天気は晴れたり曇ったり通り雨があったりのハワイアンな感じで、若干昨日よりウィンディな一日。学会会場にようやく出かけて、午後一で発表無事終了。割とコメントしてくれる方がいらっしゃってうれしかった。ポスターでさびしんぼうはとてもつらいのだ。全体的に臨床系の発表が多い印象。いずこも同じか。夜は共同研究者とそのご家族と一緒にハイアットのシーフードレストランでお食事会。お互いの考え方の共有を図る貴重なMTGの機会であった。うむ。
うっかり更新するのを忘れていたらしい.
この日は,午前中に戸部ちゃんのポスター発表があったのでそれに付き合い,しばらく学会発表会場をうろうろした後で歩いてコンドに戻り,急激に眠くなったので二人揃って激しく昼寝をして,夜は隣のホテルのレストランで同じく学会に参加しているur先生とymst先生たちとディナーをご一緒した.遅くまで大変楽しく話は盛り上がったのだが,ビール×2とワイングラス1杯しか飲まなかったのだが随分酔っ払って,帰りは足元が危なかった.泊まっているコンドとほぼ地続きなところだったのでものの1分で部屋に戻れたから幸運だった.前日行ったハイアットくらいの距離があったら,途中でやらかしていたかもしれん.
しかし何とか部屋に戻り,やらかすこともなく,1時間半ほど寝落ちした後,回復.
ハワイ4日目。
昨日飲んで帰って寝落ち→覚醒→しばらく寝られず朝方になってから寝る、という経緯を辿ったため、遅起き。米をといでおくのも忘れていたのだが、戸部ちゃんがやっておいてくれて助かった。とは言え今日の午前中はayaさんの発表があるのでさぼるわけにはいかない。カレーライスに目玉焼き+味噌汁の朝食を食べて、シャワーを浴びて慌ただしく準備をして学会会場へ。歩こうと思って外に出たものの、今日は滞在中一番の晴れっぷりでかなり日射しが強かったので、ヒルトンハワイアンビレッジまで歩いてコンベンションセンターまでのシャトルバスを利用した。ものの5分で到着。早くて快適。
ayaさんの発表は10時からかと思っていたら11時だったので、それまでは会場をうろうろ。一昨日昨日とほとんど見かけなかった同僚や知り合いに今日はなぜだかたくさんお目にかかり、久しぶりにたくさんおしゃべり。こうなるとちょっと普段の学会のテンションになる。ayaさんもつつがなく発表を終えた。質問しにこられる外国人皆に「えっ、裁判員って議論に関する何のトレーニングも受けずに専門家と評議するの?それってマジ?」と大いに驚かれたそうだ。
またシャトルバスに乗って今度はシェラトンワイキキまで行き、そこから歩いてフードパントリー方面へ。近くに王将があると聞きつけたので、お腹も空いたし餃子でも食うか、と戸部ちゃんと二人で入ってみた。旅の勢いというものは怖ろしい(でも、さすがに天一には入れない)。餃子は熱々の鉄鍋に載せられてきて、皮が分厚く具もたっぷりで、多分日本のものよりおいしかったと思う。ただし価格は5.85ドルだったから当然かまもしれない。それにチャーハンも食べてお腹いっぱい。フードパントリーでは水とバラマキ系お土産を購入してぶらぶらと帰宅。
夜は近くのビーチでバーベキュー。KG心理の同僚とポスドク+私の共同研究者とその家族という構成で、準備や場所の確保、食材調達から調理まで、すべてayaさんの義理の妹夫婦であるアイランドチェイサーズのNik夫妻が取り仕切ってくれた。旅行客がオンザビーチでバーベキューなんて、滅多にできることではない。感謝感謝。大人はゆっくり飲食しながらおしゃべりを楽しみ、時には海に入って泳ぐ者やビーチで昼寝するものもあり、子どもたちは駆け回り、戸部ちゃんはそれと一緒になって遊び…という和やかな光景が展開された。サンセットの時に記念写真を撮り、19時45分にはヒルトンハワイアンビレッジで打ち上げられる花火をごく間近で楽しむこともできたし、大満足のひとときだった。
実質的な最終日。
まずはシェラトン・ワイキキから出ているシャトルバスで会場へ。前日はヒルトンハワイアンビレッジまで歩いてそちらから乗ったのだが、遅まきながら「こっちのが近い」といことに気がついたのである。会場に来るのは4日目だが、今日は主に心理学者なら喜ぶこと請け合いだがそれ以外の人の琴線には一切触れないだろうグッズを買うのに時間を費やした。昨日のBBQで同僚nkjm先生に教えてもらったもので、著名な心理学者たちの姿をしたり(たとえば服従実験のボルトコントローラーの上に雄々しく立つミルグラムや、スキナーボックスから飛び出すスキナーなど)、ドーパミンやセロトニン、エピネフリンの組成式の形をしたマグネットやメモ帳、アクセサリー、「PSYCHOPOLY」と題した心理学版モノポリーのボードゲームなどいろいろ。マグネットやメモ帳は院生などへのお土産用にも購入したが、一番のヒットは「シナプス結合しているニューロン」を模したネックレスだった。35ドルなり。ポスドク戸部ちゃんもDNA二重らせんを模したネックレスを購入。大満足。
早々に会場を後にして徒歩圏にあるアラモアナショッピングセンターへ。そう、今日はショッピング・デイなのだ。もちろん初めてやってきた戸部ちゃんに「ここはホノルルのイオンだよ」と教えて,二人でレスポサックに行って院生ちゃんへのお土産を買ってから,自由にお土産見てらっしゃい,と彼女を1時間ほど放牧。私はもうここは目を瞑っても歩ける…というほどではないが目をつけているショップは決まっているので,それらを忠実に巡回して買い物をした.
さてコンドに戻ることになり、明らかに「買い物しました!」という姿でコンベンションセンターに戻ってシャトルバスに乗るのは気が引けたので、トロリーのピンクラインに乗ってみることにした。ホノルル特にワイキキ周辺には旅行会社やカード会社,航空会社など各社のトロリーバスが運航していて,それぞれの顧客はタダで乗れる.今回乗ったピンクラインはJCBカード保有者(と1人の同行者)はタダ(非保有者は$2)だ.アラモアナセンターとワイキキ中心部を結ぶ路線ということになっていて,要するに買い物用循環シャトルバスである.ただ,ダブルデッカーでガラス窓はないので,特に2階席からだとワイキキの日射しも風もダイレクトに感じることができる.幸い(それまで乗っていた人々はみな買い物するためにアラモアナセンターで降りたので)空いていたから,当然乗り込んだのは2階の最前列の席…なのは戸部ちゃんで,私ははしゃぐ彼女を眺めるためにその後ろの座席に座った.デートか(笑 「うわーい!すごいです!楽しいです!」と踊らんばかりの彼女を見ていると,こういう人とデートしたらさぞ男子は楽しかろう,と思った.残念ながら,私は男子よりもう少しひねている(笑 最短なら3つめの停留所で降りればよかったのだがスルーして,ぐるりとワイキキを一周してから降車した.十分に観光バスの役割も果たしてくれて,しかもタダ.これまで活用してこなかったことを後悔した.共同研究者曰く「生まれて初めてJCBカードを持っていてよかったと思った」 I think so, too.
コンドに戻って荷物を置いて,ランチのために再び外出.ビーチウォークの人気イタリアンArancinoへ.人を連れていることもあり,冒険せずに美味しいのが分かっている店に出かけたわけ.幸い1クール目の客が引けたタイミングだったらしくかなり空いていて,すんなり席につくことができた.その後はひっきりなしに客が入って来ていたからよかった.サラダ+パスタのランチセットにアイランドモヒートをつけてほっと一息.もちろん間違いない味でおいしくいただいたけど,いかんせん量が多い.まあ私にとってはどこの店もたいてい多い.しかし戸部ちゃんと一緒だと「もう食べられないから残りどうにかして」と言うことができないので頑張って食べた.おなかいっぱい.
夜は近所のABCマートでおつまみのサラダと酒を買ってきて,ちょっとした宴会.と言っても戸部ちゃんはビール1缶で「相当飲んだ」というレベルなのでかわいらしいものだ.私はラムを合計100ml.アルコール度数からしたらビール1リットルくらいに相当するだろうか.少量とはいえ酒を飲んでちょっと普段より「普通」の人に近づいた戸部ちゃんと,あれこれとおしゃべり.何をしゃべったのか,もう忘れた(笑
5泊のハワイ滞在を終え,多くの他の知り合いよりも1日早く帰国.
帰りの便からは,ミッドウェー島が怖ろしく美しく見えた.太平洋上を飛んだことは何度もあるが,初めての経験.機長がわざわざアナウンスを入れて案内したほどだから,おそらくラッキーだったのだろう.エメラルドグリーンの岩礁に囲まれた小さな諸島だが,ご存じの通りの激戦の地で,戦跡巡りを趣味の一つとする私としては,一度は行ってみたい場所だが,今は軍用飛行場があるほかは容易に誰かが訪れることはできないらしい.
帰りは昼間の移動だったので座席が睡眠に適さないことは特に苦にならず,仕事をしながら映画2本と「相棒」を見た.初めてプリティ・ウーマンを見たが,下品な一方で面白い映画ではあった.どう見たってあれは,お上手だから惚れたんだよね.
18時前にKIX着陸.20時過ぎに帰宅.
4時に起きてしまった。若干時差ボケかもしれない。ただ現地でも2時や3時に平気で目が覚めてあとはうつらうつら…なんて日が多かったし、日本でもどうせ5時前に起きているのだから、たいしたことはない。
大学に行ってもよかったのだが、次の旅行まで間があまりないことだし、大事を取って体力回復日として、自宅書斎でのんびり過ごした。お昼は隣家で素麺をごちそうになった。
やはり若干早めに目が覚めた。このまま日本にいるなら辛抱してしばらく寝ておくかとなるのだが、どうせ明後日からは欧州なので、下手に解消したって仕方がない。
出張処理とお土産渡しを済ませる必要もあるので大学へ。ただし暑くて自転車通勤をする気にもなれないので車で出かけた。夏休み中はキャンパス内に入構できるので駐車料金がかからずありがたい。同僚へのお土産は、同時に出かけた3名で調整を図ろうとしたが結局何もしなかった。結果的に、私はフードパントリーで買ったチョコの小袋にしたのだが、S君とnkjm先生はホノルルクッキーカンパニーのクッキー、ということで見事にかぶっていた。まあ、より高くより有名なより「お土産向き」なものがかぶったのだからいいだろう。いろんな種類があったしね。ということで私もその二人のハワイ土産には与るという妙な構図となった。
午後は選挙学会にエントリーするためのデータの整理と抄録400字を作文。あと直近の仕事としては8月末〆切の書籍原稿が1章分、またもやまだ手つかずの状態で残っているのだが、さてどうなることやら。とはいえ、見た目的には進捗度0%であるものの、プロットは決めてあるので大して心配していない。
今日のうちに羽田まで移動し、明日の早朝便でロンドンまでのフライト。時間的なゆとりはあるにはあったが、荷造りがちゃんとできていない(着替えばっかりはハワイ行きそのままというわけにはいかない。さすがに気温が違いすぎる)のと、下手に研究室に行くとずるずる居残ってしまって最後にバタバタ駆け回る、ということになるのが嫌だったので、自宅書斎で仕事。起きてみたら降って湧いていた書類仕事に対応したり、学会の仕事をしたり。
荷造りを終え、特に何をする意欲も湧かずに本などぱらぱらめくりながらぼんやりと時を過ごしていた夕方、そろそろ本格的に出かける準備をしなくてはと思っていたところに緊急地震速報が鳴り響いたのには驚いた。書斎にいてテレビをつけていて、アラーム代わりにiPhoneも持っていた(普段自宅にいるとき、iPhoneはたいていリビングで充電器につながっていて、手元にない)ので、両者がぐわんぐわんと強烈な警報音を発したのだから。で、私の反応はというと、とりあえず、身構えはした。前回の緊急地震速報は阪大病院に入院中のベッドの中、早朝だったからいかんともしがたかったが、そのときの経験上速報が鳴るか鳴らずかのうちに揺れは来る、と思っていたので、身構えたのは10秒くらい。机の下に隠れよう、というようなアイディアは思い浮かばなかった。それは、周りにたまたまソファに座っていて周りに倒れてきそうな家具などなかったからか、それとも的確な緊急避難行動が身についていないのか。若干身構え体勢を解いたその後もさらに10秒くらい動かずにいただろうか。そしてその後おもむろにツイッターのタイムラインを更新した。どうやら、どこも揺れていない。地震をはじめとする天変地異の状況を把握するのに何が役立つって現況ではツイッターの右に出るものはない。
結局「誤報」だったことに安堵しつつ、出立の準備。19時過ぎに父に最寄りのモノレール駅まで送ってもらい、伊丹空港へ。駅のホームやモノレール車中から茨木弁天の花火大会がよく見えた。20時20分のフライト(ただし、20分ほど遅延)で羽田へ。大阪と変わらず蒸し暑い。シャトルバスでホテルJALシティ羽田東京にたどり着いたのが22時30分頃だったろうか。眠くて眠くてたまらかった。一泊。
3時30分起床。4時10分発のシャトルバスで羽田空港へ。チェックインして出国し、さくらラウンジで昇る朝日を見ながら朝ご飯。スイスフランを5万円分くらい両替して、6時前に搭乗。定刻通りに離陸。
BAのビジネスクラスは最近はやり?の2席が向かい合わせになっているタイプで、フルフラット。寝心地はかなりよく、疲れはほとんどない。ホノルル便の似非ビジネスクラスとは大違いである(ホノルル便もまもなくシェルフラットになるらしいが、これは今のスカイラックスよりははるかにマシだが、くの字型になっていてだんだんずり落ちて行ってしまうために、寝心地最高とは言えない)。約12時間のフライト中、2時間ほど眠り、その他は持ってきた資料を読んだり、頭を整理するための文章を書き殴ったり。幸いなことに、ほとんど退屈せず過ごせた。
ほぼ予定通り、現地時間午前11時頃にロンドン・ヒースロー空港に到着。当然日本よりはかなり涼しい。ヒースローと言えばバカでかいし混んでるしで乗り継ぎが大変、というイメージがあるのだが、今回は同じBAのチューリヒ便に乗り継ぐのでターミナルを移る必要がなく、また、チューリヒ便も(日本−ロンドン便からのコネクションフライトとして同時に取ったので)ビジネスクラスでファストトラックを使うことができたので、再度の手荷物検査も比較的短時間の待ち行列ですんだのは助かった。1時間ほどラウンジで休憩し、日本からのメイルチェックをしていくつか必要な対応をした後、12時35分のフライトでチューリヒへ。
チューリヒには2時間弱で到着。空港はとても静かだった。入国もまったく並んでおらず、荷物も割とすぐ出てきて、レンタカーを借りるのも特に手間なく。高速道路を走ること1時間半ほどで本日の宿泊地エンゲルベルクに到着した。途中ルツェルンあたりから雨が降り始め、周囲の山の光景は霧に煙ってほとんど見えない。予約していたリストランテホテルに到着したら、「今日はオーバーブックで申し訳ないけどこっちのホテルに行ってくれないかしら。料金はまったく変わらなくて、うちじゃ朝食はつかないけどこちらではつくからむしろお得よ」なんてことを言われる。はいはいと素直に聞いて教えられた Hotel Belmontに移動。スタッフはフレンドリーだったし、小さいがキッチンもついていて、広くはないが清潔だし、Wi-Fiも無料である。うむ、悪くなかろう。そして、寒い。
前日は19時台に寝てしまい、最初に目が覚めたのが23時過ぎ…(笑 欧州の場合、来て数日は3時には必ず目が覚めてしまうのが常なのである程度のことは仕方がないとあきらめているが、ここまでひどい時差ボケも珍しい。それでも何とか2時までベッドでごろごろ「起きないように」頑張って、その後1時間半くらい起きてあれこれ作業したりして、また3時半にベッドに入って、5時半に本格的に起床。
昨日が雨だったのが嘘のように、今日は快晴。日本がこれまでにないくらい酷暑に晒されているのも嘘のように、冷え込んでいる。ヒートテックのタートルネックの上に長袖のポロシャツ、さらに袖無しのダウンジャケットを着て、ちょうどいいくらい。ただし、万全の日焼け対策が必要そうだ。まずは早朝のほとんど誰もいないエンゲルベルクの街中を散歩してみる。6時20分頃に夜明け。周囲の山々が少しずつ太陽の光に照らされてくる。完全に明るくなってしまう前の、峰々の頂上付近が徐々に赤く染まっていく光景は、いつどこで見ても本当に美しい。
8時にホテル提供の朝食を済ませ、ランチのおにぎりを製造。キチネット付きの部屋だったのはいいが、置かれている鍋に蓋がなく、一時は炊飯は無理か、と思ったのだが、ちょうど鍋を覆えるサイズのフライパンを発見。こいつをかぶせて蓋だということにしてみた。ぴったり塞がるわけではないので通常の蓋よりもかなり水分が飛んでしまい、やや堅めの炊きあがりになったが芯が残るというようなことはなく、まずまずちゃんと炊けたので一安心。
相変わらず計画性からはほど遠い私たちの旅行。今日は何をしよう?と思案して、とりあえず「ゴンドラで目の前のティトリス山の中腹にあるトリプゼー(湖)まで行き、湖畔をハイキングして湖面に映る山々を楽しみ、早めにツェルマットに移動しよう」と決めたのに、フロントで「ゴンドラのチケットください」と言ったら「ティトリス山までね?」と言われてその分のチケットをさっさと買わされてしまい、あー中腹まででいいんだけどまあいいかー、となってしまった。しかしこれが結果としては当たりで、中国人観光客の破壊的な多さには閉口したけど(後で調べると、ここはもともと中国系をはじめとする日本以外の東アジアからの観光客が多いところらしい)、雪遊びはできたし、ヨーロッパで一番高いところにあるという吊り橋も渡れたし、周囲360度の眺望を存分に楽しめたし、十分満足できた。トリプゼーの方は観光客風の人は少なくハイキングを楽しむ人たちがちらほらいる程度。湖畔をぐるっと1周すると小一時間だったろうか。周囲にはのんびりと草を食む牛たちがおり、かれらはみなカウベルを首からぶら下げているので、からんころんと心地よいBGMもある。ぐるっと一周したところで岩の上に腰を落ち着け、お昼ご飯。素敵においしゅうございました。
鉄道駅近くのCOOPで食料品の買い出しをしてから、13時頃にエンゲルベルクを出発し、一路ツェルマットへ。事前のはびーの見込みによれば「3時間くらい、いや、そんなにかからないかも?」とのことだったのだが、それは実は相当甘い予測で、確かに最初は高速道路+山を貫通する長いトンネルの連続で「列車で行くと風景を楽しめるけど、車だとそうもいかないねえ」などと悠長なことを言っていたのが、いつの間にか山道が相当に多く含まれた時間のかかる難コースに化けてしまい、上り下りの激しい大きな峠道が2つあった上に、走っているのが車だったりバイクだったり自転車だったりするのでなかなかスムーズな走行が厳しかったようだ。その分絶景は味わえたけど…お疲れ様。
ツェルマットはガソリン車が規制されているため、手前の鉄道駅でパークアンドライド。15分ほど山間の線路を抜けて到着。これから3泊滞在するアパートメントは駅から荷物を転がしながら歩いてでも5分もかからない、中心街を少し外れたところにあった。大勢の観光客(ここに来ると日本人が優勢になる)が闊歩する中を宿探しというのはブリュッセルの時のことを思い出す。あの時は宿がなかなか見つからず大変な思いをしたが、今回はスムーズ。鍵の受け渡しもアパートのメイルボックスにはびーの名が書かれた付箋が貼ってあり、中を探ると鍵入りの封筒がある、というセキュリティを大胆に無視する大変気軽なシステムだった。部屋は2ベッドルーム、広い浴室つき、リビングもダイニングもあり、キッチンも充実、という大変贅沢な内容で、2人にはもったない…ようなところに最近いつも泊まっておりますね。
まあ、鉄板の美しさということで。
早朝、朝焼けを狙うも一面の曇り空につき、マッターホルンは見事にお隠れ。
天気が悪いのかぁ、どうする?と思ったのだが、雲を突き抜け天上界に行けばいいのでは?ということになった。世の中進歩したもので3000m越えの展望台からのライブカメラ映像がリアルタイムでチェックできるので、それによると「いけそう」だったのである。
マッターホルンをはじめアルプス連峰を眺めることができる展望台は3つあって、それぞれ特徴が違うのだが、まずは一番高い=雲を突き抜けられそうなクライン・マッターホルン展望台に出かけてみることにした。標高3883mだから富士山より高い。だが、ツェルマットの町外れからロープウェイが出ていて、いくつか乗り継ぐものの数十分で到着してしまうのだからすごい話だ。そして携帯の電波も余裕で届く。2900mほどの中間駅で雲を抜け、まるで雲海の中に浮かぶかのよう。乗客はたくさんいたがほとんどはスキーヤーかスノーボーダーで、ただの観光客は数えるほどだった。行ってみてわかったのだがガイドブックに説明のある「観光客向け」施設や展望台はすべてクローズしていたのである。でもまあ、それでも十分に景色は満喫できたのだからよいだろう。ちなみに、ここから見えるマッターホルンはツェルマットから見る面の裏側にあたるのだが、正直美しさについてはかなり劣る。どちらかというとモンテローザやブライトホルンなど、すっぽり雪をかぶった山々の方が美しかった。
ロープウェーを乗り継いでツェルマットまで降り、鉄道駅そばまで歩いて今度はゴルナーグラート展望台に向かうことにした。こちらの標高は3130m。今度は登山鉄道を利用する。やはり下界からだとマッターホルンは雲に隠れていたのだが、高度が上がるにつれてそれが晴れ、やはりクリアな条件で山々を愛でることができた。パノラマ写真は終点のゴルナーグラート展望台から撮ったもの。帰りはそこから線路沿いを2駅分、5.5キロほど下るハイキングをした。歩き始めの付近は森林限界を越えているのでまったく緑のないガレ場だが、徐々に植物があらわれ始め、高山植物も派手さはないが色とりどりで美しい。途中の湖に周囲の風景が映り込んで「逆さマッターホルン」が楽しめたのもよかた。
満員電車とまではいかないがかなり混雑した登山電車でツェルマットまで降りたら、ちょうど年に1度のフォルクローレフェスティバルのパレードが駅前を出発するところだった。いろんな時代の民族衣装らしきもので着飾った子どもからおじいさんおばあさんまでいろいろ。街が華やいだ感じになっていてよかった。午後はゆったり休息しつつ、教会そばの墓地(遭難した登山家の墓などもたくさんあった)を探索したり、祭り参加者たちによるアルプホルンの演奏を聴いたり、散歩も楽しんだ。
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2回目のトライで,ほぼ完璧な朝焼けを見ることができた.時刻は午前6時24分頃.日本語のガイドブックで「ビューポイント」とされている場所とは違う,登山鉄道の線路が通っているあたりの高台から見た.ざわついておらず快適.夕焼けと朝焼けとこんなに違いがあるとは想像していなかったが,朝焼けの方が暴力的なまでに美しかった.こんな風景,生まれて初めて見た.iPhoneのカメラですらこの程度には撮れるのですから,ねえ.6時35分頃に満足して降りて行くと,ビューポイントから宿泊場所に戻る人の波.ほぼすべて日本人.西洋の人はこれを見ることを愛好しないとは思えないのになぜいないのかというのが疑問である.ひょっとしてもっと違う手段で別のところから鑑賞しているのだろうか?
朝ご飯を食べておにぎりを作ったら,本日のアクティビティ開始.今日は3つある展望台のラスト1つ,スネガ展望台方面に出かけた.こちらのメインの交通手段はケーブルカーだ.地下トンネルをものすごい斜度で3分ほどぐいぐい登る.登山電車にせよケーブルカーにせよロープウェーにせよリフトにせよ,交通機関への注力っぷりはすごい.ちなみに料金は,どれもとても高い.私たちは3日間乗り放題のフリーパスを購入したので相当に割安だったが,といっても1人100スイスフラン以上するのである.
スネガ展望台とその上部からまた大パノラマを楽しみ,逆さマッターホルンの見える湖も見て,あとはひたすら徒歩で下山.600メートルほどを下るのだが,ほぼずっとマッターホルンが真っ正面に望める素晴らしいハイキングコースだった.ただし,たっぷり実測2時間かかるので,しまいには足ががくがくに(笑
夕方に少しお土産を見にツェルマットの街中を散歩した以外は,午後は何もせず.心地よい疲れのせいか19時台に寝てしまった.ここまで来ると,どうやら今回の旅は時差はずれたままで帰国することになりそうである.
相変わらず時差に適応せず,こうなったらずれたままで生活した方がよさそうだという結論に至ったので,2時半起床.初めてちょっとまともにお仕事,というわけで8月末〆切の書籍分担執筆原稿を書き始めた.その一方では査読も溜まりつつあったりするのだが,ちょっと一筋縄で処理できない内容なので,印刷したものをじっくり読んで取りかかりたい.というわけでこちらは旅行終了まで手をつけられなさそうだ.
外の天候は,悪くはないが,曇りがち.うまくすれば朝焼けが見えるかもしれない,と昨日の鑑賞スポットよりさらに高みに登って待ち受けるも,残念ながら空振りに終わった.マッターホルンはほぼ見えているのだが,肝心の「最初に日が射し込み始める頂上付近」が絶え間なく流れてくる雲に覆われていて,昨日のようにピカッと光ってくれない.じんわり,しかし確実にどんどん明るくなってきて,周囲の雲は赤く照らされても,「マッターホルンの朝焼け」にはならないのだ.昨日1回だけでもほぼ完璧なものが見られたのはとてもラッキーだった.
9時過ぎにチェックアウト(といってもゴミをツェルマット地域指定のオレンジ色のゴミ袋に入れてゴミ捨て場に捨てて,鍵を部屋の中に置きっぱなしにして出て行くだけ)して,鉄道で1駅,車を停めているTaschに戻って,再び車で出発.一路グリンデルワルトに向かった.途中では峠道を回避して山を貫通するトンネルを利用する「カートレイン」にも乗車した.素通しの貨物車両に車がずらりと並んで,人はそのまま乗りっぱなしで運ばれる形式だ.車に乗っているのに自走せず運ばれる,というのは今までにない経験でなんともヘンな気分がした.結構狭い(といっても複線なので対向車両はある)トンネルの中をかなりのスピードで走り抜けるので,まるでジェットコースターのような遠心力的揺れも体感できた.10分ほどで山の向こうに到着.ツェルマット側とは異なり,やや雲が多い.
インターラーケン(古き良き観光地の趣たっぷり)の湖畔で昼食の後,13時頃にはグリンデルワルトに到着.こちらもアパートで3泊することになるが,スタイリッシュモダンなツェルマットのそれとは対照的に,今度は山小屋風のつくり.16時チェックインというのが公称だったが,隣のホテルのフロントで尋ねるとすんなりと鍵をくれて,部屋に入ることができた.いまいち天候がよくなくどこに出かけるという雰囲気でもなかったのでありがたかった.山小屋風とはいえ広さは十分にあり,若干作りが古い分部屋が小分けにされていて開放感はないが,そう悪くなさそうだ.駅からも近く,スーパーも至近.早速3日分の買い出しをしてこれからの滞在に備えた.
部屋のバルコニーからは正面にアイガーが望めるそうなのだが,今日は雲がかかっていて見えず.明日以降の楽しみになった.新田次郎の小説の素材になったエピソードをはじめとして,北壁チャレンジの歴史などをあれこれと下調べ.
朝は曇り空.アパート正面に見えるはずのアイガーは見えず.しかし,ライブカメラで確認したところユングフラウヨッホは快晴だったので,7:17始発の登山鉄道で山へ向かった.この登山鉄道は,なんとアイガーのどてっぱらを突き抜けてユングフラウヨッホ(メンヒとユングフラウの間の鞍のようになっている部分)に達するという途方もない方法で敷設されたそうだ.日本で言えば富士山にトンネル掘るようなものか.生駒山ならともかくそれはない,っていうことをやらかしてしまうところに,スイスの観光立国への執念を見たといっても過言ではないだろう.
予想どおり雲を2層突き抜けて,ユングフラウヨッホは快晴だった.3500m近くあるので高山病に注意といろんな人に言われたが,体調がよかったのか元々高山病に強いのかそれとも偶然か,特に何の症状も出なかった.気温はマイナス3度ほど.日陰はさすがに冷え冷えして手がかじかんだが,太陽が出ているところは特に寒さを感じることはなかった.服装はヒートテック+ウールの厚手セーター+袖無しダウンジャケットなり.写真の左がメンヒ,右がユングフラウ.
滞在30分ほどでクラインシャイデック(乗り換え駅)までとって返し,再び1駅分だけ登って今度はハイキングで降りた.残念ながらかなり雲がかかってきていてオーバーラント三山を完璧に眺めることはできなかったが,それでも爽快な眺望の中を歩くのはとても快適だった.明日もし朝からグリンデルワルトが快晴なら,是非もう一度チャレンジしようと固く決意.
13時すぎにアパートに戻り,キルシュのファンタオレンジ割を飲んだら急激に眠くなり,昼寝→夕食→夜寝と昏々と睡眠をとった.ハワイからこっち,細切れにしか寝ていなかった分を取り返せたかもしれない.
一日快晴.怖ろしいばかりのアルプス日和.
グリンデルワルト→(7:17始発の登山鉄道)→クライネシャイデック→アイガーグレッチャー→(昨日と同じハイキングコースを踏破)→クライネシャイデック→(登山鉄道の別路線)→ウェンゲン→(ロープウェイ)→メンリッヒェン展望台→(ちょっとだけ登山)→メンリッヒェン山頂→(5.5キロほどハイキング+ランチ)→クライネシャイデック→(登山鉄道)→グリンデルワルト→(ロープウェイ)→フィルスト展望台→(ロープウェイ)→グリンデルワルト
写真はランチをした場所からの眺め.メンリッヒェンからクライネシャイデックの途中で,ほぼクライネシャイデックの手前付近.
世界中,とは言えないがあちこち旅行してきたけれど,ここは一度来た方がいいなと思った.スイスの総力を挙げてものすごく整備されているから誰でも来られるし,だからといってひどく世俗化されてもいない.ただし,また是非もう一度来たい,という気はあまりしなくて,一度見れば満足,かな.
15時過ぎにアパートに戻り,今日は昼寝をせずにベランダでアイガーを眺めながらのんびり.晩ごはんは,滞在最後の晩くらいスイスでスイス人によるスイス的料理を食べようと思っていたのが,隣のホテルのレストランがBBQナイトで通常の料理を出さないというのでやめにした.それなら駅近まで出てレストランを探そう,というほど外食したいわけではないのだ.そのため予定変更でスーパーへ買い出しに出かけて,チーズフォンデュの材料(チーズと白ワインとパンと野菜とソーセージ)を調達.適当に作ってみた.まあ白ワインとチーズを煮溶かして野菜をレンチンしただけだから料理とは言わないが,まずまず普通に食べられるものはできた.ただし,ベランダで食べるとソースを温かく保つための装置がないゆえにどんどん冷えて固まってきて,何度か温め直しはしたもののまるで早食い競争のようになったのはやや残念だった(笑
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グリンデルワルドを出発する日.名残惜しいか,といわれるとそうでもない.そろそろ帰りたい.いかにそこが猛暑の日本であろうとも.
しかし山の眺めを見飽きたわけではない.今朝も快晴だったので3日連続始発の登山鉄道に乗車してクライネシャイベックへ登り,ごくわずかだがハイキングを楽しんだ.昨日よりうっすらとした雲が多いが,それでも朝日に照らされた素晴らしいオーバーランド三山を楽しむことができた.
10時前にアパートをチェックアウトし,今日から音楽祭期間となるルツェルンとチューリヒ市内をぶらっと散歩した後に,空港へ.今日はヒースローまで飛んで泊.明日早朝の便で日本に帰国予定.
+8時間の時差調整もあり,この日はほとんどなきがごとし.
チューリヒで羽田までのチケットをチェックインされてしまってがっかりしていたのだが,ヒースローでCクラスラウンジの受付にチケットを出したらなぜか再発行になり,再び手にしたチケットはFクラスのものになっていた.な,なぜだ.わからん…
というわけで去年と同じく帰路がアップグレードされるという事態になり,そうなったらコンコルドルームに行ってイングリッシュブレックファストを食べなきゃいけないよねってことになるわけで.今年も大変おいしゅうございました.この私が一皿完食です.
機内では,前回食事後早々に寝てしまったゆえにやってもらい損ねたベッドメイキングもしっかりしてもらい,食事も好きなものを好きなタイミングで食べて(って2食しかしませんが)ゆっくり休んで5時前に羽田着.ひょっとしてこのチケット,往復いずれか1路線はアップグレード確約というオプションでもついているのだろうか.謎すぎるが,往路より復路の方がありがたいのは間違いない.来年もどこに行くにしてもBAロンドン経由かな…(笑
5時前にほぼ定刻通りに羽田着.暑い.
7時半に伊丹便に搭乗.8時半に伊丹着.暑い.
モノレール最寄り駅までご父君が迎えにきてくれ,9時半前に自宅着.暑い.
午後に1時間ほど昼寝なのかどうなのか微妙な時間帯があった以外は,時差にやられることもなく,就寝は夜23時.
ただし経験上,時差ボケはやや警戒が緩む2日目以降にどかんと来る場合があるので,まだ気は抜けない.
ともあれ今回の旅行はさしたるトラブルなく無事に戻ってくることができた.それがテーマだったので,まずは祝着…
といいつつ電車+自転車で出勤する気にはなれず,車はご夫君が使う日なので,書斎にひきこもり.仕事をいくつか整理する…ように見せかけて,その実は昨日までの様々な情報をディスクロージャー+コメントをもらうやりとりに終始した.しかし,おかげで随分助かった.感謝.
10日ちょっとぶりに大学に出勤.しかし,研究室に入るのに意外な艱難辛苦が待ち構えていた.
本務校は神の思し召しなのかどうなのか盛夏休暇をたっぷりとる(その割に安息日であるはずの日曜日に入試をするという暴挙ははたらく)大学で,13〜21日が盛夏休暇で事務がクローズされる.しかもこの休暇ときたら実に徹底していて,単に事務室が職務をしていない(たとえば郵便物の処理がされない)というわけではない,いろんな建物ばかりでなく,正門以外のキャンパス内通路の扉も封鎖されるのだ.たとえば私の建物からポスドクたちのいる実験棟や以前いた研究室のある建物やハミル館に行くのも,普段はキャンパス内のいくつかの通用口からアクセスできるのが,それらがすべて施錠されているので,正門を経由して大回りしないと無理,という厳重さなのだ.普段はどこの誰でも受け入れる開放的すぎるキャンパスだけに,コントラストがすごい.
しかし,私は研究室のあるF号館の建物扉1カ所とそこの内扉の鍵も持っているからそんなときでも大丈夫!と思って鼻歌まじりで出かけたが,今年はそこにトラップがあった.建物の近くに車を停めて私が鍵を持っている扉の前に近づくと,なんとそこには工事用の足場が組まれているではないか!ああ…そういやそんなビラが貼ってあったような気がする…と旅行出発前の遠い記憶を思い出したのはその前に立ったときだった.同じ建物にいる大学院生たちは地下入口の鍵を持っていてそれで出入りしているはずなのだが,私は今手元にはその鍵を持ってないし,地下入り口まで行って中を覗いた感じ,院生もいない.彼らは朝が遅いのだ.
仕方ないので正門にとってかえして警備員さんにその旨を告げたら,僕たちは地下の鍵は持ってない,という.それでも鍵束を持って一緒に来てくれて,同じ建物の別の扉で足場が組まれていないところを開けてくれようとしたのだが,これまた,なぜか開かない...
ええと,私,帰った方がいいですかね?と言ってはみたが,もちろんせっかく来たのに帰りたいわけがない.幸いなことにその警備員さんは随分人の気持ちもわかる親切な方で,私が鍵を持っている扉の組まれている足場をしげしげと観察し,人一人はくぐり抜けられるようなスペースがあることを見つけて,そこの覆いを外して,鍵を開けさせてくれた.こういうのって,一人でやらかすのはちょっと度胸がいるので(どうしようもなくなったらやるつもりはあったけれども),実行犯は警備員さんということで…(笑
そんなこんなで,ようやく研究室に侵入成功.室温33度.しかし,我が家は楽し.警備員さんありがとう.
終日,東京出張.行き先が東大本郷キャンパスの中でも迷宮だと噂の工学部だったので,迷わず行けるかどうかたいそう不安だったが,すごくすごく,途中で飲み物やおやつを買う余裕すら失うくらい慎重に行ったら,まったく間違いなく目指す建物の2Fまでたどり着くことができた.エレベータを出た先にあるマップに目指す222号室がなかったときは絶望したけど,それは単に「自専攻の研究室」しか示さない心の狭い人たちによるものだったかららしい.
今日は題して「根性マイニング」という集まりで,とあるオンラインコミュニティのログをすべて人手でコーディングしよう,という趣旨の集まりだった.この手の作業は最初に分類基準をしっかり時間をかけて検討してから着手しないと後で大変なことになる.一緒に作業する方々が情報学系な方なのでその辺の感性が合うかしら,と少々心配していたのだが,杞憂であった.一方で,じっくり検討したために本番のコーディングをする時間が2時間ほどになってしまい,また,精一杯集中して作業しても全ログを(現メンバーがそれぞれ3名が独立に)コーディングするには30時間ほどかかることがわかったのには少々参った.本当に根性を出し切らねばならなさそうだ.今回は紙ベースの資料を見てExcelでコーディングするようにしたが,電子ベースの資料で効率よく参照できるようになれば,もう少し省力化できるかもしれない.そういうのは情報系の方はお手の物…と期待して待とう.
次回は11月と決めて,夜は近所のちゃんこ屋さんで懇親会.なぜか合コン武勇伝?で大いに盛り上がった.20時半の新幹線に乗ろうと東京駅に着いたら,新幹線入口の雰囲気がなんだか変.それでも特にテロップなど出ていないようなので改札を入ってホームに上がったら,なんと熱海〜新富士あたりで豪雨のために一時的に運転を停止していたとのこと.これはやばいかも,と思ったが幸い運転を再開したところで,20分ほどの遅れですんだ.名古屋で乗客がホームに転落して再度ストップ,というアクシデントは重なったが,なんとかギリギリ日付が変わらないうちに帰宅.
今朝来てみると,一昨日私の前に立ち塞がっていた足場は見事に跡形もなくなっており,よくよく見ると入口の煉瓦(というのか…)が一部新しいものに変わっていたようだった.特にこれまで汚れたり崩れたりしていた気もしなかったが,新調したかったらしい.さすが見栄えを気にする我が大学,と書くと皮肉っぽく聞こえるかもしれないが,外観を美しく保つことに努力と資本投下を惜しまないことは愛校心を醸成し大学を長く快適な場所にするためには大変重要なことだと思っているので,その意味では皮肉ではない.ただ,その建物の中身も大事なので,実験室の営繕要求の一つも通して頂戴ね,と思っているだけだ.
卒論面談×2をしたり博論公開発表会に出たり院試やら何やらの打ち合わせをしたりしたが,肝心のやるべき仕事はあまり進まず,明日に積み残し…明日が〆切…
ずっとやる気がしなくてほったらかしていた論文修正に,この日を目途にと言われていた今日になってようやく手をつけた.さすがにもやっとした修正方針は考えていたのでそれを具体化してなおかつ英語にする作業.夕方までに終わるかなと悲観的予測を立てていたのだが,案外なんとかなって,卒論面談や3年生の面談,打合せを挟みつつも午後早めに解放された.よかった.
それはよかったのだが,このシチュエーションは解放感と共に3.11当日のことを思い出させるため,いまいち精神的に安まらない.
世の中というのは悪くしたもので,1つ仕事を片付けたらたいてい次の何かがやってくるものだ.査読を片付けたら次が降ってくる,みたいな.今日もそんな日で,午前中の打合せの結果,年度末までに本の原稿を1章書かなくてはならなくなった.またもや統計の,だ.これでも最初「万々歳は今年12月まで」と言われたのを必死の思いで先延ばししたのである.
今教えている単元のテキストをベースにすればよい,ごく平易な記述統計の範囲ではあるが,メインの著者がマニ…いや,大変お詳しい先生なので,私のような者が(しかも平易な単元なので上下2巻本の第1章を)書くと本の格調を著しく下げる気しかしなくて申し訳ない.しかし,そんなヤカラだということはとっくに見抜いておられるだろうから,野良猫の手でも借りたいのだろうと思うしかない.
考えてみれば,Door in the faceテクニックに乗せられて,〆切を遵守しなければならない状況に自らを追い込んだと言えるのかもしれない.まあ何にせよ,クオリティの低い仕事をするわけにはいかないので,せいぜい頑張る.
昨夜のまるで昼間かと思うような激しい雷を伴う雨のせいで,いや,おかげで,信じられないくらい涼しい朝.熱帯夜ではない,というくらいのレベルなのだろうが,帰国後これまでの「これは夜や朝ではない!」と思わせるような熱気がないだけで,随分生活は楽になるはず.
こないだポストにカタログが投げ込まれていたので,というマーケティング的に非常に分かりやすい理由で,ポーアイのIKEAに行った.鶴浜の方が多分近いし高速利用をしなくてもよいのだが,帰りに大学に忘れ物を取りに行かなければならなかったのでこちらへ.1年ぶりとは言わないが半年以上ぶり.私にしては最大限ゆっくりフロアを一周したが,特にこれというものは見つからず,レストランでブランチを食べただけで何も買わずに終わった.元々家具系のものを買うつもりはなく小物狙いだが,それでも今のものを是非リプレースしたいと思わせるようなものはなかった.「また1年後」でいいかな,と言い合う.
夕方はちょっと伸びすぎた髪をカットしに美容室へ.いつも長らくほったらかしたあげくにパーマからやり直していたのだが,カットだと早く済むし支払う金額も安い.当たり前のことを認識した.
ちょっとは仕事をしようかと思ったがくじけてしまって,競馬見たり,野球見たり.
午前中のタイムラインに美味しそうなそーめんちゃんぷるーの写真が上がっていたのですっかりそのクチになってしまい,ランチに早速作ってみた.具は豚肉とニラとえのきとタマネギ.まあ適当.何把茹でればよいかちょっと逡巡して3把にした.1.2-1.8くらいに分けてまずまずちょうどくらいの量になった,と思ったのだが,写真を上げていたご夫婦だと二人で1把で多いくらいだとおっしゃるので驚愕.そんなに具がたっぷりとも思えないのに,私たちは大食らいすぎるのだろうか.普通の冷やした素麺なら二人で5把茹でるのに…出勤しようと自宅から外に一歩出て空を見上げたら見事なうろこ雲.秋だ.写真は大学に着いてからのもので,太陽がかなり高く昇って明るくなっているので雲と青空のコントラストはやや曖昧になっている.ただし,風景としては素敵.大学広報室の方らしき人がワゴン車で乗り付けて,脚立を立てて写真を撮っていたので私も倣ってみた.
去年アイスランドで買った,この文字が吹き出し入りで描かれたTシャツを久しぶりに着ていった.前回着ていったとき「それ,どういう意味ですか」と聞いてくれたのは,目撃したであろう人15名程度のうち1名.今日は目撃した人7名のうち2名.確率が上がった.前回の15名程度は全員私より年下でしかもほとんどが院生だったので,聞くに聞けなかったのかもしれない.今回目撃した人7名のうち6名は研究者(同僚)で,5名(質問してくれた2名を含む)が年上だった.うち1名が質問してきた場面に居合わせた同僚JK氏は,
「俺は絶対質問したらんとこと思ってた」
と宣った.いかにも「何て書いてあるか分からないでしょ?知りたいでしょ?」という私のアピールに見えたらしい.確かにそういうところがないわけではないが,君の科学者としての探究心はその程度の意地で抑え込めるようなものなのかいw ちなみに私の探究心は,意地やデリカシーなど容易に乗り越えてしまうことがあって,これまたちょっと困る時もある.
正解は I can't speak Islandic.
頑張らない.それが安定の阪神クオリティ(--;)
学部生たちの夏休みは9/20頃までまだしばらく続くが,大学院は暦を無視して今日からリサミを再開.といってもM2君は今週いっぱい統計の集中講義のため阪大Σに武者修行に出ているので,今日の参加者は4名.
M2ちゃんの実験計画の確認とポスドクAyaさんのデータミーティングだったが,間が空いたせいもあってあまりスムーズに進まず,それぞれほぼ2時間かけたが考え込む時間が長い割にあまり光明の見えない感じで終わってしまった.毎度いいアイディアばかりが浮かんでさくさく進むわけもないので仕方がないが,2つ連続したので若干疲れた.
午後は阪大附属病院で卵巣嚢腫の術後検診(2回目)を受診.いつも安定の待たされっぷりで,今日は14時半の予約で呼ばれたのが16時前であった.別に主治医がさぼっているわけではない(と思う)ので仕方がない.問診→内診ですんなり終了.特に問題はなさそうなので,今後はできれば1年に1回,最低でも2年以内に1回の子宮がん検診を受ければよろしい,というご託宣をいただいてひとまず卒業となった.
今回の嚢腫も自覚症状なしのままに大学所定のクリニックでのがん検診で発見されたものなので,今後も忙しいし面倒だしとか言わないできちんと受診することにしよう.
最近いろんな方が私を評して言ってくださったもの(一部表現を変えています).
あなたはしゃべりを引き出す、という気がします。話したくさせる何かがあるというか。 あなたの文章には,「人に読ませる勢い」を感じました. あなたと閻魔大王との共通点のような印象があります。悪いことが出来ないと言うか、心や生活を見透かす力があるような、そんな心持ちです。
どれもとてもうれしくて,ありがたい.閻魔大王にはさすがにびっくりしたけれど(笑
最近ようやく「あまちゃん」ブームに巻き込まれつつある私.筋金入りの朝ドラ好き@almore君ばかりではなく知り合いの多くが,しかも「まさかこんな人が朝ドラを毎日楽しみにするなんてことがあるのか」というような方(ご本人曰く「ドラマを見るなんて40年ぶり」だそうな)まで熱心に見ておられるようなので,クドカンの演出がいかにもあざとくて気に入らない,などと減らず口をたたくのはよして,ある程度のフォローはし始めた.と言っても7時前に研究室に来て22時台には寝る生活なので,普段の放送は(録画しない限りは)見られない.だから日常的にはこのブログで大体のストーリーを把握・想像して,土曜日の本放送+一挙再放送を見ることにした次第.今日の本放送は3.11前日で,正直なところ非常にきつかった.来週の月曜日は震災当日が描かれるようなので,楽しみ,というのとは少し違うが,どんなものになるのか強い好奇心を持っている.
金曜日分までの再放送を見終えた後,どこかに出かけようかと思ったが空模様がすぐれない一方で気温は高くて不快な天気.仕方ないので摂津富田の「ほの香」にそばを食べに行った後に週末の買い物をするのみで,あとはエアコンの効いた部屋でお昼寝.久しぶりに天ざるを食べたらお腹がいっぱいになった.
Before...
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