王子公園(ほとんど王子動物園と一体化しているような場所)にある神戸文学館に 「原田の森の青春譜─神戸の近代化と関西学院─」展を見に行った.ここは元々は「原田の森」と呼ばれた土地で,創設時の関西学院がキャンパスを持ったところである.文学館はチャペルとして供用されていた建物を使っているのだそうだ.今は大学や関連施設があったことを示す痕跡はほとんどない.ただ,上ケ原キャンパスに正門とハミル館が移設されていて,前者は毎日通っているし,後者は現在は心理科学研究室となっているので,私にとってはある意味で縁の深い場所なのだが,これまで訪問する機会がなかった.
しかも縁が深いというのにはもう一つあって,父の実家はもともと神戸にあったのだが,このキャンパスのすぐ西隣の町にあったのだという.近所だというのは知っていたがすぐ隣とは思って折らず,迂闊にもそれに気付いたのはカーナビの地図を見たときだった.先に分かっていれば父に詳しい場所を聞いてそこにも行ってみたのだが,残念なことをした.
展示の方は無料ということもありこぢんまりしたものだったが,原田の森キャンパスの全体像が分かって興味深かった.建物の雰囲気は今とあまり変わらないので新鮮な発見があるわけではないが,なんでここのままじゃダメだったかな−,とちょっと残念な気もした.今のキャンパスの場所が悪いわけじゃないし,原田の森も便利かと言われるとそうでもないけれども.
今日は3.11の回なので,リアルタイムで放送を見たいと思って研究室でテレビを見るという一大事業を試してみた.
今いる研究室にはテレビアンテナケーブル差し込み口などという親切なものは装備されておらず,また室内アンテナを立てても(少なくとも私の持っている簡易なものでは)全然まともに見られない.そもそも携帯の電波も弱めなところだからかどうか分からないがワンセグもまともに見られない.そこで今回は,海外旅行の時に活用している方法でチャレンジ.
その方法とはSlingboxを使って自宅のテレビをインターネットを通してストリーミング配信させるというもの.自宅にお弁当箱のようなこのシステムを置いて,ネット端末からSlingplayerというプレーヤー(Webあるいはアプリ)でこれを操作する.接続すると画面にリモコン(自宅にある実機とまったく同じ形状)が表示されるので,それを使って電源を入れたりチャンネルを変えたりすることができるというわけ.10秒くらいのディレイはかかるが,ほぼリアルタイムで「その時やってる」テレビ番組を見ることができる.
研究室から大学のLANに接続するとプロキシサーバが悪さを…いや,セキュリティがとてもちゃんとしているのでうまくいかないため,既にSlingplayerアプリがインストールされて初期設定が済んでいるiPadを持参して,iPhoneテザリングでネットにつなぐ方法でトライ.この方法だと再生速度がかなり遅い(あるいは見られたものではない)というケースが過去に多くあったのだが,Slingplayerだとうまく補正がかかるのかどうなのか,ほとんど気にならなかった.
放送の方は,震災被害そのものの描写についてはジオラマでなされていて「ああ,こういう描き方があるのか」と感心した.人物描写については宮部みゆきの小説を読んでいるような気持ちがした.人間って当たり前にそういうものだけど,当たり前すぎるだけにひとたび人間を「描写」しようとすると落としてしまうようなところをきちんと拾って見せつけてくるような,そんな感じ.
まだしばらく先のことだが,来週以降なんだか半端なくスケジュールが入っているので,余裕のあるうちに「あとは印刷するだけ」にしておこうと思って作業した.先だってのAPAの流れの研究(実はアブストラクト的にはほぼ同じ)なので,内容を整理+1つだけ新しい分析を加えた(ボヤッキーありがとう!)以外は,ヨコのものをタテにした,だけ.
2月に主催した実験結果再現可能性読書会の流れをさらに発展させるべくこのところ同志たちとの活動に勤しんでいるのだが,その第2回MTGのために荒天の中を広島に向かった.10時前の新幹線(そもそもは「さくら」を予約していたのだが,九州地方から大雨が迫っている=遅延リスクが大きいと思って直前に「のぞみ」に変更)に乗った頃の大阪は少し雨がぱらつく程度だったが,西に向かうほどに天候は悪化し,姫路から先あたりはまったく外の様子が分からないくらいの土砂降りとなった.ただ幸いにも徐行運転区間がほんの少しあっただけで5分遅れで広島駅に到着.しかし在来線は遅れに遅れていたので,本来は可部線〜アストラムラインを乗り継いで現地(安田女子大学)に行く予定だったが,路面電車で紙屋町東まで行き,そこからアストラムラインに乗り換えるという作戦に切り替えた.方向感覚というのをどこかに置き忘れて久しい私のことだから,初めての行く場所にそんなにスムーズにたどり着けることなど稀なのだが,今回はホスト役の事前+当日指示がとても親切かつ的確だったので,急な変更があったにも関わらずほとんど「迷う」ことがなかった.助かった.
13時から4名,15時から+1名,そして16時半頃からは望外のもうお一方スペシャルゲストも加わってひたすらacademic brainを駆使しまくるdiscussion.今回はホスト役にWi-Fi環境をご提供いただけたので,議事録をGoogleDriveで,各種資料はDropBoxで共有しつつ話を進めた.新たに参考になりそうな論文を発見した場合もオンデマンドですぐにダウンロード・共有できたので非常に効率的だった.それならもう顔を合わせる必要ないじゃん…とはならないところが面白いところだろう.それはそれで,とても大切.
夜は広島市の中心街の居酒屋「広島酒呑童子」に場所を移して議論の続き.おいしい地元の料理をリーズナブルにいただくこともでき,大満足だった.今回が初対面だったスペゲスさんには「先生のこのエッセイ,とても好きなんです」と告白.ご自身も自分の思いがちゃんと書けたfavoriteな原稿だったそうで,とても喜んでくださった.うれしかった.
最後はF君とH君と3人でシェラトンのバーで二次会.サッカー談義,音楽談義(は私はほとんどついていけないw),学会談義,学生指導談義…
広島1泊後,早朝に帰る気満々で6:40発ののぞみを予約していたのだが,0時前まで飲んでいたのと,せっかくなので「あまちゃん」の1つも見てから帰ろうと思い,予約変更.しかしEX-ICというサービス,普段は大変便利に利用しているのだが,毎日23時半から5時半までは休止するのはどうにかならないだろうか.昨夜「変更しよう」と気づいてiPhoneからアクセスしたのがちょうど23時半で何もできず,結局早朝に起きて手続きをするはめになった.早く帰るのをやめるために早起きするというのはなんだか矛盾している.
まあいつも起きている時間と大して変わらないので早起き自体は造作もない.変更の際は,昨日の大雨のせいで東海道新幹線のダイヤが乱れるだろうという情報があったので,のぞみをやめてさくらにした.昨日さくらをやめてのぞみにしたのとは逆だ.普通車でも落ち着いた内装+グリーン仕様の座席はたいへん心地よい.
新神戸駅で下車して三宮→西宮→大学.新神戸での乗り継ぎが野暮ったいのはなんとかならないのだろうか.そして学部事務に謝りにいった.というのも,昨日は研究科委員会があり,私は今年度書記を務めていて,出張だから欠席だという連絡をしていたつもりだったのになぜか把握されておらず,三浦はどこだ,どこに行った,と研究科長と事務の方々を慌てさせたらしいのだ.まあ百歩くらい譲っても私には落ち度はないと思うのだが,混乱させたのは申し訳なかったので,とりあえず事情説明のメイルを出した上で事務に出頭して「ご迷惑をおかけしました」と陳謝した.TWで私がどこにいるかを把握していた同僚たちは,ただにやにやして状況の推移を見守っていたらしい.意地悪なことだ(笑 ともあれ事務の方も納得してくださったのでほっと安心.
9時20分〜16時過ぎまでの長丁場で,修論生2名と卒論生15名の研究について中間発表をさせた.今年はこれまでよりも若干データ収集の進行は遅れ気味なのだが,今日の発表については多くの学生がきちんとした内容を持ってきていて,質疑もポスドクや院生の牽引もあって私がほとんど口を出す必要がなく,なかなかよい会になった.あとは夏休みの宿題である「序論を最低10ページ書く」をきちんと仕上げてきてもらいたいものだ.もちろん「10ページ」というのにはそんなにたいした意味はない.ちゃんと自分のアイディアを表明した上で,先行研究をサーベイして何らかの流れの中にそれを位置づけることができれば,自然とそのくらいのボリュームになり,そこには質が伴うはず,ということだ.
発表会終了後は実験室に場所を移してお菓子+飲み物(もちろん学内なので酒抜き)で懇親会.このくらいあっさりした,しかし疎遠というわけではない関係が私は好き.
また今週も.
どこかに出かける気にもならず,早起きして一仕事して,買い物に行って,近所のインド料理屋でカレー食べて,あとはおうちでごろごろ.夜はお好み焼き.明日も雨とか.でも,涼しいだけマシか.
どこかに出かける気にも…と家に閉じこもりっぱなしも何なので,早起きして一仕事した後,久しぶりにスポーツクラブに行った.30分かけて4キロしか走らないというヘタレランニング(半分ウォーキング)をした後,筋トレをちょこっとして,お風呂に入ってさっぱり.またちょっと定期的に通おうかなと少しだけ考え始めている.でも,多分考えるだけ(笑
千里丘でラーメン食べて消費したカロリーをきっちり補給した後,思い立って京都に行き,八条口そばのイオンにある大垣書店で京都一周トレイルの地図(北山東部・北山西部・東山・京北)を購入.いつも当日にその辺のコンビニで買おうとして品切れだったりなんだりで苦労していたのだ.京北はちと僻地ゆえに行かないかもしれないけど,その他3つはなんとかしたい.
せっかく京都駅まで来たので長五郎餅…は今日はやめておいて,アスティのビアードパパで「もちもち八ツ橋シュー」を購入.普段ここのシュークリームを好んでいるわけではないが,京都限定のこれだけは愛好している.
インタラクション研究会でお話をしてくださるtinyrabbitさんをお迎えして関学会館で女子会ランチ.この女子会には特に「☆組」という名前がついていて,初めてやりとりするメールから☆を飛ばしまくったことで私をドンビキ…いや感激させたotkさんが頭目である.これにいかにも☆大好きキャラの戸部ちゃんを加え,今日はayaさんも参加.普段女子だけで話をすることが滅多に亡いので,かえって新鮮.といっても所詮皆同業者のことゆえ大して違いがあるわけでもないが…(笑 破壊的に量の多いパスタランチを食しながら,広島事情や感情心理学業界事情ををいろいろ伺う.
そのままtinyrabbitさんをCAPS実験室にお連れしてお昼一番めのプログラム,輪読ゼミに移行.普段は一人30分×5人だからおやつの時間を入れても研究会の始まる16時までには余裕で終わりますよ〜と前置きして始めたのだが,今日は例外的にたまにある「はまる」日になってしまい,M2ちゃんの1本が終わったところで既に1時間以上が経過していた.M2君のもそれなりにハードだったので,結局PDsと私の分は次週に順延することになった.できればもうちょっと,英語論文を,いや,英語を読めるようになってほしい…
ようやく今日のメインイベント.感謝とは何かというのは個人的にも最近よく考えていたことだったので,大変興味深く聴けた.内容はコチラでご確認いただくとして,印象に残ったのはやはり2つの
TAKE HOME MASSAGE
であり,しかも居並ぶ関西人が誰もそれを指摘しなかったことであろう.関西人だって,それなりに遠慮はするのだ.
インタラクション研究会はほぼ毎回講師の方を囲んだ懇親会を開催しているのだが,大体私は不義理をして欠席している.それとは対照的にほぼ参加しているJK氏やS君がたまたま揃って欠席だから,というわけではないのだが,久しぶりに参加してみた.ただし例によって「車で行くことによってアルコールを断つ」作戦を適用.飲んだ後に西宮北口〜梅田〜大阪〜自宅と帰るのはめんどくさいのです.すみません.でも,いろんな方と楽しくしゃべれて満足.tinyrabbitさんはまっすぐで熱心な若手研究者で,とても好感がもてた.
今回は和やかであった.
少なくとも勤務先の場合,大学院入試は,学部入試とは異なり,落とすことの方が目的として優先されているわけではない.こちらが「大学院に来て研究がしたいというなら最低この程度はできてもらわないと困る」という専門的知識や語学能力や論述力があれば,全員を合格させたってかまわないという状況だ.だから受験生には皆頑張ってほしいし,その成果としていい点数を取ってほしいといつも願っている.
@mitsu0227 ありがとうございましたw
posted at 21:56:21
@bigarrow_tmk まあ,ながーいですから,仕方がないですね.来週末学会なので早く補充しないと.
posted at 21:28:06
@masashikomori ブラ1についてはフィナーレに固執してるんよ.ティンパニと指揮者のやり合い.
posted at 21:14:51
@toshiukii お疲れ様でした!
posted at 21:00:54
しかも私のんがあとちょっとで終わるところで切れるという悲劇.せめてそれさえ終わってくれてればw
posted at 20:48:22
F地下の大型プリンタ用布が在庫切れになったらしい.発注手配はしましたが.
posted at 20:47:49
バイエルン×ヤンソンスの来日公演の超弩級に比べたらやっぱり所詮って言いたくなっちゃうな.大阪ではもうちょっとがんばってください.
posted at 20:44:51
@masashikomori でもブロ爺が振るととりあえず誰しもが満足して絶賛という安定のスパイラルw
posted at 20:43:13
@masashikomori もうちょっとズシーンと締めてほしいんだ.
posted at 20:41:17
んー.ちょっとあかんかった.
posted at 20:39:20
55号か.
posted at 19:59:20
わーい.ブラ1だ〜.
posted at 19:52:22
@masashikomori 元々はドイツの学生歌らしい.でも御国のしもべってのは賛美歌ぽいね.plaza.rakuten.co.jp/kirkhanawa/dia…
posted at 19:49:50
次はハイドンの主題によるヴァリエーション.これが聴きものだろうと期待してる.ブロ爺86歳,まだまだ現役.
posted at 19:17:34
家のBOSEさんの音質が悪いのでなんともいえないが,この終わり方はブラ1にある程度期待が持てると言えよう.
posted at 19:15:39
大学祝典序曲なう.
posted at 19:05:33
@masashikomori 聞いた。
posted at 18:50:45
早帰り。ほんま靴は黒指定よね。 (@ JR 西宮駅 (Nishinomiya Sta.)) [pic]: 4sq.com/15iXg4N
posted at 17:08:29
本日19時より.土曜日の大阪公演と同一プロなので予習:ベストオブクラシック−NHK交響楽団 第1760回 定期公演− nhk.jp/H349PMejR
posted at 15:21:09
なんかとてもねむい.かえりたいがJKがかえってくるまでかえれない.
posted at 14:26:21
@kaihiraishi ありがとうございます〜!アーカイブって曲者ですよね.ふいっと消えちゃうから.
posted at 13:49:59
@kaihiraishi たったいま再送しましたto gmail
posted at 13:44:05
@kaihiraishi あれーほんとですか?再送します!
posted at 13:41:59
@kaihiraishi 今朝のメイルへのご返信は学会終わってひといきついてからで全然かまいませんので〜.
posted at 13:31:34
【2013関西学院大学オープンキャンパス】文学部総合心理科学科 実験室ツアーの動画が公開されました: youtu.be/k0NSdsjiL34
posted at 12:45:51
@saku_taka あるいは調査じゃなくても…
posted at 12:33:57
@saku_taka それは国際比較じゃなくても…
posted at 12:33:43
Balesの相互作用過程分析 web.njit.edu/~da225/NetHelp…
posted at 11:39:41
@petashima_kei Webサイトの技術革新されてなさっぷりがまたすごい.
posted at 10:49:31
ああびっくりした.軽くパニックになりかけた...
posted at 09:29:34
なるほど.いろいろ分かった...
posted at 07:52:01
.@getterist さん主催の「社会心理学とコンピュータ研究会」の略称がCAPSだったと.ほほう.
posted at 07:37:46
第83号.編集兼発行人によるエッセイが一面を飾っている.曰く「執筆を依頼していた人から年賀状と共にお断りの連絡があった.仕方がないので自分で紙面を埋める」…泣ける
posted at 07:22:26
社心会報を振り返るたった一人の大事業,私が小学校一年生の時まで進んだのだが,第69号(1976.6.28発行)の唯一の執筆者(相場先生)と編集兼発行人(池内先生)のお悔やみ記事が第70号(1976.9.30)に並んでいて衝撃を受けた…
posted at 06:53:55
朝から狛犬愛を語るなど。
posted at 05:35:23
朝倉書店の因子分析の本の担当章をこれまでで一番たくさん書いた!
某書籍出版企画に関するコメントをちゃっちゃと書いて出版社に送った!
hris君と社心ワークショップの進め方についていろいろ議論した!
smz君と「あとは委員会MLに諮るだけ」の段階までアンケートを完成させた!
inms君との共同研究で実施するオンライン調査の最終修正+実施依頼をかけた!
午後はリサミを3時間半コースで.相変わらずM2sの調査/実験計画が前に進むようで進まない.慌てずゆっくりやれるのはいつまでかしらん.来週は日心大会のため木曜リサミができないので,月曜輪読ゼミを振り替えることにした.ポスドクの方は順調で,それぞれ論文をどんどん書いて,データをどんどん分析している.私も負けてはいられないが,現状,かなり負けていることは認めざるを得ない(笑
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朝一は,月末に学振RPDの面接審査に臨むayaさんのプレゼン合評会を大学院特殊研究担当教員4名にて実施.M-1グランプリ並みのわずか4分の「ネタ披露」に彼女のこれから数年の将来がかかるのだから真剣にならざるを得ない.私はとんと学振に縁がない(制度があることはかろうじて知っていたが,応募資格を得る前に中退してしまった)院生時代を過ごし,最近になってから書面審査だけをしたことがあるというヘタレだが,あとの3名は学振SPDや海外学振を獲得したことがある成功者だから,そのアドバイスは大変有用に違いない.ストーリーの作り方,情報の見せ方,インパクトの与え方,濃密な4分を作り上げるための濃密な1時間半であった.
学科会議→臨時研究科委員会→臨時教授会
何をもって「臨時」というのかよく分からないが,きっと入試判定を含むためにイレギュラーな日程で実施するとそうなるのだろう.判定は時間をかけて丁寧にやる必要があるので時間はかかったが,特にもめ事はなし.学科会議も特に吃緊の案件はなく,まだみんな夏休み気分のせいか,大変和やかに終わった.そんな日々もあとわずかで一旦おしまい…
私たちの席は前から2列目のど真ん中.よく言えば「かぶりつき」だ.やや「前過ぎる」感は否めない.昨年12月のサントリーホールは最前列向かって左,第1バイオリンの人のお尻ばかりが見えて,音の聞こえ方は最悪に近かっただが,今回は幸いそこまでひどくはなかった.元々そう音響のよいホールではないし,演奏しているのもウィーンフィルではなくN響なのだが,十分いい鳴りをしていた.演奏曲目は以下のオール・ブラームス・プログラム.
「大学祝典序曲」 「ハイドンの主題による変奏曲」 「交響曲第1番」
コンマスは堀さん,次席は酒井さんで大宮君は残念ながら降り番.金曜日に同じプログラムでサントリーホールの演奏会があり,NHK-FMで生中継をしていたのを予習していたのだが,全体的にどの曲もそのときより「いい感じ」だった.もちろん「ライブである」ということがその印象に対して大きな主効果を持っているのは間違いないが,大学祝典序曲に漲るパワーや,ブラ1終楽章に向けての盛り上げ方は今日の演奏の方がより完成度が高く,素敵だったように思う.
私はブロムシュテットの追っかけであるから,前半はオケの皆さんにはあまり注目せず,指揮する姿を真後ろからじっくりと眺めていた.長身痩躯が最近ますます細ってきて,不健康そうというわけではないが,燕尾服がだぶだぶなことといったらない.しかし,実に幸せそうに指揮をなさる.演奏後に団員を讃えるさまも他の指揮者よりずっと気持ちが入っているように見えるし,拍手をするわれわれの顔を順々に見つめていくまなざしにも慈愛がこもっている.何度か目が合った…ような気がした.
しかし途中からブロ爺よりも気になる存在が出現.それはブロ爺のそのまた後ろの真っ正面にいたチェロ首席の藤森亮一さんだった.これまでN響のチェロといえば木越洋さんで,あまり藤森さんには注意を払ってこなかったのだが,実に熱い演奏をなさる方だった.体を激しく動かし,頭をがくんがくんと振りながら,弓をチェロに叩きつけんばかりの力の入った弾きぶりいつチェロががくっと滑るかとひやひやするくらい動きの多い演奏で,.決してスマートでも上品でもないが,とても惹きつけられた.見た目冷たそうなのに実は熱い,というギャップもいい.また,松尾スズキとタージンを足して2で割ったような面構えのティンパニさんも,大熱演が印象に残った.
アンコールなし.一つだけ不満があったとすれば,いつものことだけれども,オケメンバーの皆さんが演奏終了後もほぼ揃って渋面を貫いていることである.マエストロのにこやかさ,聴衆の喜びの拍手とは実に対照的で,もうちょっと「やったった!」という幸せを全面に押し出してもいいのにな,と思う.演奏にこそ情緒を込めるのであって,個人的な情動を顔面に表出するのはよくないという「日本人的」美徳なのだろうか.
特に出歩く用事がないので,書斎で終日原稿執筆.askr書店刊の因子分析に関する書籍の1章で,実践例を提供するという趣旨のもの.大して面白い実践ネタの手持ちがないのに親しい人に頼まれて引き受けてしまった.8月末〆切とのことだったがとても書けずに1ヶ月の延期をお願いして,それでも難渋した挙げ句,ポスドクAyaさんがメインで手がけている尺度作成研究ネタを取って出しすることにした.ひととおりロジックを考えてからデータを触ってみると,どうも思ったのと違う感じがする.仕方ないのでロジックを組み立て直して,分析もやり直し.細かいところはともかく,大体の方向性は固められるかなというところで時間切れ.
ところで書斎のPCはそろそろ替え時らしい.起動してウイルスソフトのパターン更新→DropBoxの同期と進むのにやたらと時間がかかり,その間は他のアプリケーションはまともに使えない.使い始めて5年のXPマシンだから致し方ないが,リプレースは環境再構築がそれなりに面倒なので,なかなか着手できない.しかし,先頃デュアルディスプレイの片方が突然つかなくなった.ケーブルが悪いのかディスプレイそのものがいかれたのか.それを追及するのも面倒なので,1台だけにして使い続けている.ああ,誰かが新しいマシンをくれて,セットアップしてくれたらいいのに.
関東の方に行くらしいやん?と認識していた台風18号が,なぜだか近畿地方に大きな影響をもたらした.祝日だがいつも通りに大学に行くつもりでいたら,早朝から時折暴風が吹き付ける音.珍しく随分台風らしい台風だこと,と思ってツイッターをチェックしたら,トレンドに「渡月橋」という文字が.なんで?と思ったら桂川が一気に増水して流されそうになっているとのこと.信じられない思いで動画を見ると,本当に濁流が橋を今にも呑み込みそうになっている.鴨川も同様の状況で,遂には京都(と福井と滋賀)に史上初の大雨特別警報が発令されるという事態に発展.JRも神戸から京都の先までずっと停まっているようだったので,出勤をとりやめ,午後から予定していたリサミも延期.
自宅周辺の暴風は朝早くにやみ,午後には晴れ間も出てきたし,渡月橋も流れず鴨川も溢れなかった.崖崩れなどの被害に遭った方もあったようだが,まずは大災害にはならなかったようだ.ただし,その後の東海方面の大雨で新幹線は終日ダイヤが乱れていて,関東方面でいくつか開催されていた心理系学会の参加者の方々は戻りに随分苦労されたらしい.私自身は動く予定のない連休でラッキーだった.
おとなしく自宅待機状態となったのを活かして,引き続き原稿執筆.Amosを使って分析をするところは大学に行かないとできないので,その部分だけ残してほぼ完成.あとは構造方程式モデリングの結果が机上の空論を支持してくれればよいだけだ.支持してくれさえすれば…
昨日までイカれていたディスプレイ,ご夫君があれこれ調整しているうちに元通りに直ってくれた.原因はよくわからない.いろいろとがたが来ているに違いない.やっぱり買い替えよう…
台風一過で雲一つない青空が広がる一日.こんな時のキャンパスは有無を言わさず絶対的に美しい.阪神競馬が代替開催だったのでよほど仁川までぶらぶら散歩しようかと思ったが,仕事仕事と思い直して断念.radikoでラジオNIKKEIを聴くだけで我慢した.
午前中は昨日の続きで,Amosでデータ分析.おかげさまで机上の空論はほぼ満足のいく支持されっぷりで,これ以上ロジックをいじる必要はなさそうだとなってほっと一安心.月末まであれこれ書き直さなければならないかと思っていたが,そこまでせずによいなら何より.信頼できるオッサンレビュアー氏に投げて,間違ったことを書いていないかどうかを確認してもらう段階に進めた.午後はM2sのリサミ.M2ちゃんの方は調査開始に向けて始動できそう.M2君はあと一息.
久しぶりの「連休明け」で,週の始まりが火曜日だというのはどうも勘が狂う.週末だと思っていた日本心理学会だが木曜日からなので,明日の夜には札幌に発たなくてはならない.ということは今夜荷造りだ.慌ただしいな…
明日からの日本心理学会のための前乗り移動日.といっても20時近くの伊丹最終便で向かうので夕方までは普通に個研で仕事.しかしTLを眺めていると午前中早々から「前乗りってあなたどれだけ早く行けば気が済むの」的な知り合いが多すぎて仰天する.確かに地方の方々は東京経由の場合などもあって時間をそうそう調整できないのかもしれませんが… ラーメンやらジンギスカンやら寿司やら何やら,美味しそうなものに早速食らいついている方々を羨ましく指をくわえて眺めるのみであった.
私は18時に個研から仁川に出て阪急で宝塚へ.そこからはバスで伊丹空港までがちょうど30分.飛行機がとても小さくて新しく買ったリモワの4輪トロリーケースが機内持ち込みできなかったのは想定外だったけど,千歳でのピックアップにはさほど時間がかからず,エアポート快速→地下鉄で投宿先に到着したのは23時頃だった.いつも感じることだが,千歳−札幌は思ったよりも時間がかかる.時々響く警笛の音がなんとなく物悲しかった.
大通駅から地下鉄東西線で東札幌へ.会場の札幌コンベンションセンターまでは駅から歩いてたっぷり7〜8分かかったが,トータルで30分ほどの道のりだった.
午前中はDating Violenceの測定に関するシンポジウムに出た後,ポスター発表を巡回.ポスターが掲示される会場はコンベンションセンターではなく隣接した施設で,しかもその体育館的なところが割り当てられていた.体育館なので天井はそこそこ高いのだが,パネルが並べ立てられていると狭くて,そしてむうっと暑い.こうなると頭をよぎるのは10年前の同じく日心大会での「東大本郷・御殿下の悲劇」である.私に限らず,それを体験した者たちは今になってもあれが最悪の大会だと口をそろえて言うような灼熱地獄だった… ここが札幌でよかった.
昼休みに何をどうしたらよいのか判断に困る会議に参加してモヤモヤを溜めた後,自分自身のポスター発表までの時間はポスドクAyaさんとともに,にしだっく先生との研究懇談.溝好き先生もところどころご参加.この企画を動かすことがAyaさんの将来のためにどうはたらくのか,今ひとつまだ私には確信がないのだが…
ポスター発表は持ち時間の2時間ほぼいっぱいに絶え間なくいろんな方が来てくださって,多くのディスカッションをすることができた.特に日心では社会心理学が専門でない方々の意見が幅広く聞けるので,今回のようなテーマの研究を発表するにはとても向いている.内容はこちらでご参照いただけます.
夕刻は共同研究者のこもりくん,今日初めて対面したツイッター友達たけみわさんと3人でススキノの積丹料理店にてオフ会的な宴会.縦横無尽な会話が大変盛り上がった.
中秋の名月の輝く中をススキノから大通まで歩き,アップルストアの前に並ぶ人々を横目に見つつ,ホテルに帰還.
午前中は視線行動研究のシンポジウムに参加.霊長研の友永さんが企画で話題提供者の一人にNTTの松田君,という「面白い」お知り合いたちによる企画だったので楽しみにしていた.発達心理学から神経科学まで,基本的には王道的な実験心理学的アプローチをとる,この10年の間に産み出されてきた先端研究が次々と紹介されたので,それぞれにはあれこれ疑問に思うところはあったが,飽きずに聞けた.私も以前から,そして現在も視線行動をテーマの一つとして扱う研究者の端くれではあるのだが,こっち方面の研究に対するリサーチが足らないことを痛感した.対人コミュニケーションの「社会心理学」的研究の中にはもちろん視線行動を扱っているものも多く,そのうち古典的な論文はシンポで紹介された研究でも引用されているが,その後長らく停滞していて,測定機器や分析手法の発達に追いついていないように思われる.ま,この傾向は対人コミュニケーション研究に限ったことではないし,考えようによってはチャンスでもあるのだが.
シンポ残り5分のところで部屋を抜け出して,隣の建物にあるチュートリアルワークショップの会場へと小走りで移動.今年の大会で初めて組まれた,さまざまな方法論に関する講習会形式のセッションに,ポスドクAyaさんを講師とする企画「心理学実験の参加者管理に際するオンラインシステムの活用」をエントリーしてみたのだ.私が副センター長を務め,Ayaさんが所属している応用心理学研究センターの事業の1つなので,今後の存続をにらんでのアウトリーチ活動.おかげさまで飛び入りも含めて割り当てられた部屋いっぱいの方が参加してくださった.私はTA業務に従事したのだが,Ayaさんとの前日までの打ち合わせにどうも行き違いがあったらしく,現場で私が何をすべきかに関する具体的な手続きをまったく把握しないまま本番に突入してしまった.「え?私何すりゃいいの?」と開始20分ばかりはかなりのパニック状態に陥ったが,なんとか参加者に迷惑をかけすぎない程度で収拾をつけられた,と思う.おかげさまで内容は大好評で,実際に使ってみてとても便利そうだ,すぐにでもシステムを導入したい,という声がいくつも聞かれた.うちのセンターは日本代理店でも何でもないので導入実績が増えても一銭の得にもならないのは残念…なんて思うことはもちろんなく,便利なシステムを使ってどんどんデータが蓄積され,よい研究が公刊されれば何よりです.
落ち着いて立派な講師ぶりだったAyaさん,そして参加してくださったchoschosさんとたけみわさん(「シンイチ」研究室コンビ)の4人で,遅いお昼ご飯兼打ち上げ?を会場隣のイオンにある回転寿司にて.さすが北海道,一応寿司が回るレーンはあるが誰もそこから取ろうとはせず,伝票で注文.安定のおいしさ(特に生サンマがよかった),そして抜群の安さだった.
そのまま学会会場には戻らず,東札幌から地下鉄東西線で新さっぽろに出て,新札幌からエアポート快速で新千歳空港へ.購入依頼のあった「近頃評判のお土産」のうち,美瑛のコーンパンの入手には失敗したが,ジャガJについてはセキュリティ内の売店でなんとかゲットして,一路羽田へ.モノレールで浜松町に移動して,親友Sと合流.そういえば昨年の日心のときも武蔵小杉で会って一緒にご飯を食べたのだが,今回は汐留で一緒にお泊まり.ホテルのレストランでご飯を食べながら,大浴場で湯船に浸かりながら,部屋のベッドに寝転がって,たくさんおしゃべりをした.
寝ないでおしゃべりする?などと言っていたが結局は二人とも普段から早寝な人間なもので,日付をまたいでも起きていた,くらいがせいぜいで7時まで健やかに眠ってしまった.おしゃべりさえできれば充分で,特に行きたいところもないよねえ,ということで,昨日のレストランで朝食を済ませた後もホテルに居座って,あまちゃんの1週間分の放送をじっくり見てから11時前にチェックアウト.東京駅でちょっとお茶でも,と思ったけれど,三連休初日のターミナル駅はものすごい混雑で,それも見送らざるを得なかった.ともあれ,久しぶりに親友と二人きりで濃密(笑 な時が過ごせてよかった.
12時ののぞみで帰阪,いや帰京.中途半端な時間帯なのに新幹線はほどよく混んでおり,降り立った京都は腹立たしいほど蒸し暑かった.
来年の日本心理学会は同志社大学今出川キャンパスで開催予定.今年より1週間ほど前倒しの時期なので,暑さは覚悟しないといけないだろう.発表はもちろんだが,今年はチュートリアルWSが比較的うまくいったので,来年は面白いシンポを企画できたらいいのにな,と思った.
ゆく夏を惜しむ,実質的な夏休み最終日.一日ろくに何もせず過ごした.日中はまだ暑く,エアコンをかけた寝室で昼寝をしたのに,布団をしっかり被っていたせいか随分汗をかいた.
なんて嫌な響きなんだろう(笑
といっても今日は学部科目はないのでまだ気楽.1限は特殊研究でAyaさんのRPD面接プレゼンのトレーニング+今後の科目運営の打ち合わせ,2限は先週リサミを学会出張でお休みにした分の振り替えでM2君の実験リハーサル.準備不足な点が多々あり,最後にはややお説教となる.昼ご飯を慌てて済ませた後は輪読ゼミ.「よいジャーナルに載せるための王道」は分かってきた.納得いかないところもあるけれど…
キャンパスはやや疲れた表情を隠せない学生たちと,結婚式をする新郎新婦とゲストたち,キャッチボールをする親子,ウォーキングついでに時計台を背景に記念写真を撮る家族連れ,実に多種多彩な人々で溢れかえっていた.
今週は,国際会議のベストペーパーアワード選定,学会の論文賞選定.頼まれた査読など,かなりの量の論文をまとめて読む必要がある.前者は研究関心としては似ているけれど方法論が全然馴染みのないジャンルなので,正直読むのがつらい.科研もちょっとずつは進めないといけない.ふー.大変だ…
4年生にとっては大学生活オーラスの秋学期が始まった.卒論の〆切まで3ヶ月を切った.良く言えばゴールが見えてきた,実際のところは追い込まれた状況(笑
夏休みに「序論を10ページ書いてくる」という課題を与えていた.うちのフォーマット(35文字×25行)だと7000字くらい書くとだいたい埋まるくらいの量である.蓋を開けてみると,1000字も書けていない学生から8000字程度の学生までかなりの幅があったが,それはまあ予想通り.分布がどちらに偏るだろうかと思っていたがやや右だった.
もちろん量が足れば質が足るとは限らないし,それぞれの完成度がどのくらい高いかはじっくり見てみないとわからない.しかし夏休み前の面談でパラグラフライティングを口うるさく言ったのをしっかり守って書いた学生も多くいたので,今後の展開はこれまでより楽になる,と信じたい.これまではどちらかというと手を入れすぎな指導をしていたのだが,私の負荷は高い割にいい論文に仕上がることが少ない(とてもよい論文は出ない)ような気がして,少しはかれらの力を信じる作戦に切り替えつつあるところである.
先日あるもあ君に教えてもらった三陸鉄道の震災からの復旧記録を綴ったマンガ「さんてつ」の流れでこのルポを.日航機墜落事故の「墜落遺体」はすさまじかったけれど,これもきっと.しかし,覚悟をしてでも読まずにはいられない.
後期に定常的に講義科目があるのは水曜日のみ.しかも,統計科目の2連チャン.まずは心理1年生の必修科目であるこの科目は,いつものように階段教室で200名弱の(統計科目としては)大人数を相手に講義しなければならない.ただ今年は1つ大きな変化があって,B4学生2名がLA(ラーニングアシスタント)として授業補助業務に就いてくれることになった.統計科目のLAに自らの意思で応募してきたのだから,当然受講時の成績はよい.大きな部屋での講義はどうしても私の目線が隅々まで行き届かず,結果的に注意散漫な受講態度の学生をコントロールするのが難しくなるので,かれらには是非その辺りをフォローしてもらいたいと考えている.
初回は恒例の「心理統計とは何か」をテーマにしたイントロダクションの講義.去年までのコンテンツに「統計学とは何か」というセクションを設けて,例の統一球問題の検証について本質を失わない程度に簡略化したものを加えてみた.統一球問題を検証する統計学ではものさしはHR数(あるいは率)だから簡単だが,心理学の場合は信頼性と妥当性の高いものさしを自分で作る工夫が必要で,それが難しく面白いところである,という展開にまとめてみた.
今日はおおむね静粛な環境を維持することができた.来週からもなんとかこの状態を維持したいものだ.
4限は3年生科目.SPSSで多変量解析.選択科目になって以来これまででもっとも少ない受講者数(50名強)になりそうだ.春学期の受講者が100名を大きく超えていたのと比べるとぐっと授業環境は向上する,はず.
4限後の会議をぎりぎり中座せずに済むタイミングで大学を出てフェスティバルホールへ.オープン前の音響テスト兼リハーサル見学以来で,初のコンサート.そろそろ新進気鋭の域を抜けつつあるドゥダメル率いるミラノ・スカラ座管弦楽団によるヴェルディ(生誕200年だそう)の名曲演奏会である.前日は演奏会形式のアイーダをやったそうだが,今日はいろんな序曲+いくつかの歌劇のアリア等のさわりをきかせる内容だった.
コンサート開始当初はドゥダメルばかりに注目していたが,あまり際だった特徴はないように思われた.それより強烈なインパクトだったのはテノールの方.ハンプティダンプティもこれほどではないだろうという肥満体型なのだが,声量はものすごかった.きっとあの膨れた胸板の中にはがらんとした空洞と鈴虫のような羽があるに違いない,と思わせるような高らかとした歌い上げぶりに,私たちだけではなく多くの客が茫然とし,そして,笑っていた.
悪くはなかったけれど,S席26000円はちょっとぼったくりかもしれない.
ここ1年半にわたり,私+PD2名+M2名で続けてきた大学院ゼミに,このたびの大学院入試に合格した1名が加入することになった.今年初めから秘書ちゃんとして週1で勤務してくれている,お隣の大学のB4なNさんだ.
そもそも大学院志望で,今は社会心理学のゼミに所属しているが,大学院では生理心理系への進学を希望してあちこちの研究室を積極的に訪問して話を聞き歩いていた.そんな経緯をたまに聞いて,思うところをアドバイスしつつ,近所の大学院に進学してくれたらこれからも秘書ちゃんとして働いてもらえるかもしれないのになあ,と考えていたのだが,結局夏前に「やはり社会心理学で」ということになり,しかも私の研究室を受験することを決めたという報告を受けた.彼女の中でどういう心境の変化があったにせよ,私やラボメンバーをある程度間近に見た上での決断なのだからうれしかった.うちに限らず大学院入試というのは各大学のクセが強くてしっかり対策しないとろくなお点が取れないものと相場が決まっているのだが,私の心配をよそに申し分なくよい成績を挙げてくれて,無事合格.安堵.
入学はもちろん来年4月だが,これからの半年を準備期間として,差し支えない範囲でリサミや輪読ゼミに参加してもらうことになった.以前に比べて,大学院生活は(というよりも,研究者の生活が全体的に)どんどん慌ただしくなっている.わけのわからぬままそれに呑み込まれることのないよう,うまくやってもらいたいし,私も,うまくやりたい.
一つだけ残念なのは,また優秀な秘書ちゃんを失ってしまうこと(笑
今年も,全国の研究者たちが懊悩しまくる「科研が書けん」の季節が始まっている.幸い今年度から3年ものの基盤Bをいただいているので,高みの見物を決め込んでもよかったのだが,まったくそれとは別の枠組みでプロジェクトを発動させようという機運がしばらく前から盛り上がって,挑戦的萌芽にアプライすることにした.挑戦的萌芽は,基盤B以上の研究代表者なら重複応募できるというやや特殊なカテゴリで,プロジェクトメンバーのうち応募資格者が私しかいないという事情もあったりする.プロジェクトの中身は,まさに挑戦的でまさに萌芽的な取り組みであることには間違いないのだが,「研究」として認めてもらえるかどうかがやや微妙,だろうか.
今日はひたすら頭の中にある思いのたけを文章にして書き起こす作業.紙幅としてはそこそこ書けたが,読み返してみると,やや「研究計画」という枠を離れて「私の主張」のようになってしまったかなという印象.明日からの週末,天候には恵まれそうなのだがお出かけは控えて,もっと申請書に沿った構成にしよう.
ほんとに好天.でも,ご夫君には申し訳ないけど,ひたすら科研申請書の草稿を書く一日.かろうじて,お昼は讃岐うどんを,夜はイタリアンを,いずれもご近所に食べに行った.
おかげで,「研究目的」と「研究の斬新性・チャレンジ性」は,ほぼ納得の行く構成になった.
またもや恨めしくなるほどの好天.しかし,今日も日長一日.ご夫君は午後から阪神競馬場に出かけていった.私は来週の京都大賞典までぢっと我慢だ.
今日は「研究計画」を書き進めた.まだ具体性に欠ける部分は多くあるが,大体の構成はできた.ポンチ絵が1つ欲しいが,相変わらずその才能がない自分が恨めしい.
久しぶりにわくわくするような論文に出会った.
People and societies seek to combat harmful events. However, because resources are limited, every wrong righted leaves another wrong left unchecked. Responses must therefore be calibrated to the magnitude of the harm. One underappreciated factor that affects this calibration may be people's oversensitivity to intent. Across a series of studies, people saw intended harms as worse than unintended harms, even though the two harms were identical. This harm magnification effect occurred for both subjective and monetary estimates of harm, and it remained when participants were given incentives to be accurate. The effect was fully mediated by blame motivation. People may therefore focus on intentional harms to the neglect of unintentional (but equally damaging) harms.
全然関係ないけど,開始前のおしゃべりで出た合コンの話には,死ぬほど笑ったw 若いっていいねえww
来週は京阪奈にあるNTTコミュニケーション科学基礎研究所の見学に行き,あるもあ君のお世話になってさらっと研究交流+実験室見学をさせていただいた後に懇親会の予定.月曜定休のお店が多すぎて煩悶させているらしく,申し訳ない.期待してます.
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