音楽祭のメンバーでもあるリフシッツ氏だそうなので,楽しみだ.お母様(私にとっては「さかきせんせい」)は,もう,骨の髄から上品でいらっしゃることが一目見ただけで+一言話しただけで分かるお方で,こんな方にピアノを習うことができた+中高の先輩として戴くことができた私は果報者でございます.
帰りは三木SAでごはんを食べても2時間弱の道のりだった.行きも渋滞には遭わなかったし,満足のゆくショートトリップとなった.
科研費申請プロジェクトはお休み.月曜リスタートの予定.
昨日の帰りがけは割としっかりと雨が降っていたが,今朝は連休にぴったりの秋晴れ模様.長袖シャツでは暑いくらいで,やや季節錯誤気味に思える半袖ポロシャツ姿のはびーくらいの服装でちょうどよかったらしい.11時前に梅田に出かけて,ブルディガラでランチ〜ヨドバシカメラでiPhone5ケースと液晶保護+覗き見防止シールを買い〜阪急メンズ館でポケットチーフ購入+お直しのコートを受け取り〜伊勢丹でトゥスの新店をチェック.皆同じ梅田にあることには間違いないが,それぞれなかなか距離が離れていて,結構な運動になる.
ブルディガラでは北海道は仙鳳趾(厚岸のそば)産の牡蠣のリングイネをいただいた.さすがにこのタイミングで生牡蠣を食べる冒険を敢行するだけの度胸はないので,バターソテーでガマンだ.
ヨドバシカメラのiPhoneグッズ売り場にはすごい人だかりができていた.ケースは既に各種5対応のものが揃っているのである程度よりどりみどりだが,問題はケーブルだ.これまでのものと差し込み口がまったく変わったので,自宅用,車用,移動中用,研究室用,それぞれすべて買い換えないといけないにも関わらず,入荷待ち状態.もちろん筐体購入時に1本はついてくるが,それでは足らんのですよ.
ポケットチーフは,昨日の音楽祭でピアノを弾いていたウクライナ人のお兄ちゃん(リフシッツ)とはびーを見比べて「足らない」と思ったもの.お兄ちゃんは黒の上下に黒ジャケット姿だったが,赤のポケットチーフが目立っていたのだ.対してはびーは黒の上下にグレーのジャケット.ザッツオール.赤系だとちょっと当たり前過ぎる上に主役じゃないのに派手すぎるかと思ったのでパープル+ブルー+グレーのコンビネーションカラーのものを買ってみた.とりあえず11月10日にバンベルク交響楽団のコンサートに行くときは同じ服装にこれを加えて試してみるべし.いや,ただの私の自己満足ですけどね.
伊勢丹に新たにオープンしたトゥスはエスカレータを降りたB1正面にあった.何のことはない,阪神店にいた店員さんが移ってきていた.相変わらず何でも買いたくなるのでやばい.しかも阪神店にもあるならそちらで買う方が安いので,ちょっとめんどくさいことになった気がする.
帰宅後は気持ちよく昼寝.カレンブラックヒル強かった.夜半,オルフェーヴルは惜しかった.
昨夜の凱旋門賞を半分寝ぼけてながらも見てしまい,あまりの惜敗にかなり情動が喚起されてしまったのですぐには寝られず,6時起床.
ちょうど目が覚めた頃に共同研究者からコメントをもらたったのだが,若干難しい内容だったのですぐに修正には着手できず,とりあえず放置.査読結果をもらったときと同じで,こういうときはさっぱりあきらめてタイムラグを置いた方がよい.というわけで他の仕事を片付けているうちに昼前になり,出勤.もちろん祝日など気にせず授業はある.シルバーウィーク導入計画なんて,そもそもゴールデンウィークすら消滅の危機だというのに,少なからぬ若者たちにとって悲しさと情けなさを増すだけだからやめた方が精神的健康によいと思う.内閣府がが休みを指令しても文科省が休むなと指令したら,後者の言うことを聞くのが大学である.
午後は院ゼミ.とある研究助成金の申請〆切と,科研費申請の〆切がほぼ同時に迫ってきているので,自分のことはしばし忘れて院生とポスドクの書類をひたすら検討した.どれも当たってくれたら言うことないけど,それはさすがに無理だろう.でも,それぞれの採択率から考えれば6本も出せば確率的には1本くらいは当たってくれないと,凹むなあ.
結局自分の書類には手をつけることなく帰宅し,それぞれの推薦書を推敲.ベースとなる内容は本人たちに書かせてあるので,私は「自分らしい文章にする」だけだから話は比較的早い.自分で言うのもなんだが,私は推薦書を書くのは割と得意な方だと思う.depressive傾向の高い人は苦手だろうね.
今日を皮切りに今週(+15日)に続々と発表されるらしい.最初の医学・生理学賞の受賞者の発表がインターネットでライブ中継されることを1時間ほど前に知って,ご飯を食べながら見た.マスコミによって報道されるのではなく,リアルタイムで「シンヤ・ヤマナカ」という日本人の名前を聞くのは,なかなか感慨深いものがあった.小ネタだが,医学・生理学賞がPhysiology or Medicineだとは知らなかった.
授賞直後の自分のフォロワーたちのタイムラインとモニターしている学生たちのタイムラインが対照的なのも印象的だった.前者はほとんどこの話で埋め尽くされ,後者はまったくこの話題出ず.
8時からの早朝ジャーナルクラブKGB→9時からのゼミ分属説明会,午後は4年ゼミと3年研究実習,あれこれと時間を取られはしたが,すき間時間はだいぶ頑張った.月曜日までにもらったままほったらかしていたボヤッキーとトンズラー(この場合,研究分担者2名のことを指す)のコメントを読み直して,コンテンツに反映させた(コピペとも言う)だけ…ではないと思いたい.書いた結果を「だいぶシュッとした」と言われて木に登るブタ状態であった.
というわけで今日の成果は,ツイッターのアイコンをドロンジョ様に変えたことに尽きる.
今年から,分属志望書を出すまでの期間(3週間程度)は,3年/4年ゼミをいつでも参観可能という試みを始めてみた.早速6名ほどの2年生が4年ゼミにやってきた.何をどう受け取るかは分からないけれど,「ゼミはこうやってます」と言葉で説明することの空しさを若干は軽減できることを期待している.
3限の心理科学基礎統計では,毎年手作りテキスト(といっても,名著「よく分かる心理統計」を多大なる参考にしている)を生協で製本したものを印刷実費にて販売して使用している.そこには授業スケジュールも掲載していて,学生たちは講義開始当初からどのような内容がどのような日程で進むのかを知ることができる状態にある.これはもちろん「予習してこいよ」という意味で,テキストというのはそういうもんだろうというのが私の常識なのだが,常識であるがゆえにこれまであまりそれをきちんと言って来なかった.
今年はそれをうるさく強調してみることにした.まず,先週(2回目)の講義で「テキストを持っている人」に手を挙げさせた.当然多くの学生は手を挙げる.そして「では今日講義する部分を読んできた人以外は手を下ろしなさい」と言うとほとんど挙手はなくなった.「今はそれでもかまわない.ただし,来週からは必ずその日の授業内容を予習してくるように.がっつりできる時間がなくても,授業前15分にさっと目を通すのでもいい.ともかく,何をするかはあらかじめ分かっているのだから,それを知ってくるくらいのことはしないと,理解はおぼつかない」とかなり冗長性を高めた表現で教示した.
そして3回目の今日,今度は「テキストを持って来ていない人」(ほとんどいなかった)に挙手をさせ,続いて「何らかの予習をしてきた人」に挙手をさせた.そうすると特に前方座席の学生を中心に半数ほどは手が挙がった.「私は全員が今手を挙げている人だと想定して授業をします」と宣言.今日は尺度水準の復習→代表値(平均,中央値,最頻値)の特徴に関する話だったので,内容自体はそれほど難しくない.少なくともほとんどの学生にとっては新奇な統計量が出てくるわけではないのだから.
大福帳を見ると,予習してきてよかった!と言う声が相当たくさんあった.何を今さら…などと言ってはいけない.効果を感じたなら,またやろう,と思うだろう.とりあえず経験してもらわないことには,話にならない.
9時に会議が始まり,いろいろあって19時過ぎにようやく会議が終わる,という一日だった.夕刻の会議は時間がかかったのもあるが会議室が閉め切られているものだから,暑いし空気は悪いしで環境が劣悪なことに参った.しかし幸いにも早朝の1時間半ほどは作文を進めることができ,共同研究者たちとも意見交換ができたので,それなりの進捗はあった.そろそろAは手放す準備にとりかかり,Bをメインに頑張るべし.今の状況はちょうどこんな感じ.
昨日終わりっぱなしで帰ってしまった授業(学期が始まる前に一当たりの準備を済ませておいた上で,ある回が終わった直後に次回の準備を確認しておくのが鉄則)や会議の処理(議長として始末をつけておくべきことはこれまた極力早く手放すのが鉄則)を終えた後は,午前中はまるごとこれに充てることができたので,Aについては当座必要とされていた全てのコンテンツをほぼ書き終えた.夕刻にはGoogleドライブにアップ.今回は何となくなりゆきで研究チームローカルの共有はDropBoxで,プロジェクト全体の共有はGoogleドライブでという使い分けになっている.動的な編集に強いのは後者なので,本来なら逆の使い分けの方が多いのかもしれないが,まあなりゆきでこっちの組み合わせの方が便利なんである.ともかく,これぞソーシャル時代の共同研究,といったところか.
メンバー全員が取り組んでいた某助成金申請書の作成は,今日の時点で既に3人が完遂(郵送まで完了)していたので,残り1名の最終チェック.これももう旅立たせることができそうだ.15日必着だというので「速達で出しました!」というM1君に「まだ余裕があるのだから,速達よりむしろ書留にしておく方がいいよ」と豆知識を伝授しておいた.
次なるはポスドクたちの科研費若手×2と,M1たちは某誌に投稿予定の初めての雑誌論文.さらには11月半ばの学会発表デビューのための本格的な準備もしなければならない.今のところ順調に(もちろん作成過程ではそれぞれ苦悶しているはずと思うが)それぞれ着々と進んでいる.M1ちゃんは
学会発表会場で発表している自分と聴講しているあの人
を脳内妄想シミュレーションして一人で照れているらしい.あの人がちゃんと聴きに来てくれるかどうか,もしいなかったら傍目から分かるくらい投げやりになってしまわないか,私まで心配になってきた.
ところで書類や論文を書くことばかりしていて,肝心の「データを取る→分析する」作業を卒論以来M1がしていない(ポスドクは実験をしている)ことが今さら気にかかってきた.秋学期の間に何がしかはしてもらわないとだ.
一日何のスケジュールもなく自分がやりたいことだけをやれる上に,空はさわやかに晴れ渡り暑くもなく寒くもなく,文句のつけようもなくうれしい気分の週末.朝っぱらから第九最終楽章を高らかに歌い上げる.
Aは昨日GoogleDriveに上げた原稿に他チームのメンバーからコメントをいただき,それにもとづいて内容をブラッシュアップ.Bは学内第1次〆切まであと1週間.肝心の研究目的や計画に関する草稿を書き進めつつ,業績リストなど手間だけがかかる部分についても整理する.後者,本当にめんどくさい.胴元はとっくに把握しているはずの情報をなぜ改めて提供する必要があるのか,という根本的なところに疑問を抱くのはもちろんのこと,それ以上に「このフォーマットで書け」と提供されているWordファイルが本当に邪悪で,かといってTeX等々で書いても経験上そんなに素晴らしいコスト削減にもならないことが分かっているので,本当にイライラする.というか,それを研究者手ずからやっている(研究者が手ずから雇用したスタッフがやっている,ことも含めて)というのもどうなのよ,である.確かに研究者というのは本質的には自営業者だけれど,申請書「作成」から会計から何からすべて手ずからやってたら,そこに悪意や倫理的な横紙破りの意図がなくともヒューマンエラーが生じても仕方がないところもあるのではないか.ええ,言い訳ですかね,すみません.
16時過ぎに切り上げて,早めに帰宅.たまには追い立てられるようにではなく,ゆったり夕飯を作るのもよい.21時前に寝落ち.
関西社会心理学研究会第394回例会@甲山大学にて,ポスドクayaさんが発表させていただいた.木下選手をはじめとして30名弱の参加者がおいでになり,借りた教室のサイズとほぼぴったり,多からず少なからずのso-soだった.
ayaさんが3年の産休・育休を経て研究者生活をリスタートさせてから1年半が経った.いろいろ大変だった(私がではなく彼女がである)けど,論文を書くことも,データを取ることも,そのための情報収集も,できそうなことはおそらく全部と言っていいくらいやってきた.今年の1月に久しぶりに研究発表をしたときは相当に自信なさげで挙動不審で正直こんなんで大丈夫かと思ったものだが,今日は2時間半の長丁場をほぼ無事に堂々と乗り切った.KSPは木下選手やうらっぴ先生のように大所高所からコメントを下さる方もあれば,テーマに強い関心を抱いて専門的なコメントを下さる方もあれば,素朴な疑問をぶつけて下さる方もいるので,学会発表よりも面白くて,難しい.それでもそれぞれに応じてちゃんと調べたことや自分の考えを述べられたのは,きちんと誠実に研究テーマに取り組んできたからこそできたことなので,何よりであった.
懇親会は西宮北口に最近オープンしたという居酒屋にて.開店早々であるせいか廊下が滑りやすくて驚いた以外は,大変安価(16人で飲み放題つけてトータル35000円ちょいとかびっくりだ)だし生ビールはちゃんとビールの味がしたし料理もso-soだった.個室にぎゅうぎゅうに詰め込まれた参加者間の親密度も高まったはずである.院生たちも学内あるいは年の近い先輩だけに限らず,こうした機会に乗じて少しずつネットワークを拡げていってくれれば言うことはない.
昨日は研究会だったし,天気もいいし,あんまり仕事をする気にならなかったので,遊びに出かけた.ドライブしたいなぁ,と思ってりんくうプレミアムアウトレットへ.三田や竜王は山奥であまり好きじゃなく,近場のアウトレットではここの雰囲気が一番好きだ.規模を拡張していて海際まで店舗ができていたので,関西空港と空港橋を眺めることができるようになっていた.靴を買ったり,服を買ったり,あちこち歩き回る.まさにショッピング・セラピーである.…とこの言葉をぐぐったらこんなサイトがあり,PSSが医学誌だということになっていた.
Cryder, C.E., Lerner, J.S., Gross, J.J., & Dahl, R.E. (2008). Misery is not miserly: Sad and self-focused individuals spend more. Psychological Science, 19, 525-530. pdf
この論文,タイトルが印象的なだけにどこかでちらっと見た覚えだけあるが,内容は記憶していなかった.とってもきれいな結果である :)
ランチははびーの提案により新石切のこの店に出かけた.南の方に行った帰りにしか立ち寄る機会がないのだが,われわれ好みのそばを出すお店だ.朝ろくに食べないまま出かけたせいでお腹が空いていたので,いつもなら単品にするところを粋人御膳なるセットメニューを注文.天ぷら+小鉢2品+炊き込みご飯+お漬け物とかけそば/ざるそばの組み合わせで1500円.料理もなかなかにおいしくて,特に小鉢の豆腐(自家製らしい)のできがよくて,二人とも大満足した.
週末は実質的にあまり進捗がなかったので,金曜日の第一次〆切に向けて改めて気合いを入れて頑張る.研究のアイディアはたいがい出し尽くしたという気持ちなので,金曜日に引き続いてややこしいことを片付ける.研究業績リストでギャースとなったのは悪戦苦闘しつつも所定欄内に収めることができたので,
●今回の研究計画を実施するに当たっての準備状況及び研究成果を社会・国民に発信する方法
●これまでに受けた研究費とその成果等
●予算明細
●研究費の応募・受入等の状況・エフォート
などを片付ける.相変わらず罫線があっち行ったりこっち行ったり,表やセルごとに改行位置やフォントが微妙に違ったりと,そもそものフォーマットに理解不能な設定がなされていることに苦しみつつも,埋められるだけの情報は埋める.16ページにわたる申請書(のうちオンラインで作成するのではない部分)のうち,研究目的は2ページ,研究計画は3ページだから,残り11ページは余計な,あ,いや,さまざまに申請に関連する付属情報を書かなければならないのだ.大変なんですよ,ほんとーに.
今日もリサミに振り替えて,院生も含め5人がかりでポスドクふたりの若手Bをチェック.こちらはほぼ完成.
午後のゼミ+研究実習以外の時間に,研究目的と研究計画を申請書に落とし込んでいく作業.
論文の序論のようなイメージで,目的と計画を入れ子気味にした草稿を書いてしまったため,それを申請書の仕様に合わせて構成を入れ替えたり書き換えたり紙幅を縮めたりするので多少手間取ったが,ひとまず研究目的は完成した.
研究目的を2ページに押し込めるのは至難の業だったが,研究計画の方は逆に3ページを埋めるのがちょっと大変.いくつか図を入れれば合理的に場所を取れるのだろうが,気の利いたものを描くセンスが残念ながら不足しているし,そもそも計画自体が絵にすることに馴染まないものだったりもするし…
ともあれ牛歩ながらも着実には進んでいる.ともかく金曜日まで頑張れ私.
3年ゼミの授業終わりに3年ゼミ生+4年ゼミ生の一部が誕生日のお祝いイベントを敢行してくれた.私はこういうときに「キャー感激☆」「か,感動(T^T)」といった分かりやすいリアクションができないのだが,たかだかゼミの指導教員のためにあーでもないこーでもないと学生たちが考えてくれたであろうことにはもちろん深く感謝している.
いただいたプレゼントは2年前が生まれ年ヴィンテージのワイン(そういえばまだ飲んでいない…),去年がじゃがぼっくる小袋100個,と食べ物が続いたので今年は別のものにしました,とのことで,ピンクのタイガースレプリカユニフォーム(背番号とネーム入り)だった.背番号の33はゼミ生の合計数(3年生15名,4年生18名)であり,なおかつ「三」浦+10月「3」日という意味も(後付けで?)あるらしい.甲子園球場付近にいくつかある,この手のデコラティブなユニフォームをオーダーメイドで作ってくれる店に,ピンクジャージを持ち込んだのだそうだ.背番号ワッペンには数色のラインストーンがずらりと張られていて,なかなかに芸が細かい.また次の観戦時には,是非これを着用することにしよう.
いよいよ大詰め.かといって今日は会議×2+講義×2の多忙日だったので,作業ができたのは午前9時までの2時間半だけ.しかしそこそこ集中して取り組めたし,あろうことか自作ポンチ絵も作ってしまった.といっても共同研究者によるそれのようにセンスとユーモア溢れるものではなく,絵心が絶無なのでやっぱり文字が多かったりするのだが… ともあれ,あと数日.自分的にはまずまず満足の行くデキの申請書が仕上げられそうな気がしてきている.申請書を書く段階で,こうした訳の分からない「やったった感」に浸るのはいつものことだ.
もちろん,通らないと話になんないんだけど.通ってほしいなあ… 祈る気持ちである.
今日は莫高窟科研のMTGのため午前中在宅→午後関大というスケジュールなので,出かける前に書斎にて最終の詰めを行う.多分,現段階で書けることはすべて書ききったった!という段階まで持っていくことができた.書けないのは「他に申請中の研究費」で,研究分担者になっているプロジェクトの研究課題や配分金額が分からないし自分では決められない,というところくらいだ.これで明日事務方に出して,チェックをお願いすることができるだろう.明日提出すれば2名が比較的詳細に見てくれるのだそうだ.土曜日以降に提出すると,1名が「ザッと見るだけ」になるとのこと.
ここ数年毎年思うことだが,万が一(よりは高い確率かもしれない)関わっている申請が全部通ってしまったら,死ねると思う.でも,全部通らなくても,かなりシンドイと思う.今のところ,いつもほぼ予想できる確率通り(1/4〜1/3)の結果になるので,こうして生きていられるのだが.おそらくそれなりに一線を張ってる研究者はみな同様の状況だと思うので,エフォート率とか書かせるのほんと意味ない.
午後は関大高槻キャンパスにて,現有科研である挑戦的萌芽研究のMTG.東京と大阪の研究者の共同なので,互い違いに行き来している.関大だと車で20分ほどで行けるのでとても楽ちん.初めてやってきたN社の方々は,あまりの山奥っぷりと眺望の素晴らしさに言葉を失っておられたようだった.
挑戦的萌芽研究は,その名の通り何もないところから初めて研究の芽が出そうという新規性の高い研究プロジェクトに与えられる科研費である.この研究も「使えそうな気がするが実際使いものになるかどうか(物理的な意味で)分からないデータ」を莫高窟から掘り出すところから始めたわけだが,定められた2年の間にどうにかいくつかの成果を出すことができそうだ.私の研究成果の一部については11月に開催される知識共有コミュニティWSで発表予定.
16時台に帰宅したのだが,そのまま書斎に籠もって夢中で仕事をしていたら,燃えるような夕焼けと虹を見逃してしまった.ツイッターもFBもTLはその写真で溢れていたというのに.残念なことをした.
午前中にe-RadでPDFを作り,事務に提出してとりあえず完了!もちろんこれから修正等々あってからの本提出だが,ここまで到達すれば一安心だ.期間限定でドロンジョ様にしていたTWアイコンも自分顔に戻した.
この2週間普段よりサボりがちだったのが卒論指導.いくつか分析結果を見てアドバイスが欲しいとか序論の草稿を書いたので添削して欲しいとかのリクエストが溜まっていたのでお片付け.しかし「SPSSの出力を置いたので見てください」はあまりにも乱暴なやりっ放しなのでやめてもらいたい.せめてちゃんとまとめてから質問してください.もちろんガマンして見て差し上げるようなことはいたしません.
読みたい論文を読むことも,しばらくできていなかったことの1つ.月曜日から輪読ゼミも再会するので,その準備も.
夕刻は梅田の里山ダイニングにて野菜をたっぷり食べ,お疲れ様のビールを飲む.ここに来るとほぼ私はヴェジタリアンと化す.二人してお腹がはちきれんばかり(といっても多分絶対量は大したことがないのだが)に食べて,帰宅して,すぐに寝た.牛になっちゃうかなあ.
研究会参加のため午前中から阪大吹田キャンパスへ.情報科学研究科なる場所が会場だったが,どうせ工学部の端っこにあるに違いないと思っていたらさにあらず,コンベンションセンターの横にあった.吹田キャンパスには10年以上通ったが,まったく足を踏み入れたことがない地帯に実はたくさん建物があってびっくり.本部の向こうは絶壁の滝になっているわけではなかったようだ.情報科学研究科は随分立派な施設で内装も豪華だったが,現在耐震・改装工事中の人科はきっとこうはならないに違いない.まあその方がらしくてよい.
研究会のコンテンツは正直なところ対象and/or方法が「よく分からない」ものが多く,おかげさまで仕事は進んだ.隣に陣取ったほぼ唯一の心理学仲間kykwさんも同様だったようで,二人してバリバリ仕事.論文,3本読めました.それにしても彼らにとって心理学って何なのかしら.とりあえず魔法の杖じゃないことは分かってくれてると思いたいけど,研究会に出るとほんとは分かってくれてないんじゃないかと疑いたくなることも,ある.
懇親会は失礼して19時前に帰宅.明日の早起きのため,21時に就寝.
われわれの愛馬(もちろん心理的な意味で)ゴールドシップ号の二冠ダッシュをこの目で見届けるために,京都競馬場へ.秋緒戦の神戸新聞杯はどんな仕上がりで出てくるか予想がつかず直前1週間は相当緊張し,不安だったのだが,そこで余裕の勝利を挙げ,さらには他の有力馬が次々アクシデントで脱落したことで,かなり気持ちは楽になった.勝負は水物だし,勝ちを確信したわけではないけれど.
しかし指定席のカード予約は敢えなく落選.これはダービーの時のようにうまくはいかなかった.仕方がないので当日発売分に賭けることに.最近競馬場の入場者数は10数年前の10万人超えといった事態はなくなっているけれど,それでも数万人が押し寄せるイベントではあるので,席の確保が保証されないような場所で見たくはないのだ.去年の実績では6時過ぎに整理券配布が終了しているとのことだったので(さすがに三冠がかかるわけではない今年はそこまでひどくはないかもしれないだろうとは思ったが),それより前に現地に到着するつもりで予定を立てた.当初は前日のうちに近所まで移動して泊まろうかとも思ったが,競馬場の近所にろくな宿泊場所は(当然と言えば当然)なく,京阪は始発でも淀5時半着にしかならないので近場の駅のホテルにというわけにもいかない.というわけで,早起きして家から車で出かけることになった.
4時ちょい前に起床.4時20分に出発.名神/京滋バイパス大山崎ICから淀に向かう.ICから京都競馬場まで10分程度なので,競馬場へのアクセスは随分便利になった.JRAの駐車場はまだ開いていなかったので,淀駅近くのコインパーキングに駐車.おそらく直線距離で一番近い納所交差点そばのPは土日のみ上限設定額がないので回避して,そこから50メートルほど離れたところを利用.1日上限1300円なり.安いものです.
まだ真っ暗な中,ほとんど人影はない.5分ほどの距離を競馬場まで歩いて狙いをつけた特A指定席の購入希望者の列を目指した.競馬場の周囲の歩道にペンキで並ぶ列を示したラインが引いてあり,そこにだけはわらわらと人がたかっていた.特Aはゴール前から第4コーナーの方に向かって席が並んでいるのだが,最前列を求める列はもうだいぶ人数が増えていて,ゴールから離れたところになっちゃいますよ,と緑服の人(JRAのスタッフ)に言われたのでまだ10名ほどしか並んでいない3列目のラインの後ろにつけた.用意の座布団を地べたに敷いて座り,フリースのブランケットを掛けて防寒.薄めのダウンも着たので,寒さに震えるということはなかった.地べたに敷き布団,毛布を被って寝ている人もいた.さながら路上生活者である.しかしノートPCを開いて作業する分にはそう悪くはない.昨日の研究会で買ったUQ-WiMAXのワンデイパスがまだ切れていなかったので,早速ネットに繋いで作業作用.
さてしばらくこのまま待つ以外ないな,まあ仕事できるからいっか?と思っていたらさにあらず.Aなど他の指定席の場合はおそらく1時間以上は待たされたものと思うが,特Aは整理券配布開始が5時45分,すぐにその後競馬場内に入れて,中で待つことができるとのことだった.路上生活者状態は30分ほどで解消し,13番と14番の整理券を握りしめて入場.ちゃんと空調の効いた建物の中で,それなりにちゃんとしたクッションのある椅子に座って改めて待つことになった.整理券をもらっているからずっと並んでいる必要もない.豚汁や焼きそば,あるいはビールなどを売店で買うこともできる.さすが「特」だけにいい扱いをしてくれるもんだと感心した.そして相変わらず仕事をしていたら,7時前にコールがかかり,列を作り直して指定席の販売となった.ちなみに特Aは1席3000円(Aは2500円)なので,それほど高いわけではない.
5階まで上がっていよいよ割り当てられた席へ.ゴールちょい手前のとてもよい場所だった.満足して改めて時間をつぶす.つぶすためのネタはいくらでもある.指定席には電源もある.場内は無料Wi-Fiもある.仕事をするには…いや,それを想定しているわけではなかろうが,ともかくいろいろ便利なのだ.午前中は,レース開始前も含めて場内をうろうろして菊花賞限定グッズ(Tシャツやストラップ,ボールペンなど)を買ったり,さすがに眠気がきてぼーっとしたりなどして競馬には身を入れられず.朝早い時間帯は正面に昇ってくる太陽からの直射日光がまぶしすぎ+暑すぎでとても座っていられないという状況でもあった.ようやく日が高く昇ってくれて,競馬場限定で食べたくなる吉野家の牛丼を昼食とした後に本格的に参戦した.今日は珍しく堅いレース続きで,だいたいどのレースも1番人気が1着か2着に来るという予想が当たりやすい結果ばかり.普段は3つに1つくらいは荒れるのに…と思うと,菊花賞だけ荒れるというのはやめてほしい,と願わずにはいられなかった.
そしていよいよ11R.結果は改めて書くまでもあるまい.横綱相撲としか言いようのないレースを見せてくれて,見事皐月賞との二冠を達成!言うことなし.素晴らしい.われわれの初代愛馬・メジロマックイーンの孫,しかも派手な栗毛のオルフェーヴルとは違って祖父と同じ芦毛の馬が,祖父も制した菊花賞を制する日が来たのである.こんなに嬉しいことがあるだろうか.近い将来,やはり祖父と同じように天皇賞・春も制してくれる可能性が大いに膨らんだ.多分それが,私たちならずともマックファンの(これまでは見果てぬ,だった)夢だろう.
大満足のレース後は,見事な手綱捌きを見せた内田博幸JKも参加したレース回顧を見た後に帰宅.お祝いに現在我が家にあるワインのうちもっとも購入価格が高いQuintessa2007を開けて祝杯をあげた.勝利の美酒にふさわしい,深みがあってとてもよい味だった.気持ちよく酔っ払い,早起きのせいもあって21時前にコテンと就寝.
7時前と遅めに起床.昨日寝落ちして半分ほどしか見られなかった昨日の競馬中継の録画を見直すなどしてゆったり過ごし,10時前に個研着.卒論指導→同僚+ポスドクを引き合わせるランチ→院ゼミ.院ゼミは久しぶりに通常プログラムに戻って輪読が復活.私が報告したのは「研究結果を分かりやすく一般大衆に伝える際は,脳画像が付記されていると信頼性評価がアップする」というもの.同じ結果を示すのでも棒グラフや光トポのようなものよりもウケがいいらしい.人間の認知の仕組みがどこに根ざしているか知りたいという還元主義的思考スタイルに合致する(ように思われる)からという解釈だった.
17時頃にさて帰ろうとしたら某基盤A申請のとりまとめをしている知り合いから分担者承諾書を書くようにとの連絡がやってきた.ファイルを開くと研究課題やら私の研究者番号やら何やら,必要事項が何も書かれていない.私が依頼するときは依頼先にできるだけ手間を掛けないように努めるので「後は職場上長の公印をもらうだけ」状態にしてるんだけどな〜,ちゃんと情報は知らせてあるのに〜,と思いながら記入を始めると,何だか様式が微妙に覚えのあるものと違う気がする.基盤Aの分担者承諾書は作ったはずなのに,ひょっとしてWordとExcelで違うとか?と考えかけたところでアッと気がついた.
基盤Bと基盤Aで様式が違うんだ!(--;)
学振のウェブサイトに行くとまさしくそのとおりで,分担者承諾書には「補助金分」(基盤Aなど)C-11,「基金分」(基盤C,挑戦的萌芽など),「基盤B」Z-11という3種類があったのだった.先週作った基盤Aの分担承諾書のつもりのもののヘッダを見ると見事にZ-11…使えない.ごめんなさいごめんなさい超ごめんなさい,で作り直しをする+依頼する羽目になった.
せっかく早く帰ってはびーリクエストディナーのハンバーグを作る気持ち満タンだったのに,結局1時間ほど遅くなり,帰宅は19時.夕食はパスタに成り果てることになった.
くそー,なぜフォーマットを微妙に変える!結局ほとんど同じ内容やのに!!がるるるるる.
朝から強い風を伴う雨が一時激しく降る大荒れの天候で,その後ぐっと気温が下がった.15時頃に部屋から外に出ると吐く息が白いほどだった.昨日は窓を開けていたらゼミ中に蚊が入って来て,私より蚊を嫌悪してやまないポスドクayaさんが大騒ぎというくらいぽかぽか陽気だったのに,なんという落差.
こんな風に気温の乱高下が激しい時には,普段から不規則な生活を送っている人間=学生があっという間に体調を崩しやすい.今日の卒論ゼミなど,就活続行中という学生も含めてだが18名中8名が欠席という惨状だった.まあ,その分出席した学生の指導にはそこそこ時間をかけることはできたからよしとするか.
昨日断念したハンバーグ作りを達成せんがため,今日は17時には研究室を出てさっさと帰宅.無事目標完遂.
「Z-11とC-11が微妙にちがーう!」という件でひどい目に遭った研究分担者承諾書の件でまた一騒動.朝一でメイルをチェックしたら在外中の共同研究者から連絡があり,書類作成を担当していた秘書さんから,
再度、チェックをしていたところ、「除外」という文言が欠落しているのに気が付きました。
との知らせがあったとのこと.慌てて基盤BのExcelフォーム(つまりZ-11)を確認してみると,確かに当該部分の文章はおかしい.基盤AのExcelフォーム(つまりC-11)にはそんなおかしさはない.まさか昨日慌てて修正したときに何らかの操作ミスをして「除外」を文字通り除外してしまったのだろうか.さらに慌ててもう一度胴元=日本学術振興会のWebサイトに行って様式書類をダウンロードして確認すると,やっぱりExcelフォームには「除外」という文字は見当たらない.さらに念のためWordとPDFフォームもダウンロードして確認すると…「除外」は除外されずにちゃんとある.
つまりこれは私のミスではなく,わざわざ「Z-11」フォームなんぞを作りやが…,いや,お作り遊ばした際に胴元様がお間違えになったようだと判明したということになる.
そうなると実は対応が難しい.明らかに「除外」という文言がないと文書としておかしいのは明らかなのだが,この手の申請書類は申請者は勝手に修正してはならない.罫線1つ動かしてはならんならん!ならんのじゃ!!ときつくお達しがあるので,胴元様から「こうすべし」というお沙汰がなければ動けないのである.しかも吹けば飛ぶような1研究者の身分では胴元様とは直接お話することもまかりならんので,まずは所属校の担当事務に知らせて,そこから問い合わせてもらわなければならない.そうしてこうしてああなって,結局…
Z-11のExcelフォームは間違っていた.「除外」を付け加えて研究分担者承諾書を作成するか,「正しい」WordかPDFのフォームを使用するように.なお,オンラインからダウンロードするフォームは修正しておく.
との見事な大岡裁きがなされた.そして,今やもう何もなかったかのように先のWebサイトからダウンロードできるZ-11Excelフォームにおいては「除外」は除外されていないのであった…
疲れるよ.ほんとに.
学問の秋ということでいろんなところで学術イベントが開催されている.あまり貪欲でない私は必要最低限しか参加していないのに,書き出してみるとここ1ヶ月ばかりはかなり忙しいらしいことが分かった.淡々と頑張ろう.
10/28の東日本大震災ビッグデータワークショップの発表スライド作成 10/29までに科研申請書最終版作成 11/7までに共同研究の英語論文修正 11/11の知識共有コミュニティWS発表スライド作成 11/15までの対社心研論文作成(ほぼ完成しているが…) 11/17-18の社心大会のWS/発表スライド作成 そういえば書籍分担執筆の依頼を引き受けたが詳細の連絡をほったらかしている 査読3本,いずれも11月中
通常の授業やゼミ,卒論指導がそれに加わるし,なぜか宴席も多く企画されていて,今数えただけで4つある.
これはもちろん,だから私にこれ以上仕事を持ってこないでね,というアピールですので関係各位におかれましてはどうぞご配慮の程よろしくお願いします.
M1たちに督励している投稿論文について,M1君は「一通り書き上げました」,M1ちゃんは「序論を書きました」とのことなので,ゼミメンバーで検討会.かれらにとっては卒論と学会発表原稿を除けば初めての論文らしい論文の執筆である.微妙なニュアンスの効かせ方というか,アピールすべき所とちょっと引いておくべき所の調節がまだうまくいっていないところが微笑ましい.「知的水準を測定しているとみなせる」とか「本質的に両者は同一のものである」とか,おとなになると段々言えなくなるんだよ.それがいいのか悪いのかは別にしてね.
3時間かかったけど,面白かった.
終日まったく予定なく,ひたすら自分のやりたいお仕事ができるし,秘書ちゃんが単純作業をどんどんと片付けてくれる,素晴らしい一日.昨日書き連ねたトドリストを下記の通りかなりやっつけることができた.
10/28の東日本大震災ビッグデータワークショップの発表スライド作成…完成して共同研究者に投げた 10/29までに科研申請書最終版作成…完成して事務にチェックしてもらってe-Radで「確認・提出」できた. 11/11の知識共有コミュニティWS発表スライド作成…8割くらいできた 11/15までの対社心研論文作成(ほぼ完成しているが…)…ソース資料のファイルをコピーしてファイル名を書き換えた 11/17-18の社心大会のWS/発表スライド作成…デザインテンプレートを決めて表紙を作った 11/7までに共同研究の英語論文修正…データがありそうなフォルダを特定した そういえば書籍分担執筆の依頼を引き受けたが詳細の連絡をほったらかしている…まだほったらかし 査読3本,いずれも11月中…まだまだほったらかし
本当は日曜日のワークショップのスライド作成を午前中に終わらせて早めに帰宅しようとたくらんでいたのだけれど,3時間ほど予定より遅くなってしまったので,結局夕方まで大学にいた.これだけが想定外だったが,達成感はまずまず.
2010年12月に出かけた名古屋の松坂屋,2011年1月に出かけた西宮阪急での作陶展に続いて,作家さん本人からの3度目のお手紙をいただいた作陶展,今回も開催は西宮阪急にて.
前回は早く行きすぎて本人がいなかったので,その教訓を活かして今日は昼ご飯を食べてから出かけた.もちろんどこで食べたかと言えば前回と同じ夢打庵である.安定の鴨南蛮が愛しい.
12時過ぎにアートギャラリーを覗くと無事ご本人がいた.ご無沙汰です〜とご挨拶を交わした直後から,
えっとですね〜,今回何か欲しいかというと〜
とリクエストを開始.ざっと作品を眺め渡すと,新しいモチーフも増えていて,特にかわいらしいワンポイントの花模様のものなどが目に止まった.飯椀も少し大きめサイズのものがあったり,ちょっと凝ったデザインのお皿やカップもあったり.我が家にクローゼットと同じくらいの広さの食器収納スペースがあれば一切合切買ってもいいくらいのところだが,残念ながら食器棚は人並みサイズだから,スタックできない皿は買えないのだ.多分私のフリーダムさ加減に若干恐れをなしていると思われるご本人と共に,ぐるっと一巡りのご案内をいただいてから,
深さのない平皿…2枚(売場に思うようなのがなかったので大きさとモチーフを伝えてオーダー) はびー用大きめサイズの飯椀…1個(新しいモチーフのもの) 飾り用途のぐい呑み?…1個
を購入し,ちょっと割れてしまったのを接着剤で復元してごまかしている小鉢は窯元に直送して同じものを作っていただくことで話はまとまった.平皿は例によってその場で値付けしてもらった.1枚3800円なり.今度は年末にはできあがるだろうとのことだった.前回松坂屋で発注したものは数ヶ月かかったのだが,今回はこの後に展示会の予定がないのかもしれない.ちなみに写真右奥の花瓶はいつも展示されているのだが,値段を見ると5万円台.他と比べて群を抜いて価格が高い.「なんでこんなに高いんですか?」と聞くと「土から全然違っていて,自分でもとても気に入っていて,できれば手放したくない」からの値付けらしい.つまり「もってけドロボー」価格ということか.
加藤さんは明日までしかいらっしゃらないが,作陶展自体は火曜日まで開催中とのこと.ご近所の方は是非覗いてみて下さい.
9月の半ばからほぼ1ヶ月とちょっとの間「開催」されていた標記プロジェクトに参加していたので,成果報告のために上京.
既にいろんなメディアで報道されていたのでご存じの方も多いかと思うが,Project311は,震災に際してマスメディア(テレビや新聞の報道)とソーシャルメディア(ツイートログやグーグルの検索キーワード)を通じて流れた情報や交通(自動車,鉄道)に関する情報を趣旨に賛同した各社が研究者に向けて期間限定で無償で提供し,研究者はそれを各自の関心に基づいて(ただしもちろん今後の災害に際して少しでも被害を減らそうという目的のもとで)利用することができるというプロジェクトだった.われわれドロンボー一味はツイートデータというお宝を頂戴して,ドロンジョ様ではなくボヤッキーの大活躍によりなんとかかんとかざっくりとした分析を終えて,それを報告した次第.
会場は東大本郷キャンパスの工学部2号館.知の構造化センターがあるので共同研究者との打ち合わせに2回ほど訪れたことがあったが,地下(一応1階とされている)に立派なホールがあるとは知らなかった.建物はきれいにリノベーションされているが,「旧館部分は1924年完成。内田祥三氏が構内で初めて設計した建物です。2005年、旧館の上部に覆いかぶさった特異な構造の新館が建設されました。上空利用により歴史的建築物を保存したつくりになっています。」のだそうだ.確かに内部の柱は煉瓦造りの重厚なものが残されていて,戦前の学科銘板もひっそりと掲げられていた.「造兵学科」なんて,兵隊さんを作っていたのかそれは一体どういうことだと今だと想像がつきにくいようなセンスのネーミングで,軍事大国日本だった頃の遺物(今では異物?)といった感じだ.ちなみに造兵学科はその後精密工学科となったそうだ.
歴史を感じる銘板。ここに来たのは三度目だが初めて見た。 @ 東京大学 工学部2号館 instagr.am/p/RT3QcHzfY0/
— MIURA Asakoさん (@asarin) 10月 28, 2012
10時からセッションが開始され,当初からホールはほぼ満員の活況を呈しており,データ提供側であることも影響してだろうがテレビカメラの取材も多く入っていた.50組ほどの発表エントリーがあり,基本的に発表時間は5分で質疑は2分.中間発表(私は参加していない)で評判の良かったチームだけが8分発表+質疑2分という特権が与えられるというプログラムだった.それでも18時前までスケジュールがびっしりだったので,当然進行がうまくいくかどうかが気がかりだったわけだが,4分で残り時間の合図があり,4分30秒で銅鑼を鳴らす係の人が立ち上がり,5分で「じゃーん」と巨大銅鑼が鳴らされて否が応でも発表終了,という厳格なシステムが採用されて,実にスムーズに進んだ.学会大会では「チーン」と鳴らすベルがよく使われるが,これは連打でもしないとなかなか発表をやめさせる強制力が発揮されない.銅鑼はすごい.人から反駁する気持ちを奪い,萎えさせる力がある.
私の発表は11時20分から,第2セッションのトップバッターだった.第1セッションとの間に休憩が10分あったが,その分機器のセットアップに十分に時間を取ることができてラッキーだった.また,結果的には午後遅い時間帯の発表は離脱した人も多かったので,比較的聴衆が多くて,しかもまだ誰も疲れていない時間に割り当てられてラッキーだったと思う.数多くある発表の中で明確に心理学を謳ったものは1つだけ.しかも情報共有ではなく感情表出の方に焦点を当てたものも2つしかなかった(もう一つは私の直後で英語によるプレゼン,だからというわけではないが若干内容が拙かった)ので,これまた多分ラッキーだった.直接的に「防災・減災」に役に立つ知見が得られるかというとそうではないと思うが,実際に出来事に遭遇してそれをなんとかかんとか乗り越えていかなければならないのは人間であることは間違いないので,システムを何とかしようという試みと並行して,こんな研究もできるんですよ,ということを示せればと思っている.そんな気持ちを伝えることができただろうか.少なくとも本人的には(1)割とゆっくり冷静に話せた,(2)4分58秒でトークが終わり,すぐに銅鑼がジャーンで〆られた,(3)冒頭若干笑いが取れた,ので割と満足した.ただし,ちょっと緊張したために噛み倒した(当社比)のが残念だったが.詳細に関心をお持ちくださる方はこちらをご覧下さい.
後は多くの研究発表を聴きつつ,オフライン/オンラインの両方で関心を持って下さる方々と交流.50組の中に心理学者は1人だけではあったが,幸いこれまでに関わりを持たせていただいたことのある情報系の方々は何人もいらっしゃったので,特に孤独感や疎外感を抱くことはなかったのも助かった.今回のビッグデータ,そういう関わりを既に持っていて,分析(というよりもデータを分析できる形に持って行くことが)できるだけの環境を持っていなければただの心理学者には到底扱うことができないようなシロモノなので,そこが参入障壁の1つであることは間違いがない.私にはごく身近にボヤッキーとトンズラーがいてくれて本当に良かった!
新幹線乗車なう。今日最大の収穫はこれ。ちなみにラス1。そういえば昨日も塩タンウマーとか言ってたなあw instagr.am/p/RUpztdTfXa/
— MIURA Asakoさん (@asarin) 10月 28, 2012
19時前に報告会終了.雨の中を必死で本郷三丁目の駅まで歩き,東京駅へ.東京駅から近いのが東大の一番いいところだが,工学部2号館から本郷三丁目の駅は1キロ弱あって遠いのが玉に瑕だ.駅構内のグランスタで伊達の牛タン弁当本日ラス1を横のオバチャンの手が延びようとするところをすんでの所で先にひっ掴み,新幹線車中で堪能して帰宅.充実した1日であった.
昨夜は帰宅が遅かったのでいつもより遅めに出勤.荒れ模様だった昨日とは裏腹に朝の早いうち(私としては遅めだが)は空気が澄んでとても気持ちの良い天候だった.その後はやや悪化して木枯らし一号も吹いたそうだが.
今日の輪読ゼミはゲストとして広島大学の清水裕士君(おっつ君)にご参加をいただいた.私やポスドクAyaさんにとっては大学院の直接の後輩だし,院生たちも先だっての関西社会心理学研究会で顔なじみになっているので気安い仲だ.ポプラで一緒にランチした後,個研でのいつもの輪読ゼミに参加していただいて,それぞれの発表に対してコメントしてもらった.特に彼はおそらく社会心理学者としては特異的なレベルで統計に強いので,普段はいまいち目端が利かない辺りで指摘があったのは,院生やポスドクにとっては言うに及ばず,私にとっても勉強になった.
私が報告したのは著名な行動経済学者Dan Aが3rdに入ったPNAS論文.ayaさんによれば,昨年行動経済学会で来日した折の講演会でこの研究の話をしていたそうだ.「申告書類のサインは申告内容を書かせる「後」ではなく「前」にさせた方がより申告内容が正直になる」というごくシンプルなアイディアを実験室実験とフィールド実験で実証しているのだが,自動車保険会社に協力してもらってちゃんとフィールド実験をしているところ,データに関する他の解釈可能性に関する検証方法がとてもエレガントなところ,さすがと思わせる内容だった.
Lisa L. Shua, Nina Mazar, Francesca Gino, Dan Ariely, and Max H. Bazerman Signing at the beginning makes ethics salient and decreases dishonest self-reports in comparison to signing at the end. PNAS September 18, 2012 vol. 109 no. 38 15197-15200. doi: 10.1073/pnas.1209746109
確かに画像にはインパクトがあるけれど,まさかこのツイートが一日で2000RT以上もされるとは思いもしなかった.最初にツイートしたのは特定の知り合いに事実を伝達するという目的だったので,さらに驚いた.この手のことを実証的にやろうと研究計画を考えている矢先に,貴重な経験になった.
さすが昭和女子大。“@hirokazuogawa: これはすごいな。RT @yuco: こんな求人票が…。昭和女子大だそう。 instagram.com/p/RTxIyXsJdz/”
— MIURA Asakoさん (@asarin) 10月 28, 2012
3限が卒論ゼミ,4限が研究実習だったので,お仕事は午前中のみ.ひたすらロングテールのグラフを描いていた.とある電子コミュニティへの投稿数を参加者ごとに集計して,投稿数による度数分布表にして,グラフにする,という手続きなのだが,うまい方法があるのだろうかと思って高槻M君に聞いてみたら,
ExcelデータをSPSSに貼って度数分布表を作ってその度数分布表をExcelに貼りつけて折れ線グラフを作る.
という大変素朴な方法をお使いとのことだった.それしかないのか… 学問に王道なしとはこのことだ.え?
10/28の東日本大震災ビッグデータワークショップの発表スライド作成…完成して共同研究者に投げた 10/29までに科研申請書最終版作成…完成して事務にチェックしてもらってe-Radで「確認・提出」できた.11/11の知識共有コミュニティWS発表スライド作成…9割くらいできた 11/15までの対社心研論文作成(ほぼ完成しているが…)…ソース資料のファイルをコピーしてファイル名を書き換えた 11/17-18の社心大会のWS/発表スライド作成…デザインテンプレートを決めて表紙を作り,中身を以前の報告会の資料からコピペした 11/7までに共同研究の英語論文修正…データを眺めた そういえば書籍分担執筆の依頼を引き受けたが詳細の連絡をほったらかしている…まだほったらかし 査読3本,いずれも11月中…まだまだほったらかし
日付が過ぎたもの以外はあまり進んでないな…
2限3年ゼミ→3限3年オムニバス講義担当→4限3年統計科目
ということでうちのゼミの学生たちは3限連続で私の科目が続くという特異な日だった.普段の3限に担当している基礎統計は,今回に限って助手さんたちと教学補佐にお願いしてテストの実施→自己採点→回収をしてもらった.
オムニバス講義は心理科学研究法という科目で,ゼミ配属が終わった3年生を対象に学科各教員が思い思いに「研究法」について話すというよく考えてみれば謎な位置づけの科目.何を話せば良いのか難しい.特に社会心理の場合,これ1つという王道のような研究法があるわけではない(ような気がする)ので,これといってネタがない.考えあぐねてこの2年は「最近ちょっと私が面白いと思っている,ちょっと方法がこれまでにはあまりない感じにユニークな研究」について話すことにしている.といっても社会神経科学ネタと,embodied cognitionの話で,要するに社会心理学と神経科学や知覚心理学は,あんたら遠いと思てるかもしれんけど全然遠くないんだよ,ということを知ってよね,という話だ.ほぼ同じプロットで2年話してちょっと飽きてきたので,来年は進化心理学のことでも話そうかな.
某「10月1日までの〆切を11月15日まで延期してもらった」雑誌に莫高窟研究の速報を掲載してもらうべく,今日から論文作成作業を開始した.既にWS発表用に執筆した原稿があるのでそれを決められたフォーマットに整え,少々加筆修正すればよいという心づもりである.この雑誌に投稿するのは久しぶりなので,改めてウェブサイトに執筆要領を見に行った.要領が書かれているファイルを閲覧しようとしたらPPT形式.しかもダウンロードしないと開かない.面倒なこっちゃなーと思ってそれでも開いてみたら,なんだか見覚えがある.
プロパティを調べてみたら,今を去ること10年ほど前,私が作ったファイルだった.過去の自分が決めた要領に沿ってフォーマットを修正するという作業は,何とも妙な心持ちのするものである.
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