本日から学生によるプレゼン開始。
1回2名×2.5回で一巡りなので途中1週ずつガイダンス系の日を挟んでも3回順番が回ってくるという計算だ。先だって卒業した学年など1回に3名突っ込んでも2回しか回せなかったのに比べると余裕があるし内容にヴァリエーションがつけられるのでうれしい。今年はそれぞれに関心があるテーマをまず選び、それについて「よくわかる社会心理学」で概論→日本語論文で研究の実際を知り→英語論文にチャレンジ、という構成を試してみることにした。聞き手からの質問もこれまではほぼ1人1回限りにしないと全員に発言してもらうことができなかったが、今年は複数回が余裕でOK。the smaller, the better.
唯一心配だったのは「せっかく正味2時間の枠を確保したのに余らせてしまう」ことだったが、議論もそこそこできた上にちょうどよい案配で終了。次週からもかくありたい。
昼間に事務に行くため外に出たら、真上の空はよく晴れているのにパラパラと雨が。狐の嫁入りだ。甲山の方に雨雲があって、強い風に飛ばされてこちらまで降ってきたらしい。その後も晴れたり曇ったり降ったりと忙しい天気の変わりようで、最後には虹が出た。
そして冷え込むと聞いていたのに大したことないなあ、と思っていたら夕方にはしっかり気温が低下。聞いてな…かったわけじゃないけど今更対応できないよ〜。しかし頑張って駅まで自転車こいだ。
2回にわたって「情動と社会的状況」と題してSchacter & Singer(1962)をベースにした講義をした。この頃の研究は、当然今眺めるとアラが目立つところはあるが、シンプルでまっすぐで分析も理解しやすいので、社会心理学の実証的研究の基本を教えるにはとても向いている。
ところで、大福帳に書かれた履修者のコメントを読むと、研究結果から導出される知見を「決めつけ型」の主張であるかのように理解しているケースが多いことが気になっている。「ある実験参加者がエピネフリン注射によって心拍数の増加を体験し、それについて適切な説明がなされない状況で、同様の状況に置かれた他者が怒り狂っていると、必ず怒り情動が喚起される」といった具合である。データ分析は条件間の相対比較による平均値の差を論じているだけだし、そこには当然条件内においても個人間のばらつきが含まれているわけだし、そもそもそんなデジタルな反応を想定・議論しているわけではないのだが、直感的な理解は二分法的になってしまうものだろうか。もっと人間はアナログでしょ?と言うのは簡単なのだが、そうなると「じゃあ心理学って何をやってる学問なんだ?」というシンプルな反駁を食らうことも予想される。物理ではなく心理に関する科学的リテラシーというのをどう教えるか、特にそれが社会的状況との交互作用を含むものとなると難しいところがある。
引き続き学振申請書の検討会。M2君の研究計画が瓦解していたw
午前中一仕事して、ご近所うどん屋でお昼を食べた後、梅田へ。
まずヨドバシカメラで一眼レフを新規購入。手持ちのKiss X2が壊れて修理不能になってしまったのだ。そんなにいいやつはいらないので、同じシリーズのX5にした。はびーからはバレンタイン+誕生日プレゼントとしてミラーレスLUMIX用の交換レンズをリクエストされたのだが、残念ながら店頭在庫切れ。再入荷は6月上旬とのことなので、ヨドバシドットコムで購入することにした。同じヨドバシでもオンライン通販と店頭では在庫管理系統が異なるのである。
真横のグランフロントを華麗に無視してうめだ阪急へ。夕呑みのためにつまみを買うだけのつもりだったのだが、そういえば蒸留酒を飲むまともなグラスがないよね、ということになって7Fへ。まず、
バカラなんか買わないからね!
と高らかに宣言したのに、他のフロアをうろうろ歩き回ってもこれというめぼしいものがなく、結局バカラで買ってしまった。反省している。
タンドリーチキンなどインド系デリ+ローストビーフサラダ+ナッツ類(Far East Bazarというショップの量り売りで、なかなかおいしい)をつまみにエチゴビール→カウアイラムのロック。明日は早く出かける予定があるから、と早く飲み始め、早く終わった。どうやら18時頃には酔っ払いきってソファで轟沈していたらしい。22時頃にいったん目覚めて寝室に移動し、合計11時間ほど爆睡してしまった。
手術以来初めてのウォーキングで京都へ。久々に花の写真でも撮りましょう、ということで目的地を植物園に定めた。
8時前に京都駅をスタートし、烏丸通を北上。四条で一筋西の室町通に入り、伝統的な街並みとマンション群の共存を眺めつつ歩く。丸太町まではすぐだが、そこから今出川が案外遠く、つまり御所が大変に広大な敷地を持っていることを実感する。北大路で少し東に入り、北山大橋手前の飛び石で鴨川を渡って植物園へ。ほぼ8キロの単純かつ快適なコース。空も五月晴れで、とても心地よい。
植物園では、チューリップは終わりかけで、バラやアジサイはまだだったが、色とりどりのシャクナゲやマンサク、あるいはアネモネやパンジーなど春の花があちこちに咲き乱れていて、なかなかフォトジェニックだった。1時間半ほどかけて温室を除く園内をほぼ一周。最近はiPhoneカメラばかりでまともに一眼レフを持つのは久しぶりだったが、なかなかいい写真が撮れた(自己満足)。
ランチは目の前のキャピタル東洋亭へ。同僚ウッキー先生の小学校の同級生が社長さんらしい。昔ながらの洋食屋さんで、値段設定はファミレス並みということもあって人気があるのか、開店11時ちょい前に行ったが既に先客が10組以上いた。幸い1周目で入れたが、後にもどんどんと長い列が… お値段なりのお味なので待ってまではちょっと、とは思うが、雰囲気も込みでおいしく頂戴いたしました。
帰りは実家がご近所だという知り合いお勧めのケーキ屋Comme Toujoursに立ち寄って月曜ゼミ用の焼き菓子と本日のおやつ用の生ケーキを買い、北大路からは地下鉄。いつものように伊勢丹で夕食用のひさごのちらし寿司を買って帰宅。…とツイートしたら当のひさご寿司さんのアカウントからレスをいただいたのにはびっくり。
2万歩以上歩いたので、心地よく疲れた。その後昼寝の気持ちよかったことといったら!ケーキも上品な甘さでとてもおいしかった。
どこかに出かけようか?と言い始めたときは時既に遅し(というのは我が家では大体7時半頃)だったので,休養日.ゴッホ展だの狩野山楽・山雪展だのいやげもの展だの,行きたい展覧会は数あれど,だ.どれもまもなく終了なのでスケジューリングが厳しい.私たちには並ぶ覚悟など毛頭ないのだ.11日に国博→12日にロフト→18日に市美(ついでに選挙学会に潜り込む)だろうか.
お昼はほの香で揚げ餅おろしそば.意外にも温かいそばであった.
帰宅して昼寝して.NHKマイルカップはハイペースで前の馬がほぼ総崩れ,直線追い込んできたマイネルホウオウが勝った.平地GI初勝利の柴田大知JKがボロボロ泣いていたのが印象的で,外国人JKを含む「いつもの人」が勝たないこんなレースがあるのも悪くはないと思った.特に彼だの酒井学JKだのはいつやめてもおかしくない時期があっただけになおさらだ.まあこれから大レースを次々勝つとも思えないけど… 個人的にはファンファーレがN響金管メンバーによるライブ演奏でなかったことが残念だった.
夜ははびーのリクエストディナーで天津飯.彼は王将のような雑駁な中華料理店に行くと天津飯を注文することが多く,その一方で私は作ったことがなかった.作ったことがないし自分でも食べたことがないので,「ご飯の上に卵をのっけて醤油味のあんをかける」という中心的な手続き以外の部分がぼんやりしている.調べてみてもいろんなパタンがあって,よく分からない.関西と関東であんの味付けも違うらしい.要するにどうでもいいのだなと考えて,ご飯は焼き豚チャーハンにして,卵の中に刻み葱と筍水煮と干椎茸とかにかまを入れて,あんはもちろん醤油味(関東はケチャップと酢が入る酢豚風のあんらしい.Wikipedia情報)にした.炊飯器で作ったチャーハンが随分固めになってしまったのは若干失敗だったが,その他はまずまずだったらしい.全体に味覇さんが大活躍したと言えるだろう.難しくもめんどくさくもないので,また作るかもしれない.ただし,たかが1品のためにフライパンと鍋が同時に汚れるのはちょっと不快だ.
3日休んでたっぷり寝られたのはよかった.休みすぎると頭がぼんやりしてくるので,このくらいで頃合いがよい.
今日はポスドクAyaさんが帰省中のため欠席。戸部ちゃんと2人でM2たちのDC1申請書をじっくり検討。
いろいろと修正を重ねるうちに研究目的で論じていることと研究計画に盛り込まれている内容が遊離してきて、特に研究計画が本人たちの中できちんと詰められていないことが露呈。十分な紙幅がないのでかなり簡略化された書き方をせざるを得ないのだが、きちんと作り込まれた計画をアブストしているわけではないとなると、他人が読むとまったくわけのわからない内容になってしまうのは自明の話で…
〆切まで後10日。さあ、追い込まれた感が強まって参りました。
他の時間は、大学から支給される個人研究費に関する書類作成に忙殺される。まったくもって想定外。
これまで3年にわたり「これは個人研究費で買ってもらっては困ります」と事後に言われてその不条理さに当惑することが多かったのだが、今年は珍しくそれがなかった。ただし、Amazonで購入した書籍の領収書兼納品書に大学名+私の氏名の明記がない(私が指定していないわけではなくAmazon側がそういうのを送りつけてくる場合がある)ものについて発注証拠の書類を印刷・提出することを求められたり、参加費を払った学会大会については旅費を出費した際に準ずる報告書を求められたり(これまではそんな書類は必要なかった)、3月末に購入したカメラは「なぜ今購入するのか」の理由書を求められたり(年度末に購買行動をするのは「怪しい」らしい)。
どれもこれも「けしからん使い方をしているんじゃないのか?」と疑われている感が満点だが、同僚(といっても口を利いたことすらないが)に実際にけしからん使い方をした人間が出たとあっては仕方ないのかもしれない。本当に迷惑な話だ。書類を細かくチェックする方にとっても、される方にとっても。
研究計画に至るまでに迷い道くねくねな学生の話を辛抱強く聞いていたら、具体的な研究計画を持ち込んだ学生たちへのアドバイスの時間がとても少なくなってしまった。もちろんくねくね学生を唱導するのも大切なことなので仕方がないのだが、やはり15名(のうち欠席者4名)を指導するのに90分では少々足らないようだ。チャペルアワーから始めることにするか。
コスコの鶏むね肉パックの愛用者なので、飽きが来にくいようあれこれとアレンジメニューのレパートリーを増やす努力をしている。今日作った新じゃがとの甘辛炒めもよかったが、明日はタンドリーチキンにしてみることに。フライパンで焼くだけだから教授会後で疲弊しきっているだろう明日でもなんとかなるだろう。
WG会議→3年ゼミ→心理科学統計III→教授会
3限は空きだったのでちょっと仕事を進められるかな、と思っていたのだが甘かった。とある書類仕事にびっくりするようなミスを発見し、慌てて関係各所に連絡してリカバーを図る必要に迫られた。幸い、多分リカバーはできるらしいということがわかってホッと一安心したのだが、我ながら大変にうっかりしていた。システムにも問題はあると思うが、ミスはミスだ。少なくとも他者に迷惑をかけることはないよう、これからはもっと気をつけよう。
心理統計は「予習復習をしていることが前提で講義をしている」と初回から繰り返し、繰り返し言い聞かせているのだが、それでもなかなか着手しない学生が少なくない。それでいて「進度が速すぎてパニックになりました」と言われても困る。大福帳に「予復習しようと思います」なーんて書いているうちはダメだよ。
教授会は2時間弱。予想通り疲弊して帰宅したが、フライパンに若干の油を熱して漬け込んであったチキンを焼くだけでよかったので、20分後にはご飯にありつけた。手軽な割には(前にもっと本格風なレシピで作ったときよりも)おいしかったので、またやろう。
毎週木曜恒例のランチミーティング。JK、S君、私とポスドクが一緒にご飯を食べながら打ち合わせをする、というか、ほとんどの場合、1時間半ほどのうち少なく見積もって1時間ちょっとは他愛のないおしゃべりを楽しんでいる。
そんなミーティングに、ayaさんが面白いネタを持ち込んできた。彼女は高知出身でGW中しばらく家族で帰省していたのだが、お土産に「高知県の産んだ素朴なお菓子」ミレービスケットを持ち帰ってきた。ミレービスケット自体は以前彼女からもらったことがあり知っていて、やや堅めに焼いた甘みと塩味のバランスがなかなかいい感じのぽりぽり食べられるビスケットである。それに4種類の新しい味が登場し、それぞれ「朝の」「昼の」「午後の」「真夜中の」ミレービスケットと名付けられているが、味と時間帯の対応づけにいまいち納得がいかないので、ブラインドテストで味の同定+時間帯との対応を正しくできるかどうか確かめたいというのがayaさんの要望だった。左の写真がブラインドテストの状況。見た目にはほぼ同じの4つの味のビスケットを並べて、すべてを味見。その後、その味によく似合うと思う時間帯に当てはめるという手続きだ。
味の同定は、比較的簡単だった。4つのうち3つは「ブラックペッパー」「生姜」「コーンポタージュ」で全員の意見が一致。もう1つは「んんん?塩味?」と思いつつも、よく考えた末の結論は「サラダ」、つまりフレンチドレッシングがかかっているように思えたのだ。そしてあれこれ議論の末に「朝−コーンポタージュ」「昼−サラダ」「午後−生姜」「夜−ブラックペッパー」と対応づけた。ポタージュと言えば朝ご飯でしょ?夜と言えば酒のつまみでブラックペッパー?あとの2つはあまり根拠はない。どれと対応するかと聞かれても困るなあ、という感じだった。
正解はどうかと言えば、味は「サラダ」以外正解。「サラダ」は「にんにく」だった。時間帯との一致は正解は「朝」のたった1つで、写真左にあるように「昼−生姜」「午後−ブラックペッパー」「真夜中−にんにく」だった。にんにくは匂いが気になるので日中は食べない、というのはまあ納得ができたが、残りの2つは…??? パッケージには理由は書かれていないので、結局よく理屈はわからなかった。
それにしても本当は「にんにく」味だったビスケットのテイスティングは特に面白い経験だった。味を知らない(ラベル付けがされていない)状態では若干の酸味を帯びた塩味に思えたのだが、「にんにく」だと言われた直後に食べると、なぜこれがにんにくだとわからなかったのかがさっぱりわからないというくらいのレベルで、間違いなく断然にんにくの味がしたのである。それをその場にいた全員がまったく同様に経験したのが、とても興味深かった。味覚ほどもやもやと不確かな感覚はない、といったところか。
科研費研究その2に関する情報収集のために知己を頼り、御茶ノ水にあるJAXA東京事務所へ。昨年度までどこにあったのか知らないのだが、この4月からJR駅の向かい側+千代田線の駅直結で旧日立本社ビル付近の再開発でできたソラシティなるカンファレンス+オフィス複合施設に移転したのだそうだ。御茶ノ水付近はほんの数回しか来たことがないのでまったく不案内だが、すぐそばにニコライ堂があった。
お目にかかったのはこの方で、以前タタミ本をお読みくださってテキストマイニングがらみでご質問メイルをいただいたのがきっかけでちょくちょく情報交換をさせてもらっている。いわゆる「バリバリのキャリア官僚」というご経歴だが、よい意味で「ぶっ飛んだ」キャラクターの方でもある(そうでもないとやっていけない世界だということかもしれない)。話しているうちに自分も同期してどんどんテンションが上がっていくのがわかるので面白い。私自身も一般的な類似属性他者と比べるとテンションは高い方だと思うが、それどころではない(笑
大変忙しくしておられるところを時間を割いていただき、ランチもご一緒しながらたくさんの情報とご意見を頂戴した。ありがとうございました!
JAXAを後にしてお次は日本科学未来館へ。御茶ノ水→東京→新橋→船の科学館で移動時間は30分少々。「ゆりかもめ」には台場に行く観光客しか乗らないものだと思っていたらスーツ姿の男性が多く、そういやオフィスもいろいろあったんだっけと思い直した。普通の電車より狭苦しい上に、気温も湿度も両方高いのであまり快適ではない。こんな時期にYシャツ+ジャケットを着込むのは本人も嫌だろうけど周りも見た目ばかりでなく…ねえ。
日本科学未来館は船の科学館駅で降りて徒歩数分。実は訪問するのは初めてだが、東日本大震災当日に知り合いが大勢参加していたインタラクション2011開催中で、揺れによって天井の一部が崩落したことで(Twitter上で)大騒ぎになったのをよく覚えている。今日は知り合いに招待券をいただいていた企画展「波瀾万丈!おかね道」を見学した。
JAXAでお目にかかったSさんが以前こちらでもお仕事をされていたということで、専門の職員の方(インタープリター)にアテンドについていただけるようわざわざご差配くださった。というわけでひとりぼっちではなく三ツ橋知沙さんに帯同をお願いしての見学となった。インタープリターとはいわゆるサイエンスコミュニケーターの役割を果たす職を指していて、科学者(玄人)と一般市民(素人)を結ぶ「わかりやすい説明役」といった立ち位置の仕事をなさっている。今回の企画展の内容は(一般的に通じやすい表現を使えば)行動経済学、その実、経済行動をターゲットにした心理学の理論・実験と、そのメカニズムと連動する脳内過程を検証する神経科学的研究の紹介だったので、その部分について解説していただく必要はなかったが、その代わり数々設置された実験イベントの企画経緯や意図など、様々な裏話をお聞かせいただいた。さほど関心なくぶらぶらと会場を回遊している客にいかにして実験をうまく体験してもらい、またその内容について理解してもらうか。それだけでもかなり大変なことだと思うが、様々な工夫が凝らされていた。そのままは難しいかもしれないが、普段の教養系科目の講義には参考になるようなものがいくつかあった。
サイエンスコミュニケーターについては直接その活動に関わっている知り合いもいるので興味を持っていたが、実際にその仕事に就いている方とお話ししたのは初めてだったので、その点でも興味深かった。三ツ橋さんは生物学専攻の大学院ご出身とのこと。大学院で何らかの科学について専門知識を修めた学生の行き先の1つとしてかなり有力な職種だろうとも思った。
雨の降る中だが、京都に出かけて2つの展覧会を見た。
まずは京都国立博物館の狩野山楽・山雪。大回顧展と銘打つだけあって、屏風絵や襖絵以外にもさまざまな種類の絵があり、また作風も個人内で一様ではなく、当たり前のことだろうが「いろんな絵を描いていたんだなあ」と実感した。勇壮な虎や不気味な龍ばかりを描いていたわけではないのである。狩野派に代々受け継がれていたのだろう「秘伝画法書」すなわちマニュアルも展示されていて、具体的で細かな指示が書き込まれているのが興味深かった。またそれぞれの絵に付されている解説文が生き生きとしていたのも印象的で、何とかこれらの絵の意味や素晴らしさを知ってもらいたいという学芸員の方の意欲を強く感じた。
そしていつものように鑑賞時間には大きな格差が。私はじっくり見たつもり、でも45分。ご夫君は多少巻きを入れたのだそうだが、75分。
高島屋の八起庵で鴨なんば(うどん)と卵かけごはんの昼食をとった後、京都市美術館のゴッホ展へ。展示されているのは(ほぼ)ゴッホの作品のみ。しかもパリに滞在していた2年ばかりの期間に製作された作品限定の展示だったので、小規模だが密度は濃いものだった。ごく短期間のうちに作風が行きつ戻りついろいろと変化していて、いわゆる「ゴッホらしい」作品以外もたくさんあった。また、X線写真などを用いて絵の描かれ方に関する細部に至る検討もなされていた。
それぞれの絵に関する周辺情報が多く示されているせいもあってか、会場内かなり混み合っていた。そうなるとかえって「じっと列に並んでちょびちょび移動しながら鑑賞」することができない私などは「基本的には離れたところから眺めて、興味があるものだけは近寄ってじっくり鑑賞」というスタイルになるので、所要時間は短くなる。今回の展示会はリヒテンシュタインの秘宝展との併催で会場スペースが美術館1F全フロアの半分しかないこともあって、30分かからなかった。はびーは60分。後ろの待ち時間は同じだった。
雨が小やみを挟みつつもやまない中を、イオンモールに寄り道して買い物を済ませて帰宅。
昨日に引き続き,開催終了が迫っている「いやげもの展」を梅田ロフトに見に行った.いとうせいこうもみうらじゅんも目の付け所は好きなので期待していたのだが,正直なところあまり面白くなかった.昭和期の観光地にこういうお土産確かにあったよね,と懐かしくは思うものの,あるいはその記憶があるからかもしれないが,意外なところを衝かれてびっくりするような面白さはなかった.当時は国内の移動にも相当なコストを要したし,旅行することが滅多にない楽しみだったので,インパクトのある(今から思えばありすぎな)造形物が思い出作りに受けたのだろうと思った.
引き続き,今日のメインの目的である「新しいメガネの受け取り」に阪急うめだ本店へ.そもそもはGW中に出来上がる予定だったのが納品されたもののレンズに傷がついていたそうで差し戻しになったという電話連絡を受けていたのだ.ようやく受け取れる!と控え証を差し出したら,
ええと,5/12頃に納品予定なので,納品されたらご連絡差し上げるとお知らせしたと思うのですが…
とのこと.電話を受けたのははびーだったのだが,向こうの言い間違いか彼の受け取り違いか,今さらよく分からないが,ともかく事実としては「まだ納品されていない」ことが判明した.大学からの帰りに受け取りに立ち寄ればいいじゃんという話だが,一日の疲れを背負って帰宅しているのに途中下車というのは案外面倒なもので.とはいえ暴れてもブツが来るわけではないので,やむなく帰宅.全般的に「行き損」感の強い一日であった.
特殊研究→ゼミで門戸厄神まで出て夢打庵で鴨ざるを食する→リサミ,であったが,なんとなく気分がよくなく,午後にはかなりグロッキー気味に.肩や首が痛い(あまりにも凝っているのではびーに揉んでもらったら揉み返しにもやられた)し,熱っぽいし,そういえば数日前から突然喉も若干痛いし.
帰宅して熱を測ったら7度4分あったので,その足で近所のホームドクターに直行.幸いにして待ち患者は誰もおらず,すぐに見てもらえた.しかし熱がちょっとある+喉が痛いよくらいの主訴では大してオオゴト認定はしてもらえず(してもらいたいわけでもないが),喉をちらっと見て「ああちょっと赤くなってるね.咽頭炎ちゃうか?」とのお見立てをいただいて,抗生物質とロキソニンと胃薬のいつもの3点セットを処方された.ザ・対症療法だが,まあそんなものだろう.
食欲がないわけでもないので夜はちょっとだけ食べて早めに就寝.明日は卒論ゼミだけなので申し訳ないがお休みさせてもらうことにした.ロキソニンのお陰で熱は下がったのだが,夜半になって胃腸の不快感が激烈に増して目が覚めた.というわけでトイレとお友達に.ベッドに寝ている方が消耗するので書斎でテレビを見ながら何度も通い,3時頃にようやく落ち着いて来たので就寝.嘔吐は(したければできたと思うが)なし.
予定通り出勤せず自宅で静養.基本的にベッドでごろごろ.大阪でも真夏日を記録したそうだが,実際窓を開けていても暑いのには閉口した.うちは1Fは夏になっても結構涼しいのだが,2Fはとっても暑くなる.かといってエアコンをつけるのもどうかと思うし…頑張った.
ほとんど何も食べずにいたら,熱も上がらないし,喉の痛みもひいてきた.単にこのところの暑さにやられた一種の熱中症だったのかな?と思って夕食は普段と同じように作り,ただし量だけはやや少なめに食べて早めに就寝したら,また夜半に胃腸の不快感で目が覚めた(--;) 胃がぐるぐると音を立てているのが分かる.熱も37度を超えている.仕方ないのでロキソニンを服用.昨夜ほどではなかったが症状が落ち着くまでに1時間半ほどかかった.こうなってみると胃腸炎が疑われるが,やっぱり対症療法しかないことには変わりがない.明日は休むわけにいかないので,症状が悪化しないことを祈るばかり.
夜半に苦しんだものの朝は何とか復活。テンションは当然低めだが、水曜日を静養に充てるのは最後の最後、ほんとにぶっ倒れた時くらいしか考えられないので出勤。ただし電車はシンドイので車で。
今日は学振申請書の学内〆切。朝8時にM2君がやってきて、計画内容変更のチェックとタイトルの相談。数日前までの大胆な崩壊っぷりと比べると、いや絶対的に見ても流れはとてもわかりやすくなったのだが、その分どうしても平凡になってしまうことは否めない。ずっと読んでるからそういう気がするのかもしれない、と思っておくことにしよう。次は「これで通らんかったら世の中おかしいやろ!」と言うくらいの確信を持てる申請書を仕上げることを目指してほしい。
9時から月イチの学科会議。報告事項と審議事項が合わせて15以上あったせいもあって、10時半終了予定が10分押しになってしまった。テンションが低い分、普段よりは淡々と進めることができるだろうと思っていたのだが、報告事項に若干時間を割きすぎたかもしれない。
2限は3年ゼミ。プレゼン第1クールが終了。来週は英語論文の探し方についてレクチャーした後に、実際に第3クールで読む論文を渉猟してもらう予定。
4限の心理科学統計IVの後は研究科委員会。書記である。と言っても会議の最中に議事を事細かに記録する作業をする必要はなく、座る席が違うだけで、休むと代理の人がそこに座らなければならない、という程度だ。議事録は事務方が作成してくれたものが後日メイルで送られてくるので、それを当日の記憶と照合して点検することが求められる。
委員会は幸い比較的早く終わったのだが、会議で新たに出た事案は当日中に処理しておくのが信条なので、その始末に1時間ほどを要した。
2夜連続で深夜に胃腸の不調で目覚める経験をしたので、少々懲りて晩ご飯はおじやだけにした。その甲斐あってか?なんとか安眠を得て起床。
1限の心理科学各論Bでは、認知的不協和理論に関するFestinger & Carlsmith(1959)のクラシカルな実験研究の紹介(後半)と、Lee & Schwarz(2010)の手洗い実験の紹介(前半)。論文のみを配布して、スライドを配布したり事後に授業用Webサイトにアップしたりしない代わりに、説明はなるべく丁寧かつ冗長度の高いものにしているつもり。こういう方法は教員になって以来ほぼ初めて採用しているので、あれこれ発見がある。最大の発見は、講義資料を渡さないことのある意味のメリットとして、リアクションペーパたる「大福帳」への記述が変わってきたことである。以前よりも内容に関する質問が、しかも研究の手続きや私の説明に納得できないという趣旨を含むコメントが多くなったということだ。こちらも「配布資料を見ればわかるでしょ」と返答するわけにいかないので次の回にもう一度きちんと説明し直そうという気になるし、そんなコメントの中には(すべてとは言わないが)なるほどそういうことに目をつけてくるか、と思わせるものもある。たとえばFestingerたちの研究では課題に対する態度を測定する4項目の選択肢に0〜10の11件法と-5〜+5の11件法の2種類が用いられているのだが、なぜそうするのか、統一した方がよいのではないか、という質問が複数あった。おそらくは0のもつ意味を2つ(本当の「ゼロ」とニュートラル)設定してそれによる差がないかどうかを検証したかったのではないかと思うが、確かにちゃんとは説明していなかった。その他にも「私ならそんな操作にひっかからないと思います」というレベルではないような、実験要因の操作に関する疑問も寄せられる。講義内容を鵜呑みにせずにいちいち疑問に思うことと、それを質問することはとてもよいトレーニングになるだろう。欠点探しをすることばかり得意になってもいけないが、先行研究を批判的に検討することは新しい研究の出発点になりうるので、古典的で「アイディアは面白いけどデザインや手法は拙い」研究を素材にするのは、その入り口としてて悪くないと思う(と、自画自賛)。これで、社会心理学の研究は面白い、自分でも面白い研究をしてみたい、Sと思ってくれる学生が増えればよいのだけれど。
ただしその分、授業準備には時間をとられている。ただでさえ昨年度までとまったく構成を入れ替えた+春休みに準備が不行き届きだったことで自転車操業気味にスライドを作っているのに加えて、毎回追加資料を作らざるを得ない。嬉しい悲鳴というやつだ。
午後はようやく学振がらみから解放されて本来の姿に戻るはずのリサミからのCAPSインタラクション研究会。hus時代の後輩に来てもらったが、満員御礼の盛会で(彼は予想と相違していて驚いたようだが)よかった。まだまだ万全を期して、懇親会への参加をキャンセルさせていただいて帰宅。
火曜日に休んだこともあり、週末が来るのが早い。
午前中は昨日の続きで授業準備をしていたが、きりがなくなりそうなので10時に無理矢理やめて、日心原稿の準備に取りかかった。ほぼゼロから始めたが、なんせ紙幅は1ページ+今年のフォーマットは書誌情報の部分がこれまでより大きい+既に分析と共同研究者との議論がすんでいるデータをまとめればよいので、社会学研究科の院生さんの訪問に対応したりもしつつ、3時間ほどで仕上げられた。と自慢げに書いたが、グラフを2つ入れたので本文はわずか900字ほどである。
なんせ今年は「20日24時が〆切。延長は一切しない」と大会事務局が非常にうるさ、いや、熱心に広報しているし、論文集原稿を提出しないと予約参加登録ができず、しかも予約参加登録を完了させてしてしまったら論文集原稿の差し替えは一切できず、予約参加登録を完了させないとチュートリアルワークショップに申し込めないという、参加予定者をいたずらに不安に陥れたいというのでなければいまいち何を目指してそうしたのかわからない仕様なので、喧噪に巻き込まれる前に終えてしまいたい。
3名の共同研究者たちに原稿を見ていただけるようメイルを送り、早めに帰宅。帰って晩ご飯の準備だのなんだのあれこれしているうちに矢継ぎ早にご指摘をいただいて、夜には完成稿ができた。ありがたや。
夏近しを思わせる暑さの中を京大吉田キャンパスで開催されている選挙学会の研究会に出かけた。私自身は会員ではないのだが、法学部の山田先生や同志社の池田先生など仲良くさせていただいている方々が中心的メンバーでいらっしゃって、将来的にあれこれ関わる可能性もなくはない方面なので、まだ入会する踏ん切りはつかないけれどもアンテナを張っている、という位置づけの学会だ。今回はそろそろ書かねばならない某企画書のための情報収集も主目的だった。会場は法経本館で時計台の真裏。さすがに今日は今出川から歩く気にはなれなかった。
まず社会心理部会に参加。今年から広義の(=大学は同じだが学部は違う)同僚になった稲増君の司会で、選挙研究に役立つかもしれない社会心理学の理論や方法に関する話題提供が行われた。紹介されたのはIAT、精緻化見込みモデル、情報モニタリング法による意思決定の3つ。もちろんどれも政治意識や投票行動に関わってくることは間違いないだろうが、これらを利用して得られるだろう知見を選挙学(っていうのはあるのか?)の特に政治学畑の方々はどう活かすことができるのだろうか。指定討論者お二方とのやりとりを聞いても今ひとつよくわからなかった。まあ、私自身が選挙学(っていうのはあるのか?)の目指す方向性を理解していないせいかもしれない。
会場に行くまでは社会心理部会を聞いたら帰ろうと思っていたのだが、池田先生に「えー、次の共通論題が面白いんだよ」と言われたのであっさり予定を変更してそちらも聴講。大きな階段教室で、非常に重厚な歴史を感じさせる空間だった。ほぼ最後列中央に陣取って全体を眺めてみると、どうもどこかで見たことがある感じ。多分センター試験の報道だと思う。
共通論題は先の衆院選挙の際の投票行動データをコアにして、無党派層(とこれまで称されていた人たち)がどう動いているか、どんな人が野党に投票するのか、日本維新の会を支持するのはどんな人々か、といった話題提供がなされた。「そのつど支持」(積極的に支持政党をもつわけではなく、かといって積極的にindependentなのでもなく、時に応じて何となくふらふらと投票先を変える人々、というイメージで受け取った)というタームはまさに私の関心を言い表しているものだったし、飯田さん@同大のリスク態度と投票行動の関連に関する仮説と実証は、トークのよどみのなさと質疑応答の当意即妙さと相まってとても印象に残った。
18時前に終了。百万遍から愛する3番のバスに乗って河原町通経由で地下鉄四条へ。時間はかかったがこの路線だから許す。京都駅ではひさごのちらし→長五郎餅の黄金コースをクリアして帰宅。
昨日の暑さとは裏腹にひんやりとした朝。思わずこたつのスイッチを入れた。
体調はほぼ回復しつつあり、どちらかというとじっとしているより多少アクティブにしていた方がコンディションが良いこともあって、320君がリコール修理から帰って来るのを待って外出。靴が買いたい!とりんくうアウトレットへと進路を取った。出かける頃は薄曇りだったのが南へ行くほど天候は悪化し、現地に到着した頃には雨が降り始めた。とはいえアウトレット内はほぼ屋根の下を通って移動できるので特に支障はない。リーガルで夏の普段履き用の靴を2足と、ついでにバナナリパブリックでシャツやサマーセーターなどを購入。トランジットらしい中国人旅行客の姿も目立っていた。
週末の買い物を済ませていなかったので、ついでにイオン泉南ショッピングセンターへ。ここを出る14時頃には相当しっかりとした雨脚になっており、帰りの高速は土砂降りとは言わないがかなりの水煙が上がっていた。しかし明日にはすぐに回復してしばらく晴れが続くらしい。
優駿牝馬は久しぶりの武幸四郎でメイショウマンボ(いまいち牝馬ちゃんらしくない名前だ…)が勝利。7年ぶりのGI勝利だそうで、おそらくそのくらいの年月は彼の顔をしっかり見ることがなかったので、とても年を取っていて驚いた。20代後半から30代半ばだから無理もないか。いかにも弟キャラな子どもっぽい顔つきだったのがすっかりお父ちゃんタケクニさんに近づいていた。
先週までで学振申請書を思う存分叩いて鍛える会は終了し,今日からは各種の心理学方法論に関する紹介プレゼンを各受講者1回ずつ担当してもらうシリーズが始まった.ラインアップはこんな感じ.
Single-Item Scale 潜在的態度測定 Web調査法 テキストデータの処理方法 信号検出理論 一般化線形モデル(GLM)と一般化線形混合モデル(GLMM) 統計改革 ベイズ統計学 高速フーリエ変換(FFT) を用いた波形データの分析 Independent Component Analysis (ICA) による脳波処理 動物の行動実験の特異性(ヒトの実験との違い) 動物実験における神経科学研究技法 脳内の神経活動の生理的・電気的基礎 自律神経系生理指標の解析方法
受講者たちに「自分がプレゼン可能かつ他の受講者にも有用なテーマ」を募った上で調整した結果だが,いかにも「総合心理科学専攻」らしいバラエティに飛んだタイトルが並んだ.今日は発表者1名が病欠のためSingle-Item Scaleについてじっくりと1コマ超を使って議論した.お手本にしたのは京大・楠見孝先生が毎年やっておられる心理データ解析演習である.こちらは心理統計法に特化されているのだが,もうちょっと間口を広くして,基礎〜応用・先進的なものをある程度網羅するように構成してみた.初回はよく準備された資料が用意されていてなかなか盛り上がったので,次回以降も充実した時間になることを期待したい.
午後は院ゼミ.今日は社会学部・吉田寿夫先生に特別講義をしていただいた.心理学をやっていて吉田先生の名前を知らない人はいないだろうが,その吉田先生にたった4名を対象に「偏相関」に焦点を絞った講義をしていただけるなんて,なんという贅沢.単に数式だけではなくベクトルや散布図による直感的な理解を重ねていくことによって,その統計量が一体何を示しているものなのかをようやくちょっと思い出せたな,という感じ.何を今さらと笑われるかもしれないが,統計偏差値55くらいという自覚がある私としては,こんな機会を作っていただけたのは院生以上に僥倖であった.
また,講義の進め方やお話のされ方もとても参考になった.ポスドクAyaさん曰く「まあ」がありません.とのこと.確かに淀みがない名人芸とでも言えそうなトークであった.集中して聴き,考えているうちにあっという間に時間が過ぎ,気付けば3時間が経っていた.
次回は日時未定なるも「重回帰分析の交互作用」についてご講義いただける約束もできた.おそらくまた3時間…で済むかな?
まだ今年は誰もデータを取っていない(愕然
というわけでそろそろ焦りだした.学生がというより私がだ.夏までに取れるデータはちゃんと取っておきたい.実験も始められそうななのでやってもらいたい.エンジンをかけよう.いや,ギアをサードくらいに入れよう.
実は5月末〆切の書籍の分担執筆が3本もある.しかしいろいろあって(もっとも大きな要因は「やる気が出ない」ことだ!)遅々として作業は進んでいない.既に2本(両者は同じ書籍の別の章で関連が深い)はさっくり〆切を守ることを諦めて,1本はちゃんと書こう,と決めている.諦めた方の編者および出版社の方すみません.出版社におかれましては10年以上出てないあの本の著者をせっつくのを是非優先していただいて,こちらにはどうか若干の猶予をお願いしたく.などとここで書くだけではいけません.すみません.すみません.
ともかく書くと決めた1本を,形にし始めた.これまでは節立てを決めて,それぞれ盛り込むトピックやアイディアをメモ書きしただけの状態だったものを,文章として構成していく.部分的には過去に書いた文章を再利用できるのだが,7割くらいは新たに書く必要がありそうだ.同じトピックをスライスするレイヤーがいくつかあるのだが,それがまだうまく自分の中で整理されていないので,若干難詰しそうな予感.
でも,1週間でなんとかします(キリリ
今日はプレゼン第3クールで報告してもらう英語論文を決めてもらった.検索したいキーワードを考えて来させた上で,PsycINFOの使い方を説明して,後は自分でやってね,方式.といってもまず「査読論文とは何?」あたりから説明しなければならない皆さんなので,その辺りのプロセスも飛ばさずじっくり,ゆっくりと話したつもり.
後はそれぞれがキーワードを適宜変えながら文献を渉猟.初めてがっちり読む英語論文にはるはずなので,20ページ超のJPSPなんかは意識して避けることにした(決して私の予習が大変になるからではない!).具体的には,10ページ程度で,どこの何かも分からない雑誌に掲載されたものではなく,実験か調査をできれば複数やっていて,扱っているテーマが比較的簡明なもの,といった感じ.どこを重点的にどのようにまとめればよいかを個別に指示すれば,それなりに見られるプレゼンになる…ことを期待している.学部のゼミで英語論文を読ませるのは初めてなので,とりあえずは試行錯誤だ.こういうときに人数が少ないことは非常にありがたい.
午前中の講義の後、昼前に一旦帰宅して阪大病院へ。入院・手術から1ヶ月半ほど経って初めての術後検診である。
予約は14時半で、さすがに午後は時間通りに診察してもらえるかと思ったが、全然ダメ。1時間半待った。そっちの覚悟もできていたのでノートPC広げてテザリングしながら仕事してればよかったけれど、こちらは待たされているだけの一方で医師の方はずっととっかえひっかえいろんな診察をしているわけで…医師というのは本当にタフでないとできない商売だと痛感する。
16時になってようやく診察室へ。PC画面にはいきなり私の内臓写真が大写しにw 1ヶ月半も前の手術のことを主治医も当然良く覚えていないようで、報告書を朗読しつつ本人もなんとなく思い出したか思い出してないか微妙な雰囲気、というのが横溢していた。腫瘍は3種類ほどあったがいずれも良性だったとか、どことどこが癒着していたとか(詳細は良く覚えていない)あれこれ書かれた報告書を書いたのは主治医ではなく第一助手をしてくれた+入院中も毎日様子を見に来た美人女医だったようだ。写真と報告書をプリントアウトでも電子ファイルでもくれたらいいのに、口頭でだだだっと説明されただけでは良く頭に入ってこない。印象に残ったのはおそらく報告書に特有なのだろう文章表現だけだった。
次回経過観察は3ヶ月後の8月末。それで異常がなければ「卒業」らしい。
夕方は院ゼミメンバーの慰労会で美味肉家能勢にて宴会。M2ちゃんが体調不良につきキャンセルになったので、代替要員としてはびーを招聘。
ポスドク戸部ちゃんとM2君は焼肉の質的な意味での経験値が低く、食べ放題でない店に行ったことがほとんどない、というので、私が現在一番気に入っている店に連れて行って、焼肉というのはほんまはこういうもんやで、というのを教えることが目的だった。まずその二人は服装からしていけない。焼肉だというのに白地の上着を着ているところから間違っている、と私とポスドクayaさんで説教。もちろん私たちは黒系の服に「着替えて」参戦である。
そんな初心者たちは特にカルビがお気に召したようで、結局一番安い普通のカルビから特撰カルビまですべてを制覇。既に年を取ってしまった私には「だんだん肉から脂に近づいている」ようにしか思えないものも、彼らには「口の中でとろけちゃう」旨さに感じられるらしい。若いというのは素晴らしいことだ。
2時間以上にわたって肉を存分に食らい、そして楽しく語って散会。
基本的には原稿執筆日のつもりだったが、卒論面談×2に結構な時間を取られた。といってもじっくりと検討する時間を取るべきときに取らないと先に進もうにも進まないのだから、決して浪費ではない。
1名のテーマはプロ野球ファンの心理について。本人がかなりの阪神ファンということで、特に言語的攻撃行動を中心にその応援行動や心理の特徴を明らかにしたいということらしい。プロ野球ファンの心理に関する先行研究は某先生方の一連のものがあるのだが、あるのだが…あまりここでは多くは語れないが、あまりそれを参考にしすぎない範囲で面白い研究をさせようと思った。いろんな調査データを検索した結果、世の中のプロ野球ファンの1/4は巨人ファン、阪神ファンは1/5、1/10が中日ファンで後はちょぼちょぼだというのがわかったのは収穫だった…のか? ともかく、本人のファンぶりが非常にストレートなのがほほえましい。暗黒時代を知らない若い世代は純粋である。
もう1名のテーマは体罰に対する(肯定的な)態度を形成する要因。本人が女子校出身×運動系クラブ所属×体罰経験ありということで当初から問題意識が強固である。しかしこれまた先ほどと同様に、ざっと探した範囲で体罰に関する研究は実状調査的なものが多く学術的には生ぬるい感じなので、社会心理学としても面白い研究にするためにどうすればよいか、二人で長考。6月の大半を教育実習に費やすこともあり、その前に大体のところは固めておきたいが、さて。
第1回3月10日の続き。嵐山スタートで清滝を目指した。前回せっかく苦労して手に入れた地図がどこにいったか発見できず、Web上の情報+トレイル上の案内板だけを頼りに進んだが、前回の失敗経験で案内板の見方を把握できていたので何とかなった。5月とは思えない暑さの中、清滝へは最短コースを取らずに峠越えの旧道を進んだが、思ったほど距離はない坂路で、途中保津峡を眼下に眺めることもできた。途中からは川沿いのハイキングコースに下りて1時間半ほどでゴールの清滝に到着。こちらは涼しく快適。西山コースのメインは一応これで完歩だが、さらに高雄など三尾へと進む北部トレイルのスタートが清滝ということになっているらしい。
帰りはバスで阪急嵐山まで下りて茨木に戻り、市駅至近にある蕎麦屋「東風」をお試し。食べログコメントから想像したとおりの上品な蕎麦を供する店であった。私たちの蕎麦嗜好とは完全に独立した次元で評価が高いところだとわかったので、頻繁に通うことはないだろう。それにしてもこの手のお店の出す蕎麦は決まって繊細かつ量が少ないのはどうしたものか。二人で3000円以上払ったのに、自宅まで歩くうちにお腹が空いて、ドーナツを買って帰った。
昨年はゴールドシップを応援に東京競馬場まで出かけて現地参戦したレースだが、今年はおとなしく自宅で観戦。昨年同様の抜けた本命の存在しない混戦模様だったが、昨年とは違って思い入れのある馬がいないので、特に何の予想をすることも馬券を買うこともなく気楽に観戦。
直線に入るところでは前残りの展開か?と思ったが、坂を上がりきってから力強く足を伸ばしたキズナが差しきって勝利。はびーと共に思わず拍手。第80回目の記念のダービーを武豊が勝つなんて、馬名も含めて出来過ぎた感もあるが、武豊だったらそれも許せるというか納得というか、素直におめでとうございます、と言える。同じ年生まれの者としては勝手に誇りにも思う。よかったよかった。
無駄な気苦労をさせられたが、その思いを共有できる人もいたので少しはすっきりした。何度となく味わってはいることだが、これに鈍感な行為がひどく苦手であることを再び痛感した。
ほんと、あんなことしておいて、あれはないよねえ?
5月末〆切の原稿のうち1本がようやくほぼ完成した。実に喜ばしい。12000字でというところを1割ちょっとオーバーしてしまったが、章のキーワードが「ネットコミュニケーション」で、これがやたらと頻出することがいたずらに字数を増やしているような気もする。かといってNCと略すとピンと来ないし、今更CMCでもないしで、結局そのままにした。
とりあえず一晩寝かせて明日最終修正をしてから、編者と出版社の担当者に送ろう。
午後はなるべく今日までと期限を切られていた英語論文(共著)の修正作業。いろいろあって(もっとも主要な要因はデータが「ない袖は振れない」ために肝心なところでのpoorさが否めないこと)なかなか掲載まで至らないまま長い時間がかかっている。しかも私は「取れちゃった」データを分析するところから参画したのでいまいち中身に親近感が持てずにいて、まあすべて言い訳なのだが、要するになかなか筆が進まないのである。アウトラインすら忘れかけてきたので今度こそは白黒ついてほしいものだ…
結局、対応できないままのコメントを数個残して時間切れ。仕方ない、明日だ。
夜は関学会館にて毎年の学科の恒例行事「全ゼミ交流会」に参加した。3年生が研究室配属されるのを記念して4年生・院生/研究員・教員がかれらを歓迎する行事である。
以前は「ハミルコンパ」と称して総合心理科学科のうち心理学専修のゼミに配属された学生だけを対象としていたが、今は教心と統合して心理科学専修となったため、学生の人数は数倍に。そしてハミル=心理学専修というイメージが強すぎるのでこの名を廃して「全ゼミ交流会」となった。今年は160名程度が一堂に会した。3年生のおよそ半数、4年生は1/3程度だろうか。これまでの経緯と曜日設定の影響で、どうしても教心系のゼミからの参加が少なくなってしまうようだ。が、それでも大人数の賑やかな会であることは間違いない。
昨年は教員が一人一人壇上に立ってスピーチさせられたのだが、今年は「何度も挨拶しすぎやろ、別にせんでもええやんか」というJK氏の申し立てにより、直前になってプログラムを変更。他の先生方も快く賛成してくれた。各ゼミの代表者(原則的に学生)による自ゼミ紹介をしてもらった。その場で急遽告知したのでどうなることかとやや不安ではあったが、とても面白いということもなかったが、そこそこという範囲には収まった。来年からも恒例にしたいので、しっかり事前予告することにしよう。
フリートークの時間は、M2ちゃんの学振研究計画の最終練り直し相談会+なぜか別ゼミのB3男女の(それぞれ独立した)恋愛相談会。研究計画はともかく、恋愛計画については私はアドバイスできるほどの経験がないのだがなあ。21時お開き。
いくつか対応し残していた論文修正を完了。
書かなければならなかったメイルを送信。
一晩寝かせた原稿を送付。
院生sは学振書類最終版を事務に提出。
明日は社心WS企画プロポーザルを書こう。。。
あ、卒論の質問紙チェック要請にも応えねば。。。
今週は梅雨入りしたくらいだから雨がちの日が多く,気温が下がったのはよかったがものすごい湿気.今日など家を出るなりモイスチャー成分がたっぷり配合された空気にまとわりつかれ,あまりの押しつけがましさに食傷した.早朝に小虫の羽音で起こされ4時起床だったし,不快指数は高まるばかり.
しかも1限の講義室は全館空調の建物で,まだエアコンが入らず.5月だからか?!6月じゃないからか!?まさしくその通りだろう.しゃべりまくるのだから私は暑いが,じっと座って聴いている(かどうかは分からないが)学生の方だって暑いだろうし集中力も切れようものだ.しかも大半の学生は2限に必修の心理統計の中間試験を控えており,おそらく心少なくとも半分くらいはここにあらずだったに違いない.さすがに同情の余地があると思い,授業は75分で切り上げた.
リサミでは先だって基礎心フォーラムに参加してきた院生君からベイズ統計を使った仮説検証の考え方について話を聞いた.ベイズって何だか流行ってるらしいけどこれまでの枠組みと何がどう違うのかよく分からない,という状態だったのが,ベイズって細かいところはよく分からないけど考え方としてはここが違ってここが受けているのだな,ということまでは薄ぼんやりと理解できた,ような気がした.しかし,すぐに手がつけられるようなものでもないし,どうしてもそれをやらないとダメだという状況でもないかなあ,という印象も持った.そして,ベイズと西郷隆盛は似てないと思うが如何に.
何にせよ,新しいことを勉強するのはいつもとても楽しい.
来客の多い一日.
秘書ちゃん勤務日→ニフティのTさんとSさん来訪→ジャストシステムのIさん来訪→B4生卒論面談×2.
合間を縫って社心学会サイト更新依頼とそれに派生して発生した作業を進め,心理科学各論Bのテスト作成+スライドの修正をし,ポスドクayaさんの倫理申請書をチェックし,ポスドク戸部ちゃんの学会発表ポスターをチェックした.社心学会の現在のWeb担当者は鬼のように仕事が速い方だし,イケケン広報委員長はもちろん悪魔のように仕事が速い方なので,何と言うかその,相乗作用がものすごくて,えーと,疲れますw
あれこれ片付けた一方で,社心WS申請書とぐるだいニュースの原稿,そして本来今日が〆切だが格段のご配慮をいただき1ヶ月半の先延ばしを得た原稿のアウトライン作成は,まったく進まなかった.朝大学に来てすぐに開きまくったファイルを帰宅時に「保存せずに終了」することくらい悲しいことはない.明日も早起きしてちょっとは片付けよう…
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